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半夏生 牽牛と織女 野萱草

2009-07-03 22:22:52 | Weblog
                     
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夏至から数えて11日目を半夏生(ハンゲショウ)といいます。慌てて「ン」を抜かさないでくださいね・・ひぇ~~(笑)

夏至は6月21日でしたから、7月2日の昨日から半夏生というわけで、ここ数日がそれに当るようです。

半夏、別名・カラスビシャクという草が生える頃が、半夏生とか。田植えと大雨が関係する日でもあり、一年の折り返し地点、節目の重要な時期でもあります。

夏至を境に夜がだんだん長くなってゆきますが、それでもまだ夜は短くて明け易い、’短夜(みじかよ)’の感覚でございます。

       
         短夜を枕にちかき銀屏風    蕪村


そして次に七夕がやってきます。七夕の行事は、もとは陰暦の七月七日に行われていました。その日は暦の上では秋になります(陽暦の8/7は立秋にて) ↓なので俳句もこう。


        七夕や秋を定むる夜のはじめ   芭蕉


通常は陽暦の七月七日を七夕とするところが多いですが、観光その他の理由で、八月七日に行うところもございます。(旧七夕は、カレンダーを見ますと・・今年は8/26だそうですね)


牽牛と織女、すなわち彦星と織姫星、この二つの星がランデヴーするのを星合(ほしあい)と呼びます。

ロマンティックな言葉ですわね~(='m')

普段はこの二つの星の間には、大きな天の川が流れていますので、自由に逢えないのです。

ところが七夕の夜だけは、カササギという鳥がたくさん集まってきて翼を並べそろえ、天の川に橋を作ってくれるのだそうです。その橋を渡って、やっと逢うことができる~♪というわけでございます。

さて、七夕の行事ですが、やはり中国大陸から伝えられたものと、日本にあった「棚機つ女(たなばたつめ)」の信仰とが一緒になった、とものの本には書いています。

中国では古くからあった牽牛・織女の星伝説、それから生まれた「キコウデン」の行事が、日本に伝えられたそうです。いろいろ難しいお話があるのですね。以下簡単に(笑)

星にお祈りをする風習ですが、今は色紙短冊に願い事を書いて竹の葉っぱに吊すのですが、もとは’願いの糸’という、「五色の糸」を竹竿に掛けていたようです。糸が紙に変わった、ですね。

また七夕の前日には、お習字が上手になるようにと、「硯洗(すずりあらい)」というお清めの風習もあります。

そして翌日の七夕には、ハスの葉に宿る露の玉を硯に移し、心をこめて墨をすり、五色の紙にそれぞれのお願い事を書いて、笹の葉に結びつけてお祈りをする、と。なかなか優雅でございますね*^^* 

蓮田が近くに無く、蓮葉の露の玉が簡単に手に入らない現状では、水道水などになりましょうか、それも時代の流れ・・致し方ございませんデス( ̄人 ̄)


昨日の水田わきに咲き出したノカンゾウ(野萱草)三枚↓です。咲いたばかりの、一番綺麗なところを見てあげてくださいませ。花びらが一重ならノカンゾウ(※ヘメロカリス)、八重咲きならヤブカンゾウ(藪萱草)といいます~。o@(^-^)@o。♪ 



        



  



  




コメント (34)    この記事についてブログを書く
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34 コメント

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ややこしや~ (はっきんとんこ)
2009-07-04 00:16:46
いつも美しい花々の写真や俳句に癒されています。

えっと…違っていたらゴメンナサイ。
とてもややこしいのですが、カラスビシャクは「半夏」という、
漢方薬にも使われるサトイモ科の植物だと思うのですが…
カラスビシャク(烏柄杓)は春から今頃にかけて我が家の
雑草園にも生えまして、そのユニークな形が大好きです。
以前、私も自分のブログで記事にしたことがあります。
(2008年5月23日)

この半夏(=カラスビシャク)が生える頃なので季節としての
「半夏生」という命名もあるそうです。

ドクダミ科の「半夏生=半化粧」とサトイモ科の「半夏」…
う~ん、混乱しますよね~。(>_<)

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Unknown (ののはな)
2009-07-04 00:40:05
すてきな俳句ですね。
そうそうこちらのヤブカンゾウは赤がつよいのですね。こちらでは朱に近いです。田圃の緑に映えていますね。
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はっきんとんこさんへ (空見)
2009-07-04 01:03:12
こんばんはようこそ~^0^/

はい、ありがとうございます!
私も寝る前に何かおかしいなぁ・・これはヘン!と気付いて、急いで修正するつもりでブログを見ましたら、とんこさんからもコメントでご指摘が~(゜艸゜*)

そうなのです、とある本でドクダミ科の半夏=烏柄杓(カラスビシャク)となっていて、おそらくその著者さんも勘違いをしていたのですね。私もふら~っと感染して、元のハンゲショウと混同してしまったようです(;^_^A アセアセ・・

カラスビシャクは、サトイモ科ハンゲ属。根茎の部分は’半夏’と呼ぶ漢方薬になるのですね。胃弱に効く’半夏しゃしん湯’という薬があります、昔に飲んだことがありましたのを。。思い出しました

別名は半夏、狐の蝋燭、ヘビノマクラ、と。これは半夏生とは全く別物でした、マムシグサの仲間です。あ~お恥ずかしい。
しかも歳時記では、植物と時候のハンゲショウも意味が違いますのよね、字は同じですが・・。

わぁ~とりあえず間違いの部分は削除・修正しました~申し訳ございません(_ _ )/ハンセイ

またとんこさんのコメントが、途中で切れたようです。このgooブログでは、半角の>←こういう記号が入りますと、その次の部分から削除されてしまうのです、不可思議な現象ですが・・

もっと書いていただいたのでしょうに、本当にゴメンナサイね。ご親切感謝いたしますありがとう~~(^人^)おやすみなさ~い


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ののはなさんへ (空見)
2009-07-04 01:11:28
ようこそこんばんは~

俳句を、ありがとうございます!

ノカンゾウはここでは赤が強かったですね、場所によっては朱が強いのもあります。
ヤブカンゾウは、透き通った橙色ですね。毎年見ていた場所のヤブカンゾウは、今年は雑草と共に刈られてしまった様で、残念です。

コメントをありがとうございました(^人^)
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七夕のおはなし。 (tomi)
2009-07-04 03:58:38
空見さん;
はじめまして、時々 だんだんさんとところでお会いしています。
貴女は相当な文学者 と 言いますか記憶力の良い方.....
この様な 彦星と織姫のお話私は小さい頃から聞いているのにみーんな忘れて居ます。
芭蕉の句もこんなにご存知なのですね、芭蕉 と 一茶 は大変好きな人です、一説によりますと 弟子の 曾良 は徳川幕府の隠密との事 それゆえに 師である 芭蕉と日本全国あんぎゃくの旅に同行したとか、真偽の程は?
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おはようございます (mico)
2009-07-04 06:31:24
ハンゲショウに七夕、いろいろ勉強になりました、
ノカンゾウの美しさに見惚れています。
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ノカンゾウ (山小屋)
2009-07-04 06:34:37
ノカンゾウ、きれいですね。
先日、ヤブカンゾウはみましたが、これにはまだ出会っていません。
ヤブよりスッキリしていていいですね。
胃と肝臓が悪くなるとイカンゾウというそうです。
これは病院に行けば咲いています。(笑)

あまり居ると箒で吐き出されそうです。
今日は東京と横浜に出かけます。
またお会いする日までお元気で・・・
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Unknown (オコジョ)
2009-07-04 06:35:42
ここも半夏生

ニュースでやっていました。
そのためか他のところでも半化粧のアップが有りました。
人気のようです。 でも、写真が・・・

花ではなくても季節の話でしたね。
ても、花のはなしで・・・

今、こちらでは、マタタビの葉が半化粧です。花が咲くと虫をおびき寄せるために化粧をする。
目も耳、鼻もない植物がどうして、そんなことを

ほかでおいてきた句を、そのまま

来ぬ人を 占うように 半夏生

こちらはヤブカンゾウばかりで、ノカンゾウはほとんど見ません。そろそろ咲くかな
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ノカンゾウ (流星)
2009-07-04 08:26:47
空見ちゃん、おはようございます♪

半夏生のお話から、七夕のお話。
いつもながら、巧みな文と、美しいお写真に、すっかり引き込まれましてございます。
そういえば・・・もうすぐ七夕なのねぇ。。。
私はタナバタならぬバタバタだわ~(涙
ではでは、またね~☆
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Unknown (nakamura)
2009-07-04 09:04:19
おはようございます。

ロマンあふれるお話しに、カラスビシャクまで・・・(笑い)。
カンゾウがたくさん咲いておりますね。
こちらは、昨夜飲み会で肝臓を心配しております。
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