8月も後半を迎えましたが、まだまだ暑さが続きます。耐え難い暑さには参りますが季節は夏が好きなので、個人的には嬉しく思います。
そんな中、最近耳にした「稲毛海浜公園プールのリニューアル」。そういえば、そんな所もあったなあ…と思って記憶をたどっていくと、ある出来事を思い出しました。
・・・そう、あれは中学一年生の時。同じクラスだったSさんという女子から相談を持ちかけられたのが発端です。夏休み、自宅にいると電話が鳴り、家族からSさんからの電話を告げられました。
「ねえ、今度の日曜、なにか用事ある?」
「いや、特にないけど。なんで?」
「(同じクラスの)T君入るでしょ?彼、実は付き合ってる子がいるんだけど。一緒にプールに行きたいんだって。でも、相手のお家の人がね、男の子と二人じゃダメだって。だから、私たち4人で行こうかっていう話になったんだけど、どうかなあ?」
「は?やだよ。なんで俺なの?」
″そもそも中学生で彼女って″・・・と思いつつ断ろうとしたところ
「どうしてもだめ?いいじゃん、行こうよ」
と、たたみかけられ、それでも渋っていると
「ちょっと待ってね」と言われ電話を代わったTくん本人から
「ね!頼む。お願い」
と、さらに追い打ち。
「ああ・・・ん~、仕方ないなあ・・・。わかったよ」
と、渋々承諾すると、T君もSさんもかわるがわる
「よかった!ありがとね!」
と、お礼を言われて迎えた当日。
行きと帰りのことはほとんど覚えていないのですが、何しろ中学生なので、電車とバスを乗り継いでいったのでしょう。着いたのがその『稲毛海浜公園プール』。ただただ暑かったのと、非常に混んでいたのを覚えています。
入場して着替えて合流、後は普通に遊び始めた私たち。
が、言ってみればあちらは恋人同士。着いてしまえば二人の世界。流れるプールで、なんだかんだ言って二人でどんどん流れていってしまいまして。姿が見えなくなりました。
「おい、ちょ、待てよぉ」とキムタクみたいなことを言いながら追いかけようとする私を
sさんが引き留めて、「いいじゃん、二人にしてあげなよ!」
って、アンタはそれでいいかもしれないけど、コッチはなんでまたこの状況にいなきゃならんのかと(^_^;)。何なのこれ。
とは言え仕方ありません。残った私たちも、何となく漂っていました・・・なんだかなあ。思わず、
「なんで俺がここで、オマエと流れてるんだぁ?」
といえば、SさんもSさんで
「それはこっちのセリフよお!」
と、笑いながら口喧嘩。
なんだかんだで1日遊んで、まあ、終わってみればそれなりに愉快ではありました。そろって真っ赤に日焼けして帰った次第です。
その後も、よく覚えてないのですが、Sさんから4人で買い物に行こうといってはららぽーと?つき合わされ、冬にはスケートやろうと言っては柏あたりまで引っ張り出され・・・。
「スケート?やったことないし、なんでまた俺なの?他のやつ誘えばいいじゃん。めんどくさい。俺はガンダム作っていたいんだ」
といくらいっても、なんだかんだ言ってまたつき合わされたりしまして。
その後、きっかけになったの二人は残念ながらお別れしてしまい、その後はどうなったかわかりません。学校も2年になりクラスも変わり。みんなバラバラになったので会うこともなくなりました。中学生にとっては、「今いる場所」がすべてですからね。
なんとなく会わなくなって、特にそれを何とも思わないまま卒業して、そういえばあのころのみんな、どうしているのかな……。
……そんなことを、海浜プールのリニューアルのニュースから思い出した次第です。
すると先日、たまたま来た友人にそのことを話したところ、思いがけない意見が出ました。
「……というわけでさ、なんで俺ばっかり誘うんだよなあ。他当たればいいのに・・・」
「それは・・・Sさん、君のことが好きだったんじゃないか???」
「えっ・・・???」
「いやいやいやいや。」
「それは無いでしょう」
といったものの……ウ~ン……案外そうだったのかもしれませんね。
ごめんSさん・・・わたし、40年間気づかんかった(笑)
「いつかもし、sさんに会えたら聞いてみようか~。″お前、俺のこと好きだった?″って」
とその友人に言ったら、
「やめとけやめとけ(苦笑)」
とのことで。自分もそう思います(笑)。
と、自分だけに懐かしい話を書いてしまいました。
今でもあのプールの光景は思い出せますから、嫌々行ったといいながら、やっぱり私も楽しかったのでしょうね。
もう、夏も終わりです。
今年もまた、たくさんの人の胸に、たくさんの思い出が刻まれたことでしょう。
あの時の私たちのように。
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