宇宙は「ビッグ・バン」から、137億年ぐらい経ったのではないか、という仮説がある。
そのむかし、「天動説」が常識の時代に「地動説」を唱えたコペルニクスは勇気がいったろう。
実際、なかなか「地動説」は認められなかった。
いまの科学で「地動説」が正しいか、それも違う。
いわゆる「地動説」とは、地球などの惑星は、太陽を中心にその廻りを回わっている「太陽中心説」だから。
宇宙の中心がどこだか解かっていないし、解かる保証もないが、「地動説」で宇宙の中心とされた【太陽】は、「太陽系(the solar system)」の99.9%の質量を占め、我が銀河(縦2万光年、横10万光年の円盤状;なお縦・横と書いたのは便宜上)、の辺境(7:3)の位置にある。
地球(を含む惑星)は、太陽の周りを回りながら、わが銀河(中心にはブラックホールがあるといわれている)それを中心に、2億5000万年掛けて回っている。
つまり地球は、太陽を中心に「メリーゴーランド」のように回っているのではなく、わが銀河自体回転しているので、ブラックホールを中心にして地球は「コーヒーカップ」のように回っている。
だから地球は、1年たてば、去年と同じ空間を飛行しているのではない。
我が【銀河】には、太陽のように核融合しながら自ら光を放つ「恒星」(*)が1500億個あり、さらに、そんな【銀河】が宇宙には1500億個あるという。
(*)恒星は「star」、惑星は「planet」
地球大気圏外のハッブル望遠鏡で見える一番遠い星(実は銀河)は、137億光年の彼方にあるそうだ。
その光は137億年前に発せられた光で「今でもその場所に存在するかどうか」は解からない。
その観測上もっとも遠い銀河の放つ光(ビッグバン?)は、360度四方八方に向かっているはずだ。
ということは、宇宙空間はもっと広い可能性がある、と私は考えている。
その銀河が宇宙の向こうの果てで、わが銀河が宇宙のこちらの果てとは限らない。
もちろん、137億光年は今のハッブル望遠鏡で観測できる限度ということで、より精度が高い観測法が見つかれば、別の話になるかもしれない。
■もし、光速で行けるとして
地球から1億光年離れた銀河から届いた光は、1億年前の光で「今はどうなっているか」知るすべがない。
知るためにそこまで【光速】ロケット(?)で出かけたとして、1億年かかる。
だから、最初に見た(観測した)ときの2億年後の姿を、現地で見ることになる。
かりに知的生命体がいて優秀な望遠鏡で、地球を見たとする。
地球という惑星も太陽も見えないが「わが銀河」が見えたとする。
1億年前の「わが銀河」、その頃の地球は「恐竜の時代」である。
恐竜は、一般的な説を鵜呑みにすると、1億6000万年間存在し今から6500万年前に絶滅したといわれているので、恐竜絶滅まで3500万年残す時点の地球ということになる。
1億(光)年の距離といい、時間の長さは”桁ちがいの世界”で、「光速と同じスピードの乗り物」で来たとしても(飛行に1億年かかるから)、観測した時点から2億年後の地球(地球上では、21世紀の1億年後、つまり西暦100万21世紀)に来ることになる。
人類の祖先が誕生して数百万年だから、1億年後には、さすがに地球上に人類はいないと予想できる。
そうでなくても、もっとも近い【アンドロメダ銀河】と我が【銀河】は、毎秒120Kmの速度で近づいていて、3億年後には衝突すると予測するアメリカの科学者がいる、のはこのブログで以前にも書いた。