佐藤鬼房／首根つこ抑へて息をつぐ晩夏

青蔦のみな鳥になる宿酔(ふつかよい)／青萄 . . . 本文を読む

今井 聖／渡り鳥見えますとメニュー渡さるる

咲ききつて苦し秋櫻子忌なりし／青萄 汗ぬぐい手中口中渇きゆく／青萄 . . . 本文を読む

松根久雄／夢にでも出てこい健次百日紅

サルスベリ(百日紅)…白花だから百日白かな❔ﾌﾌﾌ 松根久雄／朝焼の川舟白き犬積み来 　　　　／青嵐浜にかならず老婆ゐて 　　　　／盆までの命といはれ曼珠沙華 　 夏野果て浪間にナイフちらちらす／青萄 . . . 本文を読む

飯野きよ子／おぼろなり草のそよぎも嫁の座も

かつて幻の紫陽花とよばれていたシチダンカ↑白花 夫(つま)の弱音聞いて囃して淡雪羹／青萄 . . . 本文を読む

西嶋あさ子／かなかなの終焉切火打つごとし

日焼子を浮かべアヒルの船長も／青萄 . . . 本文を読む

上澤樹實人／高原残暑天皇ひつそりすれ違ふ

宮坂静生／草を擂りつぶし草魂(くさだま)沖縄忌 加藤楸邨／くすぐつたいぞ円空仏に子猫の手 　　　　／唖蝉も鳴きをはりたるさまをせり お互いを怖るる夜濯ぎのふたり／青萄 . . . 本文を読む