あるベーシストの平穏な日常

ネタに困った男が暗中模索する綱渡り的な日記

ヤフコウチ君

2011年01月23日 02時34分43秒 | ヤフオ君

以前から欲しかったアラジンの石油ストーブをYahoo!オークションにて落札しました。

正月休み期間中の話ですが…


正式名称はAladdin blue Flame Heater(アラジン ブルーフレーム ヒーター)というそうです。

細かな設計の変更等はあるものの、70年以上前から外観はほぼ当時のまま、現在も絶賛発売中!
…という、それはそれは由緒正しき英国生まれのシロモノ。
(現在は完全国産)


現在も生産中なので比較的容易に入手可能とはいえ、新品で4万円以上するモノにはとてもじゃないが手が出せない。
たまにリサイクル店などで見掛ける事もありましたが、それでも平気で1万円とか言い出す始末。

ワタクシ、ストーブごときにそんな大枚をはたけるほど裕福な星の元には生まれていない。

半ば諦めていました。



そんな折、PC修行に悪戦苦闘し、ケツを捲ってネットに逃亡中、ふと思い出してヤフオクで検索してみると…

結構、お手頃価格で買えるかも…


上限を送料込みで¥7,000と決め、クリスマス前からデートの予定を全てキャンセルし(一部、誇大過ぎる表現が含まれています)、虎視眈々と狙っておりました。

しかし、やはり程度の良いモノはアッと言う間に値段が跳ね上がり、貧乏人には手の届かない高嶺の花に…
そこでワタクシ、狙いを軌道修正し、作動未確認のジャンク品に的を絞ること1週間…


ワタクシはある事に気付きました。
『アラジン ブルーフレーム』と検索した場合と『アラジン石油ストーブ』と検索した場合、微妙に結果が違う…

そこでワタクシ、『中古ストーブ』と入力して検索、100件以上の様々な対象ストーブを見ていくと…


『古いストーブ』


とだけ表記されたアラジンブルーフレームが…
アラジンの『ア』の字も記載されていない!

念の為、『アラジンブルーフレーム』『アラジン石油ストーブ』で検索してみるも、引っ掛かって来ない。


チャンス…?


しかも終了30分前にも拘わらず、未だ価格は¥1,000。


チャンスか!?


入札履歴を確認すると、40数件の入札があるものの、1円スタートから2人の入札者が10円ずつアップに始まり100円ずつアップ…


何ともチマチマしてやがる。


チャンス確定!!


終了まで1分を切ったのを見計らって¥1,400で入札。
無事に落札。


さて、10日以上もオークションを見続けていると、さすがに年代による微妙な細部の違いが分かってきます。

調べてみると、ワタクシの落札したアラジンはシリーズJ38。
現行モデルの2代前の型。

『38』といっても、そんなにモデルチェンジした訳ではなく、I.R.ヒーターと言う名で始まり、シリーズ15、16、25、32、37PKD、J38、J39、BF39…

と、何故か数字は飛びまくり。
理由はワタクシには分かりません。

犬に服を着せる飼い主の気持ちくらい分かりません。


ま、そんな訳で商品代金¥1,400と送料¥1,790を振り込み、落札から4日後に到着。

2代前の型とはいえ、75年~77年の生産ですから、30年以上前のモノ。
しかもジャンク品。

何とか動くように整備しなくては…


ハンドルを回してみるも、固着して動かず…

仕方なくハンドルと耐震消化装置をバラすも原因分からず…

芯を外そうとするも固着して動かず…




全部バラバラにする決意を固め、芯と芯押さえの間にマイナスドライバーを突っ込むと…


バリバリ…


謎が解けました。

芯に染み込んだ灯油が乾燥して芯押さえに貼り付き、芯押さえと歯車で連動するハンドルまで動かなくなっていたようです。


そうと分かれば話は簡単。
固着を剥がし、伝家の宝刀【CRC KURE5-56】を大量注入。




ハンドルを組み立て、耐震消化装置を調整。

全体的にサビと汚れでボロく見えたのですが、スチールたわしでサビを落とし、クレンザーで磨き倒すと見違えました。


早速、点火してみます。





ブルーフレームの名の通り、綺麗な青い炎が上がっています。





美しい…噂以上に美しい…
(南斗紅鶴拳・妖星のユダ風に)


送料と振り込み手数料を加えても¥3,500程度。
それでこの極上品。

ワタクシ、新年早々から大当たりを引き当てたようです。


最後に、Googleで拾ってきたユダの画像でも載せておきま……






ハッ!!


ブ…ブルーフレーム!!