段ボールWatcher

段ボールを中心とした情報整理ブログ

アニロックスロール関係

2006-03-08 08:22:10 | 段ボールについて

アニロックスロール関連のホームページ

(NEWLONG)
http://www.newlong.com/japanese/j_4_unit/j_ceramic/anilox1.html
(タフロックス、株式会社 野村鍍金)
http://www.nomuramekki.com/h_topics/detail/tough.html
(株式会社ヨシモト印刷社)
(フレキソジャパン・コム)
http://www.flexo.jp/ani.html
(ロールテック株式会社)
http://www.rolltech.jp/index.htm


アニロックスロールって何ですか?

2006-03-08 08:07:17 | 段ボールについて
 他の印刷の諸方式にはなく、フレキソ印刷にだけ見られる特徴は、そのインキ機構にあり、インキ調量ローラーがアニロックスロールと呼ばれ、主としてこれがインキ膜厚を決める役割を果たしています。

 インキの均等性と粘度もアニロックスロールよって決まります。アニロックスロールは、セルが均等に彫刻されたシリンダーで、表面は小さなセルで覆われています。
 セルはすべてが均等に配列していて、同じ深さと形状を持ちます。セルは1インチ当りの個数と深さとボリューム(容量)とで規定され、セル数によって、「細かい」とか「粗い」と表現されることになります。
 1インチ当り200セルのアニロックスロールは、どちらかと言えば粗く、400~600セルが平均的で、700~800セル以上では細かいと言えると思います。
 日本にも1200線のアニロックスロールがありますし、欧米では2000線を越えるものもあるようです。
 最適なアニロックスの線数を「印刷線数×6」と算出している会社もあるようですが、ひとつの印刷物でもベタや薄網によって線数の異なるアニロックスを使用するため、多本数で異なるアニロックスの保有が必要となります。
 ある印刷会社では、フレキソ印刷機1台で220線から1000線まで約15本のアニロックスロールを保有していますが、1本あたりの値段も線数の粗いもので約30万円、細かいもので約45万円ほど掛かり、このあたりの初期投資もフレキソ導入の懸念事項のひとつと言えるでしょう。
 レーザー彫刻によるアニロックスでは、ドクター刃が使えますが、これによりロングラン印刷でも、あるいは長期にわたっても終始一貫して均質な印刷画像を確保することができます。
 よく「フレキソ印刷は職人の技術がなくても印刷できる」と言われるのは、前述の通りアニロックスロールが常に一定のインキを供給し、オフセット印刷のようにインキつぼの調整が必要ないためです。今日、フレキソ印刷が他方式に対して競争力を持つに至ったのも、アニロックスロールの新しい製造技術によるところが大きいと言えるでしょう。
 アニロックスロールのセルの寸法はミクロンで表現されます。1ミクロンは1メートルの100万分の1で、1000分の1インチが25・4ミクロンであることを考えれば、ミクロンという単位が実感できるかと思います。
 ボリューム(容量)は、“bcm”(平方インチ当り10億立方ミクロン)という、メートル法と英国の単位を組み合わせたおもしろい測定単位で表わします。ボリューム(容量)1・0―2・0bcmはボリュームとしては低い方で、平滑な被印刷体に細かいスクリーンでハーフトーンを刷る場合などに使われます。4・0bcmは中間に位置し、7・0bcmともなると、粗面で吸収性の高い素材に大きなベタが刷られる場合に用いられます。フレキソ印刷でインキ量を増減させる際には、所要量のインキを搬送するアニロックスロールに取り替えることになります。
 フレキソ印刷機に見受けられるインキ調量システムには、何種類かの形式があり、旧来の標準的方式が「2ロール方式」です。アニロックスには、液状インキの入った皿(パン)に吊り下げられたインキ出しロール(ファウンテン・ロール)から大量のインキが与えられます。インキ出しロールはアニロックスロールに強く密着しながら回転しますが、インキ出しロールの方が、アニロックスロールよりも緩やかに回転し、拭き落とすような動きが生まれます。これによって、表面にあるインキの大部分がインキ・パンに落ちて戻され、残るのはアニロックスロール上のセル内部にあるインキだけとなります。

http://www.monz.co.jp/frc/qa/qa007.html