こすた みあ Diary

旅の思い出、日々の記憶・・・

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HOLLY COLE

2008-04-14 | Preciuos
Apr.14
HOLLY COLE



 会社のキャビネットの上に何気なく置かれていた
 Blue Note Tokyo のスケジュール。
 目に飛び込んで来たのは見知ったホリー・コールのポートレイト。
 え ?! ホリー・コールがブルーノートに来るの ?! しかも今日から ?!
 慌てて問い合わせをすると「まだお席のご用意ができます」とのこと。
 最後にホリーを見に行ったのはもう10年以上前の出来事。
 当時は Bunkamura や国際フォーラムの2階から遠くホリーの歌声に
 身を委ねていた。


ところが当日チケットを獲得し、開演15分前に会場に滑り込んだ本日、
案内されたテーブルはなんと2列目。歌姫まではたった5mほどの距離。
( 会場は混んでおりましたが、ワタクシがお1人サマだったものですから、
偶然素晴らしい空き席にご案内していただけたのです・・・ってまた1人かよ ?! )


メニューをぱらぱらとめくってフォア・グラとマンゴーのジュレのカナッペや
バルサミコであえられたオーガニックトマトのサラダなどをオーダー。
アルコールはホリーの甘く切ない歌声にインスパイアされたというホリー・ベリーを。
ちょうど、カナッペがサーブされたところでホリーがステージに姿を現す。
口の中ではフォアグラとマンゴーが絶妙なハーモニーを奏で、目の前では
ホリーが相変わらず圧倒的な迫力で艶やかな歌声を聞かせはじめた。
もうなんだか、大変な取り合わせでこのままでは身体が異変を起こしそうな勢いだったので、
後ろ髪をひかれながらも、慌ててカナッペを飲み込み、ステージに専念することに。

ある時は軽やかにスイングしながら高音を、ある時はステージの先をまっすぐに
見詰めながら低音を。自由自在に歌声を操るホリーの歌唱力にただただうっとり。
ステージも終盤にさしかかり耳になじんだコントラバスのリズムが響きはじめた。
魂が震える"コーリング・ユー"の世界が会場全体を一挙に染め上げた。
何度聞いても感涙。

" Yorokonde "
外見的にはだいぶ迫力が出た感もある (笑) ホリーだったけれど、
微笑みを浮かべてアンコールの拍手に答えるセリフはいつも通り。

偶然、目にしたポスターのお陰で極上のひとときを過ごすことができました。
キャビネットの上に置いてくれた誰かに感謝。

なお、ホリーは20日まで Blue Note
のステージに立ちます。
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THE SHOW TIME

2007-10-07 | Preciuos
Sep.5 
blast ! ~Broadway Version~




頂いたチケットで「ブラスト !」 へ。
「マーチングバンドでしたっけ ?! 」ぐらいの認識で当日を迎えたワタクシ、
真っ暗なステージに一筋のスポットライトを受けて浮かび上がるスネア・ドラムが
大好きな「ボレロ」のリズムを刻み始めた時、まずはザーッと鳥肌がたつ。
そして、そのスポットライトが奏者の姿を照らし出した時、ザザザーッッッと
鳥肌が全身を覆った。「あ、あの人 !! 」それは、以前何かの番組で特集が
組まれていた日本人パーカッショニストであり、唯一の「ブラスト!」ブロードウェイ
オリジナルメンバーである石川直、その人だったのだ。

父親の転勤に伴い渡米したが、英語が話せずクラスに溶け込めない石川。
心配した担任の教師が彼にマーチングバンドクラブに入ることを勧めたこと、
そこからめきめきと上達して全米の権威ある大会で優勝するまでにいたったこと、
そして遂に「ブラスト!」のメンバーに選ばれたこと。
そんなサクセス・ストーリーを思い出しながらステージに見入る。

日本人が1人ステージ上にいるだけで、距離感がぐっと縮まり、こちらの入れ込み具合も
ぐぐっと変わってくるからなんだか可笑しい。ステージ上や時には客席まで走り回って
管楽器を吹き鳴らすラッパ隊もかっこいいのだが、やっぱり縦横無尽なバチ捌きで
身体をゆすぶるリズムをたたき出す太鼓隊のかっこ良さは格別。
様々な色をうつしだすライティング、多種の楽器によって奏でられる音色、
視覚的にも聴覚的にもステージいっぱいにカラフルな色彩が溢れかえっている。
ブラスト名物だという休憩時間にロビーで繰り広げられるショータイム、終演後の
ミート & グリート ( メンバーがロビーに集結、ファンとの交流を図る ) にも興奮。
ステージ上に溢れる色鮮やかなビジョンとパッションとリズム、そして数々の演出に
凄い凄い楽しい楽しい !! と夢中になって過ごした2時間だった。


Sep.7 
ドラクル ~God Fearing Dracul~




神を信じた悪魔(ドラクル)と、悪魔を愛した一人の女…
18世紀フランスを舞台に繰り広げられる禁断のゴシックホラー


歌舞伎の演目で見る度に、溜息が出るほど艶やかな色気を
振りまいてくれる海老蔵が、( 狐忠信には色気はありませんでしたが・・・ )
現代劇、しかもドラキュラ伯爵をモチーフにした悲劇の悪魔に扮するという。
演出は最近気鋭の演出家として注目を集めている長塚圭史。
悪魔に愛されるヒロイン役に宮沢りえ。脇を固める俳優も勝村政信、永作博美・・・。
実力派揃いの舞台にワクワクしながら訪れたシアターコクーン。

さて、海老サマは現代劇で拝見すると、少しばかりお顔が大きく見える。
( 宮沢りえちゃんが小さすぎるからかしら ?! でもマントを翻す姿とかはとっても素敵。 ← 一応フォロー ?! )
舞台装置もストーリーも出演者達も舞台袖で奏でられる弦楽四重奏もひたすら美しい、
耽美主義的王道ゴシックホラーな世界。安心して物語の世界に浸ることができた反面、
終わった時に友人と「え ?! 終わり ?!」と顔を見合わせてしまったのも事実。
なぜかというと、なんのどんでん返しもなかったから。最近、どんでん返しに慣れきってしまった
ワタクシ達。最後に「おぉ~そう来たか !!」という展開に備えていつの間にか
心の準備をしていたらしい。逆に「おぉ~そのまま終わったか !!」と。
悪魔が血を求めた理由は、聖女ジャンヌ・ダルクの復活を祈る為だったなどストーリーは
解りやすく練られていてなるほどといった感じ。ラストでは皆夫々に魂の救済も
得ることができる。ギャフンという驚きはありませんでしたが、ゴシックホラー的
な世界が好きなワタクシ、美しい舞台にどっぷり浸った1日でした。


Sep.28 
DREAM BOYS
 



さて、「ブラスト !」「ドラクル」 と「あ~これ見たかったの !」と反応してくださった方々も
ここに来て「へ ?!」という感じでしょうか ?!
なぜか母親に「はいお誕生日プレゼント !!」と誇らしげに渡されたチケットは、
かの亀梨和也サマ( KAT-TUN )主演の「 DREAM BOYS 」!!
( 修二と彰の時に「可愛い可愛い」と言っていたことを母親はシッカリ覚えていたようです。)
演出欄には勿論「ジャニー喜多川」サマのクレジット !!

一体どんなステージなのかわけもわからず「YOUも行っちゃいなよ」なノリで
出かけた帝国劇場。コムスメ達に差をつけるべくタクシーで正面玄関まで
乗りつけたワタクシですが、辿り着いてみれば結構なオバ様率でワタクシも
悪眼立ちすることなく一安心・・・。
というより、凄い平均年齢が高かった気がするのですが、あれは脇を固めていた
前田美波里サマや真琴つばさサマのサポーターでしょうか ?

まぁ、始まってみればマイクこそつけてはいるものの、ミュージカルのような形態で、
亀梨クンや仔ジャニ達が、それはもう~「ドラリオン」並に空をぶんぶん飛びまくってる
わけですよ。空中だけでなく、通路にも飛び出してくる亀梨クンに田中クン。
ええ。最短距離2m.まで近づきましたとも !! ( ←アホ )
それにしても・・・と思った事は、アイドルって、ジャニーズ事務所って、
一体どれだけ大変な世界なのかしら ?! ということ。アイドルを目指して入所した
少年達の一体どれだけが、空を飛ぶ覚悟ができているというのでしょうか ?!
頭上でグルングルン廻っている亀梨クンを見て「頑張ってるな~」としみじみ。
最後の挨拶でも「大阪方面の皆様はご遠慮なくそろそろお帰りください。
最終の新幹線が9時20分でしたよね ?! 」というようにファンへの配慮も怠りなく・・・。
う~ん、鍛えられています !!

400円で貸し出してもらったオペラグラスをひたすら亀ちゃんにロックオン !! して
「やっぱり美しいわ~」と確認し続けた3時間。( ←やっぱりアホ )
ステージの後にはコンサートもあり大満足なジャニーズデビュー戦となりました。
30代にして遂に足を踏み入れてしまった禁断のワールド。
お母さん、来年3月に再演が決まったそうですので、宜しく。笑
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ashes and snow

2007-08-10 | Preciuos
Apr.20.2007
ashes and snow


ノマディック美術館へ。
ゆりかもめに揺られてレインボーブリッジを渡る。
瞳をいっぱいに見開きながら、ライトアップされた美しい橋脚を見上げ、
大きなカーブを描いて橋を渡る。

いつも、少しだけSF映画で思い描いた近未来に来たような気分になるお台場。
ゆりかもめを降り、チューブのようなトンネルを抜けると突如、神殿のように
聳え立つノマディック美術館が闇の中に浮かび上がった。



カナダ人アーティスト、グレゴリー・コルベールの移動型美術館を設計したのは
日本人建築家の坂茂氏。COSCOのコンテナと紙製のパイプで組み立てられた
リサイクル可能な神殿は、グレゴリーの写真とともに世界中を旅している。



雨上がりのお台場は人気も少なく、秘密の神殿にそっとしのびこむよう。
高い天井を持つ内部は、風が強く吹きぬける度にガタガタと音をたて、
太古から響いてくる音に包まれているような幻想的な気分に浸りながら、
展示写真を見つめる。

はるか昔、人間と動物が互いに畏敬の念を抱きあいながら共存していた時代。
人々は象の叡智に見守られながら運河に抱かれて眠りにつき、
生と死が隣り合わせに存在する砂漠では、チーターと少年がそっと寄り添って
何かに耳を済ませる。オラウータンが掬った命の水を飲む女性。
気高い鷲と舞う少年。
吟遊詩人が語り伝える神話の中にだけ存在するような静かな世界が
セピア色の中で紡がれている。

何もかもを見つめてきたような、たくさんの皺を刻んだ象の瞳と、
太古の海でくじらとダンスするグレゴリーの映像が印象的でした。



残念ながら展示会は終了してしまいましたが、素晴らしい写真の数々は
ashes and snow
のサイト内でご覧いただくことができます。
( 写真はお土産に購入した写真集。リサイクルペーパーでできた
ギフトバッグには、小さく象のモチーフがスタンプされていました。 )


さて・・・アートを堪能した後は、TOKYO BALCONY
で食い気をチャージ。




日本料理「さくら」、鮨処「橘」、鉄板焼「銀杏」が日本庭園風の中庭を
囲むように隣り合わせに軒を連ねる。
鉄板焼「銀杏」に腰を落ち着けたワタクシたち。



牛刺し、フォアグラ、伊勢海老にブランド牛、ガーリックライスと
季節のフルーツ、どれも美味しく頂きました。 (マイルで)


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LIVE EARTH

2007-07-14 | Preciuos
070707
LIVE EARTH 
東寺 × YMO


今回、京都を訪れた目的は2007年7月7日に世界9都市で
同日開催されたグローバルイベントに参加する為。

- LIVE EARTH -
映画「不都合な真実」で世界的に地球気候の危機的状況を
訴えた元米国副大統領アル・ゴア氏の呼びかけにより発足した
「地球温暖化防止」を目的とするグローバル・キャンペーン・プロジェクト。
京都議定書発足の地として、ここ京都もスペシャルライブ会場に選ばれたのだ。


 
・・・と書き連ねるとなんだかワタクシまで志の高い人のようだが、
実際の目的はただ1つ !! このキャンペーンに賛同し、14年ぶりに
再結成されるYMOを見届ける為 !! しかも会場は東寺 !!
昨年、比叡山の根本中堂で萬斎さんの舞いを見て以来、歴史的建造物で
開催される芸能にすっかりはまってしまったワタクシ。
東寺×YMO と聞いて黙っていられるはずがない。
更に「ピアノ・レッスン」の巨匠マイケル・ナイマンまで出演するという。
寺フェスフェチ ( なんだそれは ?! 笑 ) なワタクシが後先考えずに
チケットをゲットしたことは言うまでもない。

というわけで「丸山」でお腹をいっぱいにした後、ホテルでしばし鋭気を養い
向かった東寺。真言密教の道場として空海によって繁栄をもたらされた京都の
シンボル的寺院を会場に。なんとも贅沢。
国宝である金堂の前にステージが築かれ、ステージ越しに薬師本尊の台座である
十二神将を臨むセッティング。このライトアップされる重要文化財の仏様たちが
尋常ではないカッコ良さ。ビバ寺フェス !!

参加アーティスト
-----------------------
RIP SLYME
UA
BONNIE PINK
Michael Nyman
Yellow Magic Orchestra
-----------------------
RIP SLYMEは初めてきちんと聴きましたが、私も知っている"ONE"を
演奏してくれました。出てくるなり「今日はスミマセン」って。
あくまでもYMOファンによるYMOファンの為のイベントと化している
東寺の状況をよく理解していたようです。笑
日暮れ前、五重の塔にかかる薄くピンク色に染まった雲を眺めながら、
夕空に広がっていく彼等の歌声とリズムを、パタパタと扇子を仰ぎながら
心地よく聞くことができました。

次はUA。こちらも初めてきちんと聴きましたが、
2曲目の"Moor"では知らぬ間に涙がツーと頬をつたいました。
次第に藍に染まる空。ライトアップされてサヤサヤと揺れる樹木。
UAが身にまとう白いワンピースの裾がひらひらと風になびき、
アコースティックギターの音色と彼女の伸びやかなヴォーカルが
夜空に吸い込まれていきます。

みんなもう気がついているのに 知らないふりだけ上手で
るり色が灰色に燃える景色は 涙の量だけじゃ消せない


今夜のイベントの趣旨にふさわしい素晴らしい楽曲でした。

そして京都出身のBONNIE PINK。
彼女も歌がうまいですね。私は次に控えていた
マイケル・ナイマンとYMOに向けて気もそぞろで・・・。
スミマセン。

そしてステージ上にピアノが運び込まれマイケル・ナイマンの登場です。
彼の演奏を聞くのは、ピアノ・レッスン公開直後にマイケル・ナイマン・バンドとして
来日したオーチャードホールのコンサート以来。若干ミスタッチやバイクの騒音などが
気になりましたが、ピアノ・レッスンからの選曲も多く、ライトアップされた五重の塔の
荘厳な雰囲気と紡ぎだされる美しいピアノの音色がマッチして夢心地の時間を
過ごすことができました。

そして、ナイマンが去り、ピアノが撤去され、舞台上に3基のブースが
登場した途端に会場が総立ちに。笑
リップスライムに「座ったままで結構です」と言わしめた約3000人のファンが
会場設営の段階からなんと総立ち。異常な興奮に包まれたステージ上に
教授・ユキヒロさん、細野さんの御三方が登場します!!

まだコドモだった為、ON TIME では LIVE に足を運ぶことができなかったワタクシ、
彼等を見るのは、初めて見た再生時の東京ドーム以来、14年ぶり !!
ワタクシにとっては彼等も既に重要文化財、いや国宝状態 !! 笑

"以心電心の"前奏が聞こえてきた時には全身にザッと音をたてて鳥肌がたちます。
周りのオーディエンスも総じて可笑しなテンションで"以心電心"にあわせて手拍子・・・
って、そういう曲でしたっけ ?! 笑

HASYMOとしてリリースした"RESCUE"に続いて、教授楽曲の"War & Peace"
最期に"Rydeen97/07"で幕。勿論、散会コンサート時にさえアンコールに
応えなかったという ドS (?!) な伝説を残す彼等のことですから、
今回もキッパリとアンコールには応えず、MCもなしにアッサリと終了。笑



"CUE"も聞きたかったとか、一言ぐらいMC入れて欲しかったとか、
やっぱり横浜のHASに行けば良かったとか、色々色々思うところはありますが、
とにかく、とにかく、見られて良かった。14年ぶりに"Rydeen"を弾く教授を
見られて良かった。ドラムをたたくユキヒロさんを見られて良かった。
「最近ベースが重くってね~」なんて愚痴っている細野さんのベースを
見られて良かった。あの場所にいられて良かった。
彼らの生演奏を聞けて良かった。
ただただそれだけです。
ありがとうYMO。
ただそれだけ。

熱気に包まれた会場を後にし、
蓮池越しにライトアップされた五重塔を見上げる。
見るべきものは見つ。
うん。これで安心して極楽浄土に行けそうだ。笑

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コクーン歌舞伎

2007-06-17 | Preciuos
JUN.7
コクーン歌舞伎

以前から「1度は行ってみたい」と願いつつ、チケット争奪戦に敗れていた
コクーン歌舞伎。今回は、幸運にも初日の講演チケットを入手し、いそいそと
シアターコクーンへ。友人との待ち合わせに選んだ場所は Bunkamura 内の
ドゥ マゴ
サンジェルマン・デ・プレで創業した言わずと知れた老舗カフェだ。

軽くお食事を・・・と思いテーブル席の案内をお願いすると「お客様は今から
シアターのご利用でいらっしゃいますか ?! コクーンでしょうか ? オーチャード
ホールでしょうか ? 」

コクーンの利用だと知ったギャルソンさんは「今からですと、普通のメニューでは
少々お時間が足りませんので、こちらのライトミールはいかがでしょう ?! 」
さすがにアフターシアターメニューなども充実させているドゥマゴならではの
サービス。オーダーも早めに取りにきてくれ、ワタクシ達が無事観劇に出発
できるようタイムキーピングに務めてくださった配慮は非常にありがたかった。
聞けば、事前に予約をすれば、それぞれのシアターの演目にあわせた
特別メニューなども提供しているという。数々の文化人に愛されてきた
老舗カフェならではの遊び心。

さて、シアターコクーンのロビーに足を踏み入れると、中は縁日のような
賑わいを見せていた。普段、サンドウィッチやコーヒーなどを販売している
カウンターには、草もち、みたらし団子、温泉饅頭、ほうじ茶などが処狭しと
並べられている。一挙にテンションが高くなったワタクシたち、
まんじゅうセットを小脇に抱え、いざ指定座席へ。( この後、休憩時間にも、
人形焼や、ラムネなどこまごまと手出しをし、食べ続けながら観劇することに。
そういえば雰囲気に流され、勘三郎手拭いも購入した。笑 )



さて、今回の演目は「三人吉三」
「こいつは春から縁起がいいわぇ」の決め台詞が有名。
ストーリーは、橋之助扮するお坊吉三、福助扮するお嬢吉三、勘三郎扮する
お尚吉三の三悪党が運命に絡め取られて行く因果応報、人間の業を描いた
暗~い暗~いお話。



ホンモノの犬が舞台を袖から袖までかけぬけて始まったオープニング。
客席に現れた勘三郎扮する金貸しは、早速脱税ネタで客席を沸かせる。
勘太郎、七之助の勘三郎ジュニアたちもさすがの演技。
一幕目、二幕目と、悪事に悪事を重ねた盗賊たち、最後の大捕り物を演じ、
降り続く真っ白な雪の中、呆然と立ち尽くす姿が非常に絵的で美しかった。
自分の業を立ち切る為に互いに互いを刺し違えたクライマックス。
折り重なって倒れた三人を、その罪を、覆い隠すように真っ白なドカ雪が
降り積もる。そこに流れてきた音楽はなんと椎名林檎。降り続く紙吹雪、
物悲しいエレキギターの音、三人を優しく包みこむように流れる林檎の歌声。
回転する舞台は、折り重なって息絶えた三人の姿を360℃客席に曝しだす。
まるで映画のカメラワークを見ているよう。

全ての悪を包み込む雪、子守唄のように流れる優しい歌声。
暗い暗いストーリーを、一機に浄化してみせた串田演出はさすがの一言。
平場席の観客たちは紙ふぶきに包まれ、まるで傘こ地蔵のようになっている。
スタンディングオベーションで沸き返る客席を後にしたワタクシたち。
渋谷の雑踏に紛れてもなお、なんとも言えない爽快感に包まれていた。 
コクーン歌舞伎、毎回繰り広げられる壮絶なチケ争奪戦も納得です !! 
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insen tour

2006-12-09 | Preciuos
Oct.31
Alva Noto + Ryuichi Sakamoto
insen tour




国際フォーラムCホールへ。
ドイツの前衛芸術家 Alva Noto ことカールステン・ニコライと坂本龍一の
コンサートへ。ヨーロッパでは大変好評との事で一抹の不安を感じつつも
足を運ぶことに。なぜ不安だったのか・・・ワタクシ、教授のアンビエント系、
寝てしまうんですよね。ほぼ確実に

グランドピアノに腰掛けた教授と対面するよにDJブースのような舞台装置が
置かれ、ラップトップコンピュータを相手に作業を繰り返す Alva Noto。
ステージ上にセッティングされた横長のモニターには、教授のつまびくピアノ、
Alva Noto が作業するクリック音やパルス音、それらに応じて、次から次へと
符号のようなミニマルなグラフィック映像が浮かび上がっては消えていく。

暗闇の中で閃光する緑色の光。一方向に少しずつ流れながら、小さくなったり
大きくなったり、消滅したり、はじけたり・・・なぜか湾岸戦争やイラク戦争の
夜間砲撃を伝えるニュース映像を思い起こし、悲しい気分になってしまった。

教授は時々楽しむように、自分の奏でる音によって変化する、Alva Noto の
映像を確認している。教授のつまびくピアノの音、Alva Noto が奏でる鼓動
のようなパルス音、明滅する光・・・。アコースティックなピアノの音と、
エレクトロニックなデジタルサウンドの不思議な融合。それらに刺激されて、
ワタクシの中で増大していくイメージが、ホールいっぱいに広がり、飽和点に
達し、はじけ、意識の深淵から溢れ出す・・・そして・・・堕ちた。やっぱり

ゆれ続ける意識の中を瞑想の世界へ・・・。
( スマミセン。要するに寝てしまいました )
それはそれは気持ちよく、ユラユラと揺れるイメージとまぶたの外で明滅する
光を感じながら、スヤスヤと内なる意識を巡る旅へ。深く深くすっぽりと
堕ちていく不思議なコンサートを後にしました。
( って、要するに寝に行ったのか私 ?! )
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芸術の秋

2006-11-23 | Preciuos
 Oct.6 Friday モダンパライダイス展

西の大原美術館と東の東京国立近代美術館の100余点のコレクションが一堂に
会したモダンアートの展覧会へ。無料で配布されていた子供用のパンフレットを見ると
( 解りやすそうだったので。笑 )「アートの宝石箱をあけよう」とのキャッチコピー。

この展覧会、展示方法に趣向が凝らされており、大変興味深く、作品たちと
向き合うことができるようになっていた。同じ素材を、時代や国籍の異なる
アーティスト達がどの様に表現したのか、並べて展示することにより、対比できる
仕組みになっていたのである。例えばモネの「睡蓮」の横には、菱田春草の
「四季山水」が飾られていたり、岸田劉生の「麗子肖像」の隣には、マティスが
同じく自分の娘を描いた「マルグリットの肖像」が飾られているといった具合に。

また、閉館時間の間際に駆け込んだことも幸いした。
人々が通り過ぎた後の、誰もいない展示室。
なんだかワタクシが作品を見ているというより、ワタクシが作品に見つめられて
いるような不思議な感覚に襲われる。一定の距離をおいて全体を見つめる時には、
作品自体と対峙しているような、作品自体に問いかけられているような心持ちになり、
ぐっと距離を近づけて見つめれば、細かい部分や筆遣いまで見えてきて、作者自身と
対峙しているようなそんな気持ちになる。今まで、教科書などで何回見ても、なんとも
思わなかった麗子像。問いかけるような瞳の魅力、あふれ出す生命力を描いた筆の
力強さ、好き嫌いという次元ではなく、その1枚の画から発せられる作品の力に、
初めて触れることができたような気がした。同じく大原美術館から出展の
ギュスターブ・モロー「雅歌」の細かい筆遣いも詳細に見ることができ満足。

ただ、やはり、ポール・ゴーギャン「かぐわしき大地」は大人気。
閉館時間が訪れても、最後までその人垣が崩れることはなかった。
三好和義氏が「ホテル楽園 世界旅行」の中で「マナ( 霊力 )は潜んでいないか」と
拡大撮影を試みていた「かぐわしき大地」。ワタクシもマナを感じたくでズズイと
近寄るチャンスを窺ったが最後まで、その願いは叶わなかった

近頃、金曜日のみ夜 20:00 まで閉館時間を延ばしている展覧会をよくみかける。
金曜日の夜は美術館へ。ウィークデーからウィークエンドへの橋渡しとして、
美術作品に触れながらクールタヴンするのは格別の時間。
秋の夜長の過ごし方としてマイブームになりそうだ。


 Oct.27 Friday ダリ回顧展 

上野の森美術館で開催されている ダリ回顧展
へ。
ワタクシ、実はシュールレアリスム自体には、ほとんど興味がない。
人間の暗い部分をも映し出すかのような作風、夢の世界、ダブルイメージに
よる視覚効果・・・心がザワザワするような画は、どちらかというと好みでは
ないのだ。それでも、サルバドール・ダリという人物にはどこか抗しがたい
魅力がある。生誕100年を記念して開催される回顧展、奇才と呼ばれる
ダリ自信の魅力の源泉に触れることはできるのであろうか ?

青年期に描いた「ラファエロ風の首をした自画像」などを鑑賞し、写実に徹した
「パン籠」の画へ。その精巧な描写にダリという人は、本当に画が上手な人
だったんだな・・・なんて非常に失礼な感動の仕方をする
有名な「記憶の固執の崩壊」や「焼いたベーコンのある自画像」などワタクシに
とっては、奇奇怪怪な奇才の世界。ただ、どの作品の中にも、なぜか微細に
死の影を感じてしまうのは、なぜだろう・・・。

その他にも展示品は、映像作品や、素描、フィゲラスにあるダリ劇場美術館の
写真など・・・。そんなダリの作品を通して、ワタクシの印象に深く残ったもの。
それは、ダリとその恋人ガラとの関係性である。偉大なアーティストに様々な
インスピレーションを与えるミューズという存在。

恋多き女として、またシュルレアリスト達のミューズとして、たくさんのアーティスト
から女神のように崇められたガラという女性。
自分の中の魅力を最大限に利用して、偉大な才能を開花させる・・・。
ワタクシには画を描く才能などは、まるっきりなさそうなので、ダリが天から
授かった才能にはあまり嫉妬を覚えない。ただ、ガラのミューズとしての才には、
女性として非常に嫉妬してしまう何かを感じた。

愛の証に芸術を捧げられる・・・一体、どんな気分なのかしら。( 羨望 )


 Oct.27 Friday ミイラと古代エジプト展

ダリ回顧展を見終わったその足で、同じ敷地内の国立科学博物館へ。
現在、来年2月18日までの期間で、大英博物館の特別展で人気を博した
" Mummy the inside story " ミイラと古代エジプト展
が開催されているからだ。
入場チケットと引き換えに渡されたものは3D用のメガネ。各々メガネを着用し、
3Dシアターで3000年前に作成されたミイラの秘密へと迫る。
最先端テクノロジーと、考古学研究家たちの努力によって、ミイラとなった
古代エジプト人、ネスペルエンネブウの生涯に触れるバーチャルトリップへ。

神に仕える職についていたという、このネスペルエンネブウ。自分が3000年後の
未来にミイラとなって世界中を旅することになるなんて想像だにしなかったに違いない。
古代エジプトでは、死者の来世への復活のために人体をミイラという形で保存し、
その旅立ちに神のご加護があるようにとたくさんの副葬品を備えたようだ。
ネスペルエンネブウは、私達に古代エジプト文明への驚異と畏敬の念を抱かせる
という形で、見事に現代に復活を遂げたのかもしれない。

それにしても、3000年前という時代に、開腹手術を施し、内蔵を取り出すことによって
人体の腐敗を防いだなんて・・・チャングムもびっくりだ。(「宮廷女官チャングムの
誓い」ネタです。解らない人はごめんなさい。) 更に、脳に及んでは、頭蓋骨を
損傷することなく鼻腔から取り出したというのだから・・・

そんな驚きのミイラの作成過程を知った後は、展示室へ。
女神イシスやホルス、様々なヒエログリフが描かれたカルトナージュ棺。
翼を持つスカラベの装飾品など、一体どれだけ高度な文明であったのかと
感嘆することしきり。やっぱりヤツらだ・・・。
(ワタクシ、古代エジプト文明は宇宙人の仕業だと未だに思っております )

科学博物館の出口に展示された30m級のシロナガスクジラの模型に度肝を抜かれ、
3000年前の世界から現在へ。しばしのバーチャルトリップを終えると上野の森は
すっかり冬模様の闇へと包まれていた。2つの展示会の梯子、足が棒になったことは
言うまでもない。( 更にお隣の仏像展にも行きたかったけれど断念しました )

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花形歌舞伎

2006-11-22 | Preciuos
NOV.22 2006
十一月恭行花形歌舞伎 夜の部

 
一等席12600円を8000円にディスカウント!!
そんなお知らせを頂き、急遽チケットを買い求めて駆けつけた花形歌舞伎。
雰囲気だけで歌舞伎を楽しんでいるワタクシは、立ち姿が美しく、華やかで
派手な演目が多い、若手による花形歌舞伎が大好き。
今回も市川海老蔵、尾上松緑、尾上菊之助という配役と、1度見てみたかった
義経千本桜(川連法眼館)という演目に惹かれて、いそいそと新橋演舞場へと
出かけていきました。



一、時今也桔梗旗揚

まずは尾上松緑が光秀役を務める「時今也桔梗旗揚」。
簡単な筋書きとしては、破天荒な性格の信長から「生真面目」と疎まれ、
様々な嫌がらせを受けた光秀が、謀反を決意するまでの心情の推移や、
いきさつが描かれた作品。

本能寺の変といえば、昨年辺りから朝廷黒幕説を唱える数々のTVドラマや
特集が放映され、脆弱ながらも歴史的背景や知識を習得しつつあるところ。
TVや雑誌がない時代、ワイドショー的な役割を果たしていた歌舞伎では
この本能寺の変をどのように解釈し、演じられていたのでしょうか。

市川海老蔵扮する春永(歌舞伎では当時の幕府に対する配慮からか、
微妙に名前を変えていることが多いですね。)は、衣装も煌びやかでとても華やか。
花道に登場した途端に劇場がぐっと華やぎを増し存在感抜群。その後は、
ねちねちとイジメにあいながらも耐え続けた光秀の堪忍袋の緒が切れて、
一度は死装束に身を固めながらも「時は今也」と大見得をきって
本能寺へ駆けつける決心を固めたところで幕となりました。
やはり判官びいきの大衆劇。光秀に同情的に描かれていて解りやすく
楽しむことができました。

二、新歌舞伎十八番の内 船弁慶

さて、次は尾上菊之助による「船弁慶」
こちらはなんの擦り込みもなく見たせいか、今回1番楽しめた作品。
兄、頼朝に疎まれて九州へと落ち行く義経一行。摂津国大物浦まで
辿り着いた時、弁慶からの忠言により、義経は、愛妾の静御前を都へ帰す
決意を固めます。静御前役の菊之助は、オレンジの打ちかけ姿に
柳腰で立ち姿がとても美しい。せめてもの別れにと舞う姿も悲哀を
感じさせつつとてもたおやか。美しい舞をしっかりと堪能させて頂きました。
船の用意が整い、いよいよ別れの時。弁慶、義経を乗せた船が旅立ちます。
しかし、その時、にわかに黒雲がわきたちドロドロが流れると、
源氏に恨みを抱く平家の武将、平知盛の霊が花道に現れ、一行の前に
立ちふさがります。知盛役はなんと、先ほどまで、うちひしがれた表情で
別れの舞を舞っていた静御前を演じた尾上菊之助の二役です。

今度は霊界の人物を現す青隈に銀ギラ姿、恨みや怒りに駆り立てられた
180度違う表情で登場し、勇猛果敢に薙刀を振り回します。弁慶に霊を鎮める
お経を唱えられ、力が弱まりつつも花道をぐるぐるともがき苦しみなんとか
平家一門の恨みをはらそうと薙刀を振り回す姿が迫力満点。最期は法力の前に
力尽きますが、美しい舞あり、青隈あり、大立ち回りありと、歌舞伎の見所が
要所要所に散りばめられ、菊之助の静から動への変貌ぶりといい、とても
楽しむことができました。

三、義経千本桜 川連法眼館  市川海老蔵宙乗り狐六方相勤め申し候 

さて、本日のメインコース。海老蔵による宙乗りが見物の義経千本桜です。
これが見たくて、会社を早引きしたワタクシです !

あらすじとしては、愛妾、静御前の守護を依頼した家臣、佐藤忠信が実は、
静御前が持つ、初音の鼓の皮にされてしまった親狐の子供だったというお話し。
親狐を慕う子狐の情の深さに感じ入った義経が、子狐に初音の鼓を与えると、
喜んだ狐は、義経へのお礼にと、襲い掛かる悪僧たちをこらしめて、鼓とともに
去っていきます。

武将、佐藤忠信から子狐への早替わり、ドロドロが流れる中の欄干渡り、
百周り、宙乗りなど「ケレン」と呼ばれる観客を驚かせる仕掛けや演出がたくさん
盛り込まれていて見所満載。狐らしく、いつもとは違った甲高い声で語尾を延ばしながら
台詞を言う海老蔵がとってもコミカル。とかくワイドショーに登場しがちな海老蔵
さんですが、華やかな恋の遍歴の影では、日々芸に精進し、どれだけの努力を
積み重ねていることでしょう。ある時は、軽々と欄干に飛び移り、ある時は
欄間から突然ステージへと転げ落ち、変幻自在の大活躍ぶりに思わず感嘆の溜息。
最期は市川猿之助から指導を受けたという宙乗りで大喝采を浴びながらステージを
後にします。



めまぐるしい展開にコミカルな動き「ミュージカルみたいで楽しかったわね~。」とは
お隣に座っていらしたご夫妻の感想。とても楽しく、演目的には大満足だったのですが、
男前な役をやらせたらピカ一な海老蔵さんを見たかったワタクシ、狐役はイマイチ
もったいないというか、物足りないというか・・・笑

そして、今回、何かが物足りないと強く感じたもう1つの理由。
「大向こう」と呼ばれる掛け声をかける方たちの声がほとんど聞こえなかったことが、
とにかく残念。この日は、カード会社の貸切講演だったせいでしょうか?
見得がビシッと決まって普段でしたら「成田屋っっ!!」と掛け声がかかる場面で、
観客からは掛け声の変わりに拍手喝さい。ほのぼのと楽しめて良かったものの、
なんだか阪神戦を見に行ったのに六甲颪が聞けなかったような、
そんな物足りなさを感じてしまったワタクシでした

Blue Note

2006-11-15 | Preciuos
Sep.25
BLUE NOTE 東京
NILS LANDGREN FUNK UNIT

招待チケットを頂いたので、久しぶりにBLUE NOTE 東京へ。
新しいロケーションになってからは、初訪問。
往年のジャズプレイヤーのモノクローム写真がコラージュされた
雰囲気たっぷりな階段を降りていくと、レセプションとクロークからなる
思わぬ広い空間が出現する。フロアー自体も随分と広くなっていて
開放的な雰囲気に。以前見たバンドが禅問答系、ジャムセッションを
延々と繰り広げる3ピースバンドだったせいもあり、暗いライティングの
妖艶なライブハウスというイメージがあったのだが・・・。

以前がお忍びカップル系だとするなら、現在は、グループでも
盛り上がれる明るい空間へと変貌を遂げていた。
以前と、現在、どちらがNYの雰囲気に近いのであろうか ?!



さて、今宵のバンドは、スウェーデンが産んだスーパースターABBAや、
再結成したクルセイダーズでも活躍した北欧出身のトロンボーン奏者、
ニルス・ラングレン率いるファンク・ユニット。

全く予備知識もないまま、訪問したライブであったが、
ツインギターや、ツインドラム、トリプルキーボードからなるBig Bandは
迫力たっぷり。ところどころにABBAの名曲をファンク調に編曲したものを
織り交ぜてのステージは、エンターテイメント性も抜群。
何より、ニルス・ラングレン氏がかっこいい。
トロンボーンを吹き鳴らしたかと思えば、マイクを握りシャウトする。
偉大なプレイヤーの経歴など全く知らないワタクシは、恐れ多くも、
「やるなオヤジ。」とニヤリ。

アンコールは全員スタンディングとなり、彼等に賞賛を送った
ハッピーな夜だった。


ニルス・ラングレン(トロンボーン、ヴォーカル)
アニカ・グランルンド(トランペット、ヴォーカル)
ニモ・シバ(ラップ)
カール・マーティン・アルムクヴィスト(サックス)
ヨナス・エストホルム(ピアノ)
ロベルト・エストルンド(ギター)
カール・フォン・シェーンベルク(ギター)
トビアス・ガブリエルソン(ベース)
アンドレス・ヘドルンド(ドラムス)
ウォルフガング・ハフナー(ドラムス)
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シザーハンズ

2006-09-02 | Preciuos
Aug.17
マシュー・ボーン
EDWARD SCISSORHANDS




SWAN LAKE ですっかりハマってしまったマシュー・ボーンのカンパニーが、今度は
シザーハンズを引っさげてやってくる。題材は勿論、ティム・バートン×ジョニー・デップの
黄金コンビで世界的に大ヒットした15年前の映画 " EDWARD SCISSORHANDS "
( 生まれながらにして、ハサミの手を持つ人造人間エドワードのお話 )
マシュー・ボーンにもティム・バートン×ジョニー・デップにも片足を突っ込んでいる
ワタクシとしては、コレは押さえておかなくては ! とステージへ。

お伽話のようにポップな町並みの舞台装置や、エドワードに刈り込みされて生命を
得たトピアリーたちのダンス、スタイルも様々な家族像が描かれた可笑しさ満点の
群舞、何より、あの長い長いハサミを何本も両手につけ、異形であるが故の哀しみを
身体全体で存分に語りながら躍動感溢れるジャンプを披露するサム・アーチャーの
雄弁なダンス。見所はたくさんあったのだが、何故だろう・・・。
なんだか少し物足りない。

思いを巡らせてみて気がついた。
マシュー・ボーンは映画版のシザーハンズがきっと、私たちと同様に、大好きだった
に違いない。だからこそ、8年もの構想期間を経て、ステージ化にこぎつけた。
だからこそ、あの最初から完成されているゴシックホラー系ファンタジーの世界を
寸分違わず ( エドワード出生の経緯など多少のエピソードは加わっているものの。)
ステージ版に反映させたのに違いない。要するに、映画版のシザーハンズそのまま
の素晴らしい世界がステージ上でも展開されているわけだ。
SWAN LAKE で古典を見事にアレンジした手腕を期待して出かけた私は、率直な
ところ「うん。映画のまんまだな。」という感想を抱いてしまった
それが悪いというわけではないのだが、驚きがないというか・・・。

そんなワタクシでしたが、感動の瞬間は最後の最後に用意されていた。
ステージ自体は、無垢すぎる心を持った異型の主人公エドワードが、街の人々に追われ、
哀しみのままに博士と暮らした屋敷に戻っていき、恋心を抱いた人間の少女キムを
喜ばせるために、今でも氷の彫刻をカッティングしながら街に雪を降らせ続けている
という、あの名シーンで幕を閉じるのだが、お待ちかねのカタルシスはここから。

喝采の中、カーテンコールに登場したエドワード。
「僕を受け入れてくれるの ?! 本当にこの僕でいいの ?! 」そんな憂いを浮かべ、
はにかみながらステージに再登場した彼は、スタンディングオベーションに沸く
客席に向かって、まるで「僕を受け入れてくれてありがとう」とでも言うように、
お決まりのポーズを決めると、オーディエンスに向かって真っ白な雪を降らせて
くれたのだ。彼は私たちオーディエンスによって暖かく迎え入れられることで
最後にカタルシスを得たのだ。

う~ん。ステージに訪れたオーディエンスによって最後に物語が完成する手法は
お見事の一言。この一体感は、さすがに映画では味わうことはできません。うん。

最後の最後で見事にやられたワタクシの3列前には、マシュー・ボーンご本人が
厳しくも穏やかな目つきで私たちと一緒にカンパニーを見守っていました。

関係ないけど、ちょっと前の席にカーリー ( 華道家の假屋崎さん ) もいたな。笑


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