こすた みあ Diary

旅の思い出、日々の記憶・・・

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Da Enzo

2009-08-20 | Italy
May.26.2009
DAY-1 Part 5.
伝説のカルボナーラ


後ろ髪を思いっきり引かれつつ、ナポリピッツァを諦めた理由・・・。
それは、ローマで楽しみにしていたトラットリアが待っていたから。

ホテルで少し休息し、タクシーに乗り込み向かった今宵の夕餉の地、トラステヴェレ地区。
石畳が敷かれた細い路地のあちらこちらに街灯と店先から漏れる暖かなオレンジの光が
交差します。月に照らされたコバルトブルーの空の色も手伝って、なんだかゴッホが描いた
「夜のカフェテリア」の中に迷い込んでしまったよう。
夕餉を求めてそぞろ歩くローマっ子たち、既に店先のテラスに陣取り陽気に騒ぐ人々の声。
美味しい物に溢れた幸福な予感。うんうん。正しい場所にやって来ました !

食いしん坊達がひしめくトラットリア激戦地区で、ワタクシ達が訪れたのが"Da Enzo"。
コチラ で本物のカルボナーラを食せると知り、ローマ到着早々、人懐っこいフロントマンの
シモーネ君に予約をお願いしておいたのです。



路地を通り抜け、お目当てのトラットリアへ。
店先のテラスは既にローマっ子たちに占領され、大賑わい。
予約を入れていなければ、異邦人は、入ることを躊躇ってしまったかもしれません。
名前を告げると忙しそうなウェィターさんが「あ~はいはい。そこに座って。」と
乱雑な店内の一角を指さします。
店内にはテーブルが10卓ほど。勿論満席。美味しい香りをふりまきながら、
慌ただしく頭上を行きかうお皿たち。う~ん、どれもこれも魅力的だけれど、
こちらで頂くメニューは既にローマに来る前から決定済み !

まずは、アーティーチョークのローマ風煮込み。
カルチョーフィ・アッラ・ロマーナと、花ズッキーニのフリットを前菜に。
ハーブで煮込んだアーティーチョークに、モッツァレラを詰めたズッキーニのフリット。
調理時間や手間はこんでいるのだけれど、シンプルに素材の味がして、ただただ美味しい。
蘊蓄ではなく、食べた瞬間笑顔になる。そんなお料理たちです。



お次は、楽しみにしていたカルボナーラ !!
見よ ! この美しい黄金色をまとったショートパスタの輝きを。
ベーコン、卵、チーズが絡み合ってまったりとした美味しさを口中に振りまきます。
あ~、ローマに来て良かったと溜息。
メインにこれまたローマ名物だという、子羊肉の炭火焼、アバッキオを。
こちらもシンプルなお料理だけど、羊好きにはたまりません。
デザートにベリーのパンナコッタとエスプレッソをオーダーして完食。
しめて42ユーロ、わずか6000円ほどで老舗の味をたっぷりと堪能することができました。



こちらのお店、ウェイターさんの態度が横柄とのことで、覚悟を決めてお出かけしましたが、
次々と発せられるお客さんのオーダーに対応しながらも、ちゃんと順番を把握して
くれていたりとなかなかやり手。
帰り際に「どこからタクシー捕まえられる ?! 」とたずねたワタクシ達に、
店先まで出て、バス亭への行き方を丁寧にメモに書いて教えてくれました。
「タクシー ?! そんな物は、12時過ぎてから乗るもんだよ。テルミニ駅行きなら
まだまだバスが走ってるからそれに乗りな。」と。

それまでは「ローマのバス ?! スリが・・・」と怖気づいていたワタクシですが、
ウェィターさんの言葉に勇気を出してチャレンジ !
なぜってワタクシ達の決勝チケットには、決勝前後の2日間、全ての公共交通機関が
無料になるという素晴らしい特典がついていたから。
乗ってみれば、案外何事もなかったローマのバス。
乗り継ぎも簡単で次の日からすっかりバスマニアになりました。

なんだか、すっかりバスの話題になってしまいましたが、本題の"Da Enzo"。
あのコーヒーの茶渋がついたエスプレッソカップ。なんだか老舗の歴史を
雄弁に物語っているようで、暖かい記憶となって、不思議と懐かしく思い出されます。
いつかローマを再訪する際には必ず訪れたい名店の味と出会えました。

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