先のスレッドに書いた通りで、メインの圧縮形式は OGG に決めてい
るのだが、互換性などの関係でたまに MP3 を使うこともある。頻度
が少なく、時々使い方を忘れてしまうこともあるので、備忘録代わ
りにここにメモ。
MP3 はエンコーダのソフトに依って良い音での圧縮方法が変わるの
で、自分自身で目的を明確に持っておかないと、なかなかやり方を
固定できなくなってしまう。
圧縮にあれこれ手間をかけすぎて、聴く時間がなくなってはもった
いないので、自分流のやり方として次の二通りに絞って使うことに
している。
1)音はある程度妥協して、サイズをコンパクトにいっぱい詰め込
めるように。容量の少ないメモリープレイヤー向き。
2)圧縮のサイズなんか気にせず、とにかくできるだけ良い音で、
それなりに圧縮する。容量の大きい HDD プレイヤー向け。
(1)の場合は実は MP3 使うより、次の備忘録で書こうと思ってい
る WMA とか、iPod でも使われている AAC の方が向いているのだが、
互換性が必要になったときのために MP3 でもできるようにしておこ
う。
まず一般的に「MP3 で 128kbps のビットレートで圧縮すると CD 音
質で10分の1まで圧縮できる」と言われているが、これはずいぶ
ん贔屓が入った誇大広告のようにいつも感じている。
正直何の工夫もせずに、CBR の 128kbps で圧縮をかけた場合、おそ
らく ROCK のような特にドラミングの激しいサウンドでは、ハイハ
ットやシンバル系の高域の金属打撃音がぐしゃぐしゃに歪んで聞こ
えてしまうだろう。
このまま聞き続けていると、吐き気がするくらい、気持ちの悪い音
になる印象だ。もう一つ上の 160kbps くらいまでビットレートを上
げてやると、こういう音の破綻が無くなる。
で、こういう問題をどうやって解決してやるか、というヒントが、
「午後のこ~だ」という、国産エンコーダーの作者が書いたドキュ
メントにあった。曰く、「128kbps 以下のビットレートを使う場合
はサンプリングレートを 32kHz に落としてください」とのこと。
なるほど、こうして、いわゆる 16kHz から高い音の部分に対して、
フィルターをかけて、音を通さなくしてしまうわけだ。これはもう
仕方ないのだろう。
高い音を犠牲にして、聞きやすく、ファイルのサイズもコンパクト
(約10分の1)にしてやれるわけだから。ちなみにこの状態でも
電車の中で聞く音楽としてはそこそこ楽しめるが、多少の高音域の
シュワシュワ歪みが残るので、どうしても MP3 でこのサイズまで小さく圧
縮したい!という強い要望があるときしか使わない方が無難ですな~。
ちなみに、このやり方をするときは「午後のこ~だ」を使うのが一
番設定箇所も少なくて簡単。他のエンコーダだと、いろいろオプシ
ョンを設定しないといけなくて、なかなか面倒なのだが、午後のこ~だ
だと、「ビットレート」と「32k サンプリング」の2カ所だけで、
望みの音楽圧縮ができる。最近では VBR でもあまり問題になりにく
いが、CBR の 128~ 192kbps くらいの圧縮設定のほうが、経過時間
表示が正しかったり、古めのメモリープレイヤーでも再生できたり
と、いろいろ互換性が高いので、このやり方を覚えておいて損はな
い。
個人的にはMP3を使い始めた6~7年前の頃に圧縮・保存したMP3ファイルは
160~192kbpsで8分の1くらいに圧縮していたものがほとんどだった。
(2)どこの雑誌かサイトで読んだか忘れたが、拾い帯域が使える
(つまりブロードバンド環境)では MP3 の音質は後発のいろいろな
圧縮形式に負けずに、非常に良いものがあるのだそうだ。
だから、ファイルサイズを気にしないのであれば、互換性は高いし、
音質も良い、といういまだにメリットの多い圧縮形式ではある。願
わくば、いきなり特許を主張して、お金をせしめるような暴挙をし
てくれなければ良かったのに・・・とお嘆きの方も多いはず。
(だからOGGが生まれたわけだが)
音質重視なら、評判の良いエンコーダを探して、その設定の中で一
番良い、といわれるオプション設定を使うのが面倒が無くて良い。
私が知る限りでは、この要件に合うエンコーダとその設定は、
「LAME の extreme 設定」
である。
LAME は MP3 のエンコーダとしては定番のツール。ただ、コマンド
ライン形式で実行するため、GUI 前提の Windows では使いにくい。
そこで、LIFE という補助ツールを使いましょう。
LIFE を起動し、その中で、LAME に渡すオプションを強制的に
「--extreme」にしてしまえば、無理矢理に LAME の「extreme」モー
ドで圧縮してくれます。
このモードの圧縮は VBR で LAME が最高と思えるビットレートの割
り振りで圧縮してくれますので、もちろん CBR の 320kbps という、
最高速度の単純圧縮でも良いのですが、それよりは「無駄なところ
に大きな帯域を割り当てずに、適材適所でそれなりに圧縮率も稼ぐ」
extreme モードの方が、納得しやすいわけ。
これくらい音が良ければ、安心して保存用に使えますし、この形式
でも6分の1くらいには圧縮できますから、単純計算でCDの置き
場を6分の1にできるわけ。なら、今の6倍CDを買っても置く場
所を心配しなくても良い???
OGGをメインに使うようになっていたんで、それほど頻繁ではありませんが、
たま~にMP3で圧縮するなら、今はこのやり方しか使わなくなりました。
LIFE と LAME はそれぞれLIFEのページからたどって入手するのがよいと思われます。
るのだが、互換性などの関係でたまに MP3 を使うこともある。頻度
が少なく、時々使い方を忘れてしまうこともあるので、備忘録代わ
りにここにメモ。
MP3 はエンコーダのソフトに依って良い音での圧縮方法が変わるの
で、自分自身で目的を明確に持っておかないと、なかなかやり方を
固定できなくなってしまう。
圧縮にあれこれ手間をかけすぎて、聴く時間がなくなってはもった
いないので、自分流のやり方として次の二通りに絞って使うことに
している。
1)音はある程度妥協して、サイズをコンパクトにいっぱい詰め込
めるように。容量の少ないメモリープレイヤー向き。
2)圧縮のサイズなんか気にせず、とにかくできるだけ良い音で、
それなりに圧縮する。容量の大きい HDD プレイヤー向け。
(1)の場合は実は MP3 使うより、次の備忘録で書こうと思ってい
る WMA とか、iPod でも使われている AAC の方が向いているのだが、
互換性が必要になったときのために MP3 でもできるようにしておこ
う。
まず一般的に「MP3 で 128kbps のビットレートで圧縮すると CD 音
質で10分の1まで圧縮できる」と言われているが、これはずいぶ
ん贔屓が入った誇大広告のようにいつも感じている。
正直何の工夫もせずに、CBR の 128kbps で圧縮をかけた場合、おそ
らく ROCK のような特にドラミングの激しいサウンドでは、ハイハ
ットやシンバル系の高域の金属打撃音がぐしゃぐしゃに歪んで聞こ
えてしまうだろう。
このまま聞き続けていると、吐き気がするくらい、気持ちの悪い音
になる印象だ。もう一つ上の 160kbps くらいまでビットレートを上
げてやると、こういう音の破綻が無くなる。
で、こういう問題をどうやって解決してやるか、というヒントが、
「午後のこ~だ」という、国産エンコーダーの作者が書いたドキュ
メントにあった。曰く、「128kbps 以下のビットレートを使う場合
はサンプリングレートを 32kHz に落としてください」とのこと。
なるほど、こうして、いわゆる 16kHz から高い音の部分に対して、
フィルターをかけて、音を通さなくしてしまうわけだ。これはもう
仕方ないのだろう。
高い音を犠牲にして、聞きやすく、ファイルのサイズもコンパクト
(約10分の1)にしてやれるわけだから。ちなみにこの状態でも
電車の中で聞く音楽としてはそこそこ楽しめるが、多少の高音域の
シュワシュワ歪みが残るので、どうしても MP3 でこのサイズまで小さく圧
縮したい!という強い要望があるときしか使わない方が無難ですな~。
ちなみに、このやり方をするときは「午後のこ~だ」を使うのが一
番設定箇所も少なくて簡単。他のエンコーダだと、いろいろオプシ
ョンを設定しないといけなくて、なかなか面倒なのだが、午後のこ~だ
だと、「ビットレート」と「32k サンプリング」の2カ所だけで、
望みの音楽圧縮ができる。最近では VBR でもあまり問題になりにく
いが、CBR の 128~ 192kbps くらいの圧縮設定のほうが、経過時間
表示が正しかったり、古めのメモリープレイヤーでも再生できたり
と、いろいろ互換性が高いので、このやり方を覚えておいて損はな
い。
個人的にはMP3を使い始めた6~7年前の頃に圧縮・保存したMP3ファイルは
160~192kbpsで8分の1くらいに圧縮していたものがほとんどだった。
(2)どこの雑誌かサイトで読んだか忘れたが、拾い帯域が使える
(つまりブロードバンド環境)では MP3 の音質は後発のいろいろな
圧縮形式に負けずに、非常に良いものがあるのだそうだ。
だから、ファイルサイズを気にしないのであれば、互換性は高いし、
音質も良い、といういまだにメリットの多い圧縮形式ではある。願
わくば、いきなり特許を主張して、お金をせしめるような暴挙をし
てくれなければ良かったのに・・・とお嘆きの方も多いはず。
(だからOGGが生まれたわけだが)
音質重視なら、評判の良いエンコーダを探して、その設定の中で一
番良い、といわれるオプション設定を使うのが面倒が無くて良い。
私が知る限りでは、この要件に合うエンコーダとその設定は、
「LAME の extreme 設定」
である。
LAME は MP3 のエンコーダとしては定番のツール。ただ、コマンド
ライン形式で実行するため、GUI 前提の Windows では使いにくい。
そこで、LIFE という補助ツールを使いましょう。
LIFE を起動し、その中で、LAME に渡すオプションを強制的に
「--extreme」にしてしまえば、無理矢理に LAME の「extreme」モー
ドで圧縮してくれます。
このモードの圧縮は VBR で LAME が最高と思えるビットレートの割
り振りで圧縮してくれますので、もちろん CBR の 320kbps という、
最高速度の単純圧縮でも良いのですが、それよりは「無駄なところ
に大きな帯域を割り当てずに、適材適所でそれなりに圧縮率も稼ぐ」
extreme モードの方が、納得しやすいわけ。
これくらい音が良ければ、安心して保存用に使えますし、この形式
でも6分の1くらいには圧縮できますから、単純計算でCDの置き
場を6分の1にできるわけ。なら、今の6倍CDを買っても置く場
所を心配しなくても良い???
OGGをメインに使うようになっていたんで、それほど頻繁ではありませんが、
たま~にMP3で圧縮するなら、今はこのやり方しか使わなくなりました。
LIFE と LAME はそれぞれLIFEのページからたどって入手するのがよいと思われます。