自分教Ⅱ
1 ツミのヒト それってオレを指さすの?
生まれてきてすみません そう呟いた作家がいた
嘘と裏切りが自分可愛さを超えたとき
読みふけった聖書のかたわらに酒瓶と睡眠薬
洗礼の水とはならなかった心中の川
2 「善い人」に救いを説いてどうするの?
自分を「善い人」と信じて疑わぬ人が
私はツミビトと思い知る それは
たましいの針がどう動いたときか
相手の心に立てた善意の爪 それに気づかぬようなゼンニンが
3 日本語で訳しきれない「罪」「救い」
「罪」を「悪」といえばよいかもしれない
ツミビトをアクニンといえば
仏は慈悲、神は愛
その掌にのせられ、赦(ゆる)された有難さ それが「救い」かもしれぬ
★わが影を 肩車して 青き踏む
★いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。
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