失われた時を求めて (カルメシェフ遭遇)
「レストラン サン・パウ」
スペインはカタルーニャから、ミシュラン2つ星レストランがやって来る !
そんな触れ込みを見て、バルセロナ育ちの夫(あ、純血日本人ね。)の
バースデーを祝う為、開業前に予約完了。
まぁ、いくらミシュランといえどもスペイン料理だしぃ、ランチだしぃ、
ご予算、1人1.5万円も用意しておけば大丈夫でしょ?!
「奢ってやるから有りがたく着いてきたまえ」高らかに宣言。(恩着せがましい)
さて、前日。「コレド日本橋のどこに行けばいいのかしら?」やっと完成した
オフィシャル・サイトを開いた私は、思わず「閉じる」ボタンを静かにクリック。
そこには「ランチ・ディナー通しでデグスタシオン 1コースのみ 21000円也」と
記載されていたからだ。
もう、後の祭り。サイトを静かに閉じて見なかったことにする。
当日、いざ、コレド日本橋へ。
広々とした2階のウェイティングスペースで食前酒にカヴァとオリーブなどの
タパスを頂く。バーカウンターには1人の女性客・・・
「あれ?あれってカルメシェフだよね?!」オープン後の査察であろうか?
本日はシェフとしてではなくゲストとして招かれているご様子。
マネージャーらしき紳士と会話を楽しむカルメシェフを後に、ダイニング
スペースへ。こちらも十分な広さ。優しい色合いのインテリアに日の光が
爽やかに入って居心地の良い空間に。
さてとメニューを開くと「奢り」という言葉に気を大きくした夫は、こともあろうに
コース以外にアラカルトの1品を頼むと言い出しやがった。
キャビアのなんちゃら。マジで美味そう。誘惑に負けてOKを出す。
テーブル上にはマクロメニューという可愛いイラスト入りの解説が。
新しい手法になんだかウキウキ・・・
すると、あれ?隣のテーブルにカルメシェフとマネージャー氏がシッティング。
あらあら大変なことになりました。私たちではなくてサービスの男性が。
隣のカルメシェフのテーブルではスペイン人女性が余裕たっぷりにサービスに
あたっていたのだが、私たちの担当は年若い男の子。
私たちにサービスをすれば必然的にカルメシェフの視線に入るわけで、失敗は
絶対に許されない。まるで、ロボットのように固まりつつガチガチのサービス開始。
カルメシェフは一皿ごとに「おいしく出来ているわよ」という感じでサービス陣に
お褒めの言葉をかけながらゆっくりとメニューを味わっている。
一方、隣の私たちは緊張しまくっているサービス君の点数をなんとか上げてあげたい
一心で、味わう度に「あ~これはムイ・ビエンだね~。」などと意味もなく
カルメシェフに聞こえよがしに精一杯知っているスペイン語を連発
やっと芸術的なプレゼンテーション、お味&リラックスしたサービスを
味わえたのは、カルメシェフが退席した、デザートタイムになってからであった。
お昼のコース+アラカルト1品+ワイン少々でお値段5万円越え。
要した時間、3時間30分。お腹の具合、ぽんぽこりん。
この価格1本でやって行くのは少々難しいのではなかろうか・・・そんな余計な心配を
していたら、その後、平日のみのランチコースが出来たらしい。
カルメシェフ登場に持っていかれた失われた時を取り戻すためにも、
集中してお料理を味わう為にも、いつかぜひ再訪してみたい。
「レストラン サン・パウ」
スペインはカタルーニャから、ミシュラン2つ星レストランがやって来る !
そんな触れ込みを見て、バルセロナ育ちの夫(あ、純血日本人ね。)の
バースデーを祝う為、開業前に予約完了。
まぁ、いくらミシュランといえどもスペイン料理だしぃ、ランチだしぃ、
ご予算、1人1.5万円も用意しておけば大丈夫でしょ?!
「奢ってやるから有りがたく着いてきたまえ」高らかに宣言。(恩着せがましい)
さて、前日。「コレド日本橋のどこに行けばいいのかしら?」やっと完成した
オフィシャル・サイトを開いた私は、思わず「閉じる」ボタンを静かにクリック。
そこには「ランチ・ディナー通しでデグスタシオン 1コースのみ 21000円也」と
記載されていたからだ。
もう、後の祭り。サイトを静かに閉じて見なかったことにする。
当日、いざ、コレド日本橋へ。
広々とした2階のウェイティングスペースで食前酒にカヴァとオリーブなどの
タパスを頂く。バーカウンターには1人の女性客・・・
「あれ?あれってカルメシェフだよね?!」オープン後の査察であろうか?
本日はシェフとしてではなくゲストとして招かれているご様子。
マネージャーらしき紳士と会話を楽しむカルメシェフを後に、ダイニング
スペースへ。こちらも十分な広さ。優しい色合いのインテリアに日の光が
爽やかに入って居心地の良い空間に。
さてとメニューを開くと「奢り」という言葉に気を大きくした夫は、こともあろうに
コース以外にアラカルトの1品を頼むと言い出しやがった。
キャビアのなんちゃら。マジで美味そう。誘惑に負けてOKを出す。
テーブル上にはマクロメニューという可愛いイラスト入りの解説が。
新しい手法になんだかウキウキ・・・
すると、あれ?隣のテーブルにカルメシェフとマネージャー氏がシッティング。
あらあら大変なことになりました。私たちではなくてサービスの男性が。
隣のカルメシェフのテーブルではスペイン人女性が余裕たっぷりにサービスに
あたっていたのだが、私たちの担当は年若い男の子。
私たちにサービスをすれば必然的にカルメシェフの視線に入るわけで、失敗は
絶対に許されない。まるで、ロボットのように固まりつつガチガチのサービス開始。
カルメシェフは一皿ごとに「おいしく出来ているわよ」という感じでサービス陣に
お褒めの言葉をかけながらゆっくりとメニューを味わっている。
一方、隣の私たちは緊張しまくっているサービス君の点数をなんとか上げてあげたい
一心で、味わう度に「あ~これはムイ・ビエンだね~。」などと意味もなく
カルメシェフに聞こえよがしに精一杯知っているスペイン語を連発
やっと芸術的なプレゼンテーション、お味&リラックスしたサービスを
味わえたのは、カルメシェフが退席した、デザートタイムになってからであった。
お昼のコース+アラカルト1品+ワイン少々でお値段5万円越え。
要した時間、3時間30分。お腹の具合、ぽんぽこりん。
この価格1本でやって行くのは少々難しいのではなかろうか・・・そんな余計な心配を
していたら、その後、平日のみのランチコースが出来たらしい。
カルメシェフ登場に持っていかれた失われた時を取り戻すためにも、
集中してお料理を味わう為にも、いつかぜひ再訪してみたい。