こすた みあ Diary

旅の思い出、日々の記憶・・・

ガーデンホテル銀座

2005-12-26 | Travel

 Dec.26.2005
 三井ガーデンホテル銀座



夫もワタクシも忘年会だったこの日、ド級サバーバンに居を構える我が家は、銀座に
宿をとることに。眠るだけなのであまり高額は支払いたくないし、かと言って、滅多に
あることではないので、ビジネスホテルは悲しいかも・・・。
というわけで、ヒットしたのが11月に銀座8丁目にオープンしたばかりのこちらのホテル。
「世界的に注目を集めるイタリア気鋭のデザイナー、ピエロ・リッソーニがプロデュース。」
この売り文句にかなり興味を抱いていたところ、オープン記念で1万円台前半で宿泊する
ことができると聞いて即決することに。

フロントに入るとオシャレなシャンデリアに照らされたスタイリッシュな空間にいきなり
ノックアウト。ソファーから臨む東京タワーも効果的に演出に取り入れている。朝の
チェックアウト時には東京タワーの横に富士山までちょこんと顔を見せていることを発見。
お部屋のキーを差し込まないと作動しないエレベーターなどセキュリティもなかなか。
ベルボーイは、いないようだが迷うことなくお部屋にチェックイン。

 アサインされたお部屋は、スペースこそ狭いものの
 ダークブラウンでシックにまとめられた居心地の良い
 空間。大きく取られた窓からは高層ビル越しに、
 レインボーブリッジの橋脚が。


高層階になれば美しい湾岸の夜景を堪能できるのかもしれない。
液晶テレビも32inchと十分な大きさ。バスタブも設置されたバスルームなど設備も十分。
お部屋によっては東京の夜景を一望することができるバスルームを設置したタイプも
あるとのこと。お部屋のタイプや眺望をセレクトすれば、ビジネスからリフレッシュ
まで幅広いユーズに対応できる使い勝手の良いホテルが誕生した。




サンス・エ・サブール

2005-12-24 | Gourmet
Dec.24.2005
X'mas Dinner at Sens & Saveurs


 
 フィリッパの歌声にすっかり浄化された後は、満員御礼のミレナリオ

 逆流しつつ丸の内仲通でショッピング。( 誘導の方は「ミレナリオは
 一方通行です」と連呼していましたが、それでは買い物ができないじゃない !!
 と逆流に挑戦。アーチの下こそくぐれませんが、ちゃんとショップ用の歩道は
 通行用に確保されていました。 )


ひととおりブラブラとショッピングを楽しんだ後は、1月前から予約を入れていた
丸ビル35Fのミシュラン三ツ星提携フレンチレストラン サンス・エ・サブール
へ。
通されたお部屋は皇居サイドのカップルシート ?! 窓際に並んでシッティングする
スタイル。確かに予約時に「窓際で」とリクエストを入れました。しかし、これって
繁忙期用に苦し紛れに作られたシートでは ?! 「ここって普段はメインダイニング
ではなくて個室か何かですか?」とちょっと嫌味を言ってみたのだが、さすがサービス
百戦錬磨のメートルは「はい。あちらの間仕切りを使用して個室としてもご利用頂け
ますが、ご予約頂かない限りはダイニングとして利用しております。」とこちらの嫌味を
無難にスルー。付いてくださったメートルの方が少しでも感じが悪かったらすぐに
ダイニングを変えてもらうようリクエストをするつもりだったが、幸か不幸か、とても
感じのいい方。そのままのテーブルでお食事を開始することに。

繊細かつ奥深い洗練されたお味の一皿一皿。それぞれのポーションは比較的少なめ。
途中、量の少なさに危機を感じた夫が猛烈にバゲットをたいらげはじめる。
あぁ、エシレバターがなくなっちゃったけど、高いからおかわりなんて無理よね・・・。
そう思うやいなやもの凄いスピードで「あ、新しいバターをすぐにお持ち致しますね」
と再度エシレバター様が出現。きっと、バターのおかわりチャージ取られてる・・・。
後にレシートをチェックする貧乏性な私の心配は稀有に終わりおかわりノーチャージ !!
皆さん、サンス・エ・サブールでは思う存分エシレ・バターを塗りたくってバゲットを頂き
ましょう (笑) 仕上げのフロマージュは魅惑の芳香を放つワゴンからチョイス。
山羊好きの私は山羊3種類を食べ比べ。一方、ブルーチーズ好きの夫は、ブルーチーズ
2種類食べ比べ。ワタクシ的には、やはりロックフォールに軍配が上がる。
さすがにフロマージュまで頂くとお腹もすっかり満足した模様。抹茶のムースとショコラの
クレームで仕上げたサンス・エ・サブールスタイルのブッシュ・ド・ノエルを頂き優雅な
ディナータイムは終わりを告げる。

クリスマスって人間観察もとても楽しい。ディナーを楽しむカップル達は男性はジャケットを
ビシっと着込み、女性も巻き髪に軽やかに裾が揺れるスカートでばっちりおめかし。
夫と「ほら、あすこのカップルは気合の入り具合が違うね~。今夜はプロポーズか ?! 」
などとエシレバター様を奪い合いながら勝手な妄想を膨らませて盛り上がりつつ
楽しくお食事を終える。結婚○周年目の夫婦なんてこんなものですね ?!

 
 サンス・エ・サブール。お食事は勿論のこと、ロケーション、
 コストパフォーマンスもなかなか素晴らしく、(ってエシレバターの
 おかわりがタダだっただけ?!)ハレの日に利用したいレストランリストに
 名前を書き連ねることに。



ただ・・・読み返してみて気が付いてしまいました。ワタクシ、クリスマスには、ただ単に
エシレバター
様を購入してお家でバゲットを食べていればそれで十分幸せな人なのかも ?!
夫はクリスマスなのにケンタッキーのパーティーバーレルが食べられなかったって本気で
悔しそうにしていたし・・・。ちょっと頑張ってロックフォールの パピヨン
でも添えてあげましょう。
来年からは1人3500円で済みそうです ?!

フィリッパ・ジョルダーノ

2005-12-24 | Preciuos
 Buon Natale フィリッパ・ジョルダーノ
 
ミレニアムの歌姫が東京でクリスマスイヴにコンサート。
東京ってなんてエキサイティングな都市なんでしょう !!
今年のクリスマス、いまいち惹かれるコンサートがないな~と悩んでいた矢先に
突然ふって沸いた来日情報に狂喜してチケットゲット。
ゲスト出演も含めると5回目の彼女のコンサートへと足を運ぶ。

東京国際フォーラムCホール。ホールを包んでいたライティングがゆっくりと落ち、
ハプスブルグ家のお姫様のような衣装を身に纏ったフィリッパが夢のようにステージに登場。
作曲家が異なる数々のアヴェ・マリアをドラマティックな歌声でしっとりと聴かせてくれる。
中でもシューベルトのアヴェ・マリアは、先日他界した1人のシンガーへと捧げられた。
「天使になって歌っていることでしょう。ミナコ・ホンダに捧げます。」と。
神の御子は今宵しも などの賛美歌ほか、次々と披露されるクリスマスの名曲たちに
うっとり聞き入っていると、突然おきゃんなフィリッパのMCが炸裂。日本の少子化問題を
どこかの情報で入手したらしく、アモーレ・カンターレのお国からやって来たミレニアムの
歌姫は「このロマンティックな夜に可愛いジャパニーズキッズをたくさん作ってくださいね。
私のお届けする歌がムード作りの手助けになるといいわね。」そう言って嬉しそうに笑った。
小子化問題対策の猪口大臣が聞いていたら感謝状もののMCだ ?!

コーヒー片手に点されたミレナリオをロビーから眺める贅沢なインターバルを挟んで
第2部へ。真っ白な帽子にボアのついた可憐なドレスで雪の妖精のようなフィリッパが
登場。吹雪のような演出音の中、ささやくような歌声のサイレント・ナイト。
そこはヨーロッパのどこかの田舎街、クリスマスイブの夜に疲れきった身体を引きずって
吹雪の中を彷徨い歩くパトラッシュとネロのようなワタクシ。「パトラッシュ、僕もう疲れたよ」
そう言った瞬間に神様が自分だけの為に天国から届けてくれた天使のささやく歌声を
聴いているような、なんだかもの凄く浄化された贅沢な気分に。( 私の感受性、間違った
方向に進んでます ?! )

真っ白な雪がステージに舞い落ちるなか ホワイトクリスマス や Have Yourself a
Merry Little Christmas を艶やかに歌い上げた彼女は曲が終わると同時に
「あ~ドレスがずれ落ちていく。これ以上もう歌えないわ。メリークリスマス !!」
ケラケラと笑い声をたてながら楽屋に走って行った。ステージ上にまでフィリッパが
バックステージで笑っている高らかな笑い声が聞こえてくる。本当におきゃんなのね
フィリッパは。最後はピンク色のドレスにロンググローブ姿で登場。
J-WAVE で2005年のクリスマスソングとしてプッシュされている When I come back home
を披露。やっぱりこの季節に故郷イタリアを離れているのは寂しいのではないかしら?
たっぷりと情感を込めて歌い上げた。六本木ヒルズ内のわずか徒歩3分の移動も
リムジンを利用するというスーパーセレブリティは、アンコールで客席から届いた
ブーケを片手にノルマの 清らかな女神 を歌い、サインや握手に陽気に答えながら
「来年またお会いしましょう。Grazie ! Ciao ! 」とステージから去っていった。

私が条件反射的に落涙してしまうフィリッパ独特の低音のトップボリュームにあまり入ら
なかったことと、時々歪むホールの音響が残念だったけれど、それでもとても贅沢な
クリスマスコンサート。フィリッパ、この特別な夜に日本でコンサートを開いてくれて
どうもありがとう。ドラマティックな歌声に祝福されてとても贅沢なイヴを過ごすことが
できました。



月は東に日は西に

2005-12-23 | Sora-Umi
  The moon in the east and The sun to the west
        
        
日本列島雪まみれのなか、関東地方だけは冬晴れの高く真っ青な空に
恵まれている。12月12日16時37分。風邪をひいて会社をお休みした時に
テラスにお茶を持ち出してふと見上げた空。
東の海上に白く輝く月がひっそりと姿を現した頃、西の空は、今まさに
沈み行く茜色の太陽にオレンジ色に染められていた。
体調は絶不調だったけれど、こんなに素敵な空を見ることができて、
ちょっぴり得した気分になる。



平井堅

2005-12-20 | Preciuos
  

 Ken Hirai 10th Anniversary
 Ken's Bar Special in TOKYO DOME




「今年はKen's Bar、東京ドームでやるらしいから、行ってみようよ。」と夫。
「行ってみようよ」 = 「おまえチケット取っとけよ」という指令なわけで。
そう簡単に言われましても、取れるんでしょうかね ? と思いながら、
チケットぴあ様の思惑通り ぴあプレミアムメンバーズ様 になるハメに・・・。
プレリザーブに応募すると第1希望のテーブル席こそ取れなかったものの、
案外すんなりとチケットを入手することができた。

このKen's Bar、平井堅がバーの店長となって、オリジナルに留まらず、
国内外のアーティストのカヴァー曲をお披露目しながら、お客様をおもてなしする
というコンセプトのコンサート。東京ドームに辿り着くと人・人・人の波。
4万人も動員するコンサートとなると、来ている人々も本当に様々。
"Ken's Bar"というよりは、どちらかと言うと"堅さんの大衆居酒屋"といった趣き。
その大衆の荷物をいちいちチェックして、1人ずつ回転扉に滑り込ませるのだから
スタッフも大騒ぎ。入場するのに結局20分以上待たされることに。
そんなわけで1曲目までに入場できなかった観客も多かったわけで。
1曲目を歌い終わった平井堅は「なんで~ ?! どうして、そんなにみんな移動してるの~ ?! 」
民族大移動を繰り広げる客席を見て驚いていたが、スタッフの段取りがなってなかった
からなのよ、堅さん・・・ やっとの思いで回転扉を通り抜けると、ドリンクチケットが
手渡され、好きなドリンクをオーダー。私は赤ワインを頂きながらこれから始まる
Bar Timeを楽しむことに。

特にCDを購入して聞き込むほどのファンではないのだが、次々と歌い上げられる
楽曲はどれも耳覚えのある名曲ばかり。特に"THE ROSE"のカヴァーを歌ってくれた
のは嬉しかった。本人いわく「しみったれた葬式みたいな曲ばっかり」というバラード
中心の構成の第1部は"瞳をとじて"の熱唱で幕。休憩を挟んで少しテンポの
速い曲で構成された第2部は、最後にPVでもおなじみの着ぐるみ達と一緒に
"POP STAR"を踊って終了。アンコールはアリーナの1番後ろにセットされたピアノで
"LIFE is・・・"の弾き語り。これはとっても感動しました。MCも面白いし、歌も上手いし、
ドームの音響がちょっと残念賞でしたが、楽しいひと時を過ごすことができました。



Christmas elf

2005-12-11 | et cetra
            X'masシーズンが訪れる度に
          少しずつ増えていく我が家の仲間達
   ヘリコプターで世界を駆けるサンタクロースは、地球儀の側に
      きらきら輝くオーナメントは、テーブルのセンターに
         4人囃子 ?! のスノーマンは棚に並べて
    今年の新入りさんは、金色のキャンドルと赤い実のリース
             玄関でお客様をお出迎え
       来年こそは素敵なツリーとめぐり合えますように

 

VIRON

2005-12-10 | Gourmet
 

 Bunkamura オーチャードホールでの
 コンサートの道すがら、お迎えの
 パン屋さん VIRON でお買い物。
 


以前、2階のブラッスリーでお食事をした時に、おいしくてついつい食べ過ぎて
しまったバゲット・レトロドール、贅沢にもエシレバターを使って焼き上げたという
クロワッサン他、カヌレやフランボワーズ入りのフィナンシェなどあれこれ購入。
やはりパンだって鮮度が大切。帰宅してからベノアのお紅茶を入れて深夜の
VIRONティーパーティー。パリッとハードな食感が大満足のバゲット、パリパリの
クロワッサンもエシレバターとしっかり頭に叩き込まれているせいかとても
味わい深い。カヌレやフィナンシェの焼き菓子もどれもおいしく大満足。

深夜2時。バリバリとパンを食べながら「ねぇ、ねぇ、今日のコンサート、どの曲が
1番良かった ?! 」夫に感動の押し売りをしていると、大きな流れ星がゆっくりと
弧を描いて海の上に降って行った。なんだかとても贅沢な1日。

 
  <Shop Data >
 VIRON(ブランジュリー・パティスリー・ブラッスリーヴィロン)
 東京都渋谷区宇田川町33-8 塚田ビル1F2F
 TEL : 03-5458-1770( 1F販売 )
 営業時間 : 9:00~22:00

坂本龍一

2005-12-09 | Preciuos
 坂本龍一 PLAYING THE PIANO / 05

キラキラと輝くクリスマスイルミネーションを師走の慌しい風が吹き抜ける。
人ごみで溢れかえる渋谷の雑踏を通り抜け、初恋の人のピアノコンサートへ。
TV画面に登場したプロフェッサーSAKAMOTOに恋をしたのは、今から遡ること○十年前。
当時は、この人と結婚する !! と本気で心に誓っていたのだから末恐ろしい小学生だった。
( そんな恐ろしい子供は大人になると一体どうなるのかといえば、今では「修二と彰サイコー !」
なんて言っていたりする・・・)

日本では6年ぶりに開催されるピアノコンサート。しかも今回はツアー形式で本日が初日。
オーチャードホールのステージに登場した教授は、「平常心」と自分に言い聞かせながら
ピアノの上に置かれた白檀のインセンスに火を灯した。風向きによってふわっと漂ってくる
教授セレクトのお香の香りを感じながらピアノの音色に聞きほれる。

Energy Flow から始まり、The Sheltering Sky まで。
教授が奏でるピアノの音、一音一音が、コツンコツンと身体の1番深いところに落ちていく。
琴線に触れるってきっとこういう感覚のことを言うのでしょうね。

プログラミングされたもう1台のピアノとピアノデュオを奏でた チベタン・ダンス、教授曰く
「イタリア人に受けるんです」という 美貌の青空、生演奏を始めて聞いた Shining Boy &
Little Randy (映画「星になった少年」テーマ)。そして、アンコールで奏でた Aqua の美しい
旋律に涙。客席に明かりが戻り「本日の講演は全て終了いたしました」というアナウンスが
流れる中、立ち上がれずにアンコールを求め続けたオーディエンスたち。
「ありがとうね。仕方ない。あんまりこんなの演奏したってネットに書かないでね。」
しぶしぶ教授が応えてくれたアンコール(笑)は、The Sheltering Skyの渾身の演奏。
(書いちゃった。ごめんね教授。)

なんだか涙が溢れて仕方なかった。予定調和ではなく、本当にオーディエンスたちが求めた
アンコール。それに応えてくれた教授のピアノの音色は本当に本当に美しかった。

教授の紡ぎ出す音の世界には、生きることの美しさと同じぐらいに悲しさも同居していて・・・。
だからじっくり聞き込むとついつい涙が溢れてしまう。帰途を急ぐオーディエンスに促されて
立ち上がる。後ろを振り向くと、後ろのシートの男の子も泣いていた。

坂本龍一様
○十年も変わることなく好きでいられたこと、
○十年も変わることなく素敵な楽曲を奏で続けてくれたこと、
本当にありがとう。
December 2005. UF(Ultimate Films)
を聞きながら。