1982~Fa r graffiti~

2022年08月21日 | ブログ

8月も後半を迎えましたが、まだまだ暑さが続きます。耐え難い暑さには参りますが季節は夏が好きなので、個人的には嬉しく思います。

そんな中、最近耳にした「稲毛海浜公園プールのリニューアル」。そういえば、そんな所もあったなあ…と思って記憶をたどっていくと、ある出来事を思い出しました。

 

・・・そう、あれは中学一年生の時。同じクラスだったSさんという女子から相談を持ちかけられたのが発端です。夏休み、自宅にいると電話が鳴り、家族からSさんからの電話を告げられました。

「ねえ、今度の日曜、なにか用事ある?」

「いや、特にないけど。なんで?」

「(同じクラスの)T君入るでしょ?彼、実は付き合ってる子がいるんだけど。一緒にプールに行きたいんだって。でも、相手のお家の人がね、男の子と二人じゃダメだって。だから、私たち4人で行こうかっていう話になったんだけど、どうかなあ?」

「は?やだよ。なんで俺なの?」

 

″そもそも中学生で彼女って″・・・と思いつつ断ろうとしたところ

「どうしてもだめ?いいじゃん、行こうよ」

と、たたみかけられ、それでも渋っていると

「ちょっと待ってね」と言われ電話を代わったTくん本人から

「ね!頼む。お願い」

と、さらに追い打ち。

「ああ・・・ん~、仕方ないなあ・・・。わかったよ」

と、渋々承諾すると、T君もSさんもかわるがわる

「よかった!ありがとね!」

と、お礼を言われて迎えた当日。

行きと帰りのことはほとんど覚えていないのですが、何しろ中学生なので、電車とバスを乗り継いでいったのでしょう。着いたのがその『稲毛海浜公園プール』。ただただ暑かったのと、非常に混んでいたのを覚えています。

入場して着替えて合流、後は普通に遊び始めた私たち。

が、言ってみればあちらは恋人同士。着いてしまえば二人の世界。流れるプールで、なんだかんだ言って二人でどんどん流れていってしまいまして。姿が見えなくなりました。

「おい、ちょ、待てよぉ」とキムタクみたいなことを言いながら追いかけようとする私を

sさんが引き留めて、「いいじゃん、二人にしてあげなよ!」

って、アンタはそれでいいかもしれないけど、コッチはなんでまたこの状況にいなきゃならんのかと(^_^;)。何なのこれ。

とは言え仕方ありません。残った私たちも、何となく漂っていました・・・なんだかなあ。思わず、

「なんで俺がここで、オマエと流れてるんだぁ?」

といえば、SさんもSさんで

「それはこっちのセリフよお!」

と、笑いながら口喧嘩。

なんだかんだで1日遊んで、まあ、終わってみればそれなりに愉快ではありました。そろって真っ赤に日焼けして帰った次第です。

その後も、よく覚えてないのですが、Sさんから4人で買い物に行こうといってはららぽーと?つき合わされ、冬にはスケートやろうと言っては柏あたりまで引っ張り出され・・・。

「スケート?やったことないし、なんでまた俺なの?他のやつ誘えばいいじゃん。めんどくさい。俺はガンダム作っていたいんだ」

といくらいっても、なんだかんだ言ってまたつき合わされたりしまして。

 

その後、きっかけになったの二人は残念ながらお別れしてしまい、その後はどうなったかわかりません。学校も2年になりクラスも変わり。みんなバラバラになったので会うこともなくなりました。中学生にとっては、「今いる場所」がすべてですからね。

なんとなく会わなくなって、特にそれを何とも思わないまま卒業して、そういえばあのころのみんな、どうしているのかな……。

……そんなことを、海浜プールのリニューアルのニュースから思い出した次第です。

すると先日、たまたま来た友人にそのことを話したところ、思いがけない意見が出ました。

 

「……というわけでさ、なんで俺ばっかり誘うんだよなあ。他当たればいいのに・・・」

 

「それは・・・Sさん、君のことが好きだったんじゃないか???」

 

「えっ・・・???」

 

「いやいやいやいや。」

 

「それは無いでしょう」

 

といったものの……ウ~ン……案外そうだったのかもしれませんね。

 

 

ごめんSさん・・・わたし、40年間気づかんかった(笑)

 

「いつかもし、sさんに会えたら聞いてみようか~。″お前、俺のこと好きだった?″って」

とその友人に言ったら、

 

「やめとけやめとけ(苦笑)」

 

とのことで。自分もそう思います(笑)。

 

と、自分だけに懐かしい話を書いてしまいました。

 

今でもあのプールの光景は思い出せますから、嫌々行ったといいながら、やっぱり私も楽しかったのでしょうね。

 

もう、夏も終わりです。

 

今年もまた、たくさんの人の胸に、たくさんの思い出が刻まれたことでしょう。

 

あの時の私たちのように。

 

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