Latin for Beginners_971

【本文】
3. Post adventum suum Caesar iussit legiōnēs ex castrīs dūcī.
4. Prō castrīs cum hostium equitātū pugnātum est.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. 自らの到着の後に、カエサルは軍団が陣営から外へ導かれるように〔軍団に陣営の外へ出るように〕命じた。
(解説)
 “iubeō +対格(legiōnēs)+不定法(dūcī)”は「軍団が導かれるように命じる、軍団が導かれることを命じる」の意味です(Latin for Beginners_728 参照)。さて、この部分の解釈ですが、ここでは〔 〕内にあるように「カエサルは軍団に陣営の外へ出るように命じた」(=軍団を導くのはカエサル)と解してみましたが、「カエサルは(誰かある将校に)軍団を陣営から外へ導くように命じた」(=軍団を導くのはカエサル以外の者)と解することもできるでしょうか。
 dūcī は第3活用動詞 dūcō(導く、連れて行く、率いる)の不定法受動相現在形です(Latin for Beginners_560 以下参照)。

4. 陣営の前で、敵の騎兵隊との戦闘が行われた。
(解説)
 equitātū は第4変化男性名詞 equitātus(騎兵隊)の単数奪格です。
 cum hostium equitātū
(敵の騎兵隊と)の語順は“P→G→N”となっています(Latin for Beginners_396 参照)。
 pugnātum est は、自動詞 pugnō が受動相完了形となっており(完了受動分詞が単数中性形になっていることにも御留意願います。)、非人称(impersonal)の用法です(Latin for Beginners_665, 869 参照)。ここでは、「戦闘が行われた」と訳してみました。

-初学者のためのラテン語-

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