こすた みあ Diary

旅の思い出、日々の記憶・・・

サン・パウ

2004-05-15 | Gourmet
失われた時を求めて (カルメシェフ遭遇)
「レストラン サン・パウ」


スペインはカタルーニャから、ミシュラン2つ星レストランがやって来る !
そんな触れ込みを見て、バルセロナ育ちの夫(あ、純血日本人ね。)の
バースデーを祝う為、開業前に予約完了。

まぁ、いくらミシュランといえどもスペイン料理だしぃ、ランチだしぃ、
ご予算、1人1.5万円も用意しておけば大丈夫でしょ?!
「奢ってやるから有りがたく着いてきたまえ」高らかに宣言。(恩着せがましい)
さて、前日。「コレド日本橋のどこに行けばいいのかしら?」やっと完成した
オフィシャル・サイトを開いた私は、思わず「閉じる」ボタンを静かにクリック。
そこには「ランチ・ディナー通しでデグスタシオン 1コースのみ 21000円也」と
記載されていたからだ。

もう、後の祭り。サイトを静かに閉じて見なかったことにする。

当日、いざ、コレド日本橋へ。
広々とした2階のウェイティングスペースで食前酒にカヴァとオリーブなどの
タパスを頂く。バーカウンターには1人の女性客・・・
「あれ?あれってカルメシェフだよね?!」オープン後の査察であろうか?
本日はシェフとしてではなくゲストとして招かれているご様子。
マネージャーらしき紳士と会話を楽しむカルメシェフを後に、ダイニング
スペースへ。こちらも十分な広さ。優しい色合いのインテリアに日の光が
爽やかに入って居心地の良い空間に。
さてとメニューを開くと「奢り」という言葉に気を大きくした夫は、こともあろうに
コース以外にアラカルトの1品を頼むと言い出しやがった。
キャビアのなんちゃら。マジで美味そう。誘惑に負けてOKを出す。

テーブル上にはマクロメニューという可愛いイラスト入りの解説が。
新しい手法になんだかウキウキ・・・
すると、あれ?隣のテーブルにカルメシェフとマネージャー氏がシッティング。
あらあら大変なことになりました。私たちではなくてサービスの男性が。
隣のカルメシェフのテーブルではスペイン人女性が余裕たっぷりにサービスに
あたっていたのだが、私たちの担当は年若い男の子。
私たちにサービスをすれば必然的にカルメシェフの視線に入るわけで、失敗は
絶対に許されない。まるで、ロボットのように固まりつつガチガチのサービス開始。

カルメシェフは一皿ごとに「おいしく出来ているわよ」という感じでサービス陣に
お褒めの言葉をかけながらゆっくりとメニューを味わっている。
一方、隣の私たちは緊張しまくっているサービス君の点数をなんとか上げてあげたい
一心で、味わう度に「あ~これはムイ・ビエンだね~。」などと意味もなく
カルメシェフに聞こえよがしに精一杯知っているスペイン語を連発

やっと芸術的なプレゼンテーション、お味&リラックスしたサービスを
味わえたのは、カルメシェフが退席した、デザートタイムになってからであった。

お昼のコース+アラカルト1品+ワイン少々でお値段5万円越え。
要した時間、3時間30分。お腹の具合、ぽんぽこりん。

この価格1本でやって行くのは少々難しいのではなかろうか・・・そんな余計な心配を
していたら、その後、平日のみのランチコースが出来たらしい。
カルメシェフ登場に持っていかれた失われた時を取り戻すためにも、
集中してお料理を味わう為にも、いつかぜひ再訪してみたい。



Maruru

2004-05-02 | French Polynesia


 May.2.2004
 French Polynesia 8th Day
 ~MARURU~
 

  
 
AM 0:55 ファアア国際空港。
たくさんの想い出と、忘れがたい風景を私の脳裏にしっかりと
刻み込んでくれたフレンチポリネシアに別れを告げる。

Maruru ( Thank you ) French Polynesia
素晴らしい Life Time Memory をありがとう。

どれだけ言葉を重ねても、どれだけ色を重ねてもきっと表しきれない
海と空と緑に溢れた美しい島々。思い出すだけでもなんだか目頭が
ジンワリきてしまう神々に愛された楽園に、いつか必ず戻って行きたい。


ワタクシたちがBBQピクニックを楽しんでいた絶景ポイント横に
建設中だった InterContinental Resort and Thalasso Spa Bora Bora

が本年5月遂にOPENするそうです。お部屋のベッドからどど~んとオテマヌ。
行きたい・・・。


Papeete

2004-05-01 | French Polynesia
May.1.2004
French Polynesia 7th Day
~パペーテ~



タハア島からパペーテへ移動。
スタッフに「イルカさん見つけてね」とお願いしておくと、ちゃんと見つけて
教えてくれた。「イルカを見れたから、きっとまた帰ってこれるよ。」
少しずつ小さく離れていくリゾートの方ばかり振り返っている私を見て、
スタッフが優しく囁いてくれた。

ライアティア空港からのフライトは1時間30分のディレイ。
パペーテに滞在する時間をなるべく短くしたかった私は、欲張りにもモーレア島
観光付きのブラックパールのお店 The Black Pearl Gem Company

アポイントを入れていた。ただ、ディレイでも慌てず騒がずのタヒチアンには
たちうちができない。いくら焦っていてももみんなの~んびりと構えている。
あえなくモーレア島はキャンセルして大人しく インターコンチネンタル・タヒチ

チェックイン。

目の前の海にどどんと聳えるモーレア島を恨めしそうに見上げながら
「モーレア島に行けませんでした。嵐で1日潰れた日もありました。今回はあまり
ついてない旅だったのでしょうか?」予定通りに物事が進まないことに弱いワタクシ。
突如ガックリとうなだれているとオットが一言。「バカな人だね~。こんなに楽し
い旅行ができたのに何言い出すのかと思ったら?!」うなだれたワタクシをタクシーに
乗せて、パペーテのブラックパールのブティックへと連行してくれた。
俄然張り切るワタクシ。(厳禁)
パペーテの港にはタヒチの島々を廻るクルーズ船 ポール・ゴーギャン号

帰港していた。年齢を重ねた時には、あんなクルーズ・シップに揺られながら
のんびりタヒチの島々を見て廻るのも素敵かも
妄想に獲り付かれていると、危険を察知したオットがワタクシを船から引き離した。

最後まで喰いまくったワタクシたち。メインレストランが寸劇つきのポリネシアン
ダンスショーだったことに辟易として、リゾートの奥でひっそりと落ち着いた雰囲気を
醸し出していた水上レストランで最後のディナーを頂くことに。全く情報もないまま
入店したロータスレストラン。思わぬ美味しさにびっくり。ピジョンのローストサイコー!!