鳥居美智子/指の冷え十代に似て非なりけり

2017-05-28 00:05:00 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
青芝を刈りて地球にはぐれたる/青萄 . . . 本文を読む
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小檜山繁子/可惜身(あたらみ)の刻刻三月十一日

2017-05-27 21:04:41 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
鰊群来(にしんくき)未明をやぶる発動機/優空(=青萄) . . . 本文を読む
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あざ蓉子/流木となり星空を見ているか

2017-05-22 20:07:49 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
鳥居美智子/春を嗅ぐ鼻とき色に萱ねずみ あざ蓉子/たましいの振りかえるとき冬の猫 大木あまり/蝶のごと生くるは難し火を使ふ 黙深し怒怒怒怒怒怒と蜷の道/優空(=青萄) . . . 本文を読む
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金子 敦/フェルメールより光を曳いてゆく螢

2017-05-20 20:39:35 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
金子 敦/春惜しむ画鋲を深く刺し直し     /鉄条網ひとつひとつの棘に雪     /寒波来るぴしと瞬間接着剤 大柄なマルシェの売り娘(こ)花朱欒/青萄 . . . 本文を読む
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鳥居美智子/風眩しあなたがアルバトロスなら

2017-05-18 21:43:19 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
中村和弘/闘牛の足跡ふかく菫咲く 大木あまり/踏青といふは闘ふ一歩かな 大牧 広/味うすき昆布茶を飲みて西行忌 春はあけぼの驚愕のひと夢に来し/青萄 . . . 本文を読む
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榮 猿丸/ベランダに名月を見るふうんと言ふ

2017-05-11 20:47:32 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
山口優夢/投函のたびにポストへ光入る 大木あまり/白玉を食べるや心そこになく 藤井あかり/コピー機の光露けく走るなり 七田谷(なだや)まりうす/転倒数回いよよ露けき身なりけり 宇多喜代子/夏草となるまでわたしは死なぬ ぐづぐづとぐづぐづぐづと薄暑のバー/青萄 . . . 本文を読む
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岸本尚毅/火を焚いて春の寒さを惜しみけり

2017-05-07 19:59:41 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
岸本尚毅/広がつて薄きところや蟻の道     /茄子の馬人が居らねば蟹が来て     /能役者亀鳴く如く謡ひ出づ 亀鳴くや暗渠に昼夜なき流離/青萄 . . . 本文を読む
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夏井いつき/行く雲や恋猫の名は銀太なり

2017-05-06 21:57:13 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
大木あまり/逝く猫に小さきハンカチ持たせやる 勝てもせぬが敗けたくもなし恋の猫/青萄 . . . 本文を読む
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津川絵理子/鶏頭を入れて花束太りけり

2017-05-04 19:03:36 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
津川絵理子/秋の服吊るして人とゐるごとし      /茨の実摘んで互ひをよく知らず      /秋祭果てたる家に戸の戻る 薔薇の芽の朱華(はねず)日活ポルノかな/青萄 . . . 本文を読む
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仲 寒蟬/靴で踏む父だつたかもしれぬ虫

2017-05-03 00:05:00 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
仲 寒蟬/父のする変な体操小六月     /父の身になつて白息吐いてみる 恋猫の猫になりたく笑ひたく/青萄 . . . 本文を読む
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仁平 勝/俗物に大小のあり八頭

2017-05-02 22:14:27 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
仁平 勝/屑籠を増やし男の冬支度     /風呂吹やひと泣きたればわれも泣き 誰の目も視(み)ずに永日の群像/青萄 . . . 本文を読む
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