「侮る」と「悔いる」と 2
1
なんじゅうねんも いきてきたのに
そのたびに なんども悔(く)いてきたのに
ひとを侮辱(ぶじょく)してしまう その
わるいクセがきえない
かがみにうつったおれの
いやらしいかお
ひとを侮(あなど)ることなど
とうていできぬ おれなのに
つい こばかにしてしまう
つい おのれをほこってしまう
そのたびに なんども悔いてきたのに
その後悔がユルイのか
ねっからの
ごうまんなおれなのか
2
ひとを侮辱して すこしして
ハッときづく
そして悔やむ はきそうになるほど
このばで いますぐきえてしまいたくなるほど
だが しばらくすると
わすれてしまう
はげしく後悔したことさえ
わすれてしまう
ひとを侮ることは
じぶんを侮辱することだ
そうおもっているのに
そのほこりさえ なくしてしまう
よこしまなこころに すみついてしまった
おごりたかぶり
せめて まっしょうじきに悔やめるじぶん
そんなじぶんを おもいだせまいか
●ご訪問ありがとうございます。
人を小ばかにしてしまう自分の性癖(せいへき)を、なかなか治せません。自覚したとき、詩に書いた通り「吐きそうなほど後悔する」のですが。
おのれの驕(おご)りの罪が薄まること、それは深い願い・強い祈りです。