遠い道程

　先週末もいつものレンタル屋で借りた映画のＤＶＤを見た。　今週は『落語娘』です。　タイトルとパッケージから見て分かる通り女性の落語家の物語ですが、基本的に落語に興味が無い私がこのＤＶＤを手に取ったのは以前やっていたＮＨＫの朝ドラマ『ちりとてちん』の影響ですね。　あのドラマを見て落語の世界を少しですが知る事が出来ましたし。　『ちりとてちん』のドラマの中でどう言ういきさつで落語家になろうと決めたのか、もう忘れてしまいましたが、この映画のヒロイン・かすみは子供時代から落語が好きで学生時代もずっと部活は落語研究会、学生時代にそれなりの実績を残して”順風満帆”だった落語人生（？）は念願だったプロ入りのところで”男社会”の落語界の壁に苦しむ姿を映画では描いています。　憧れの有名師匠のところへ弟子入りをしに行ったけどハッキリ言って相手にされず、またまたその師匠の下を訪れた”異端児”と呼ばれている初老の落語家が彼女を弟子として受け入れても良いと言ってくれたのでそれがこの凸凹コンビみたいな師弟の誕生となった．．．みたいな設定ですね。

　ストーリーは相変わらず”男社会”（劇中ではお尻を触られたりしても上下関係が絶対的な世界だから表立って文句も言えない場面があった）の落語界の中で苦労しながらプロの女流落語家として活動しているヒロインが居て、そんな時に師匠がかつてその演目をやろうとした落語家が寄席での公演中に急死する事件があって”呪われた噺”として誰もやらなくなったネタを引き受けた事から物語が急展開し、落語協会から除名をチラつかされたり、弟子のかすみに別の師匠のところに乗り換えろと勧めて来たりする”妨害”を乗り越えてついにいわくつきの”呪われた噺ネタ”の公演に漕ぎ着けるのですが果たしてかすみと師匠の運命やいかにと言うものです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　個人的な感想としては序盤から中盤にかけてのストーリーは話のテンポも良くて登場人物のキャラも立っており面白いのではないかと思って見ていたのですけど最後の最後、クライマックスの師匠の公演の部分が長編の噺ネタと言う事で物語仕立てになっているのはういいとして、完全に独立した”劇中劇”みたいになってしまって少し脱線気味になっているのが残念ですね。　あくまで落語なのだから噺の中の台詞は全部落語家の台詞で語らせて欲しかった。　もちろん師匠役の津川雅彦さんは噺家では無くて役者ですから本物の落語家と同レベルでの芸風は短時間ならともかく長時間のネタでは厳しかったのは分かりますけど．．．　落語家の演技と言えばヒロイン・かすみを演じた女優のミムラさんの落語はなかなか上手かったですね、役作りの為に相当練習したのだと思います。　『ちりとてちん』のヒロインを演じた貫地谷しほりさんもそれなりに良くやっていたのですが、引き込まれる様な”名調子”と言う点では今回のミムラさんの方が上手だったかなと思っています．．．



オバマ氏の広島招待　民主・鳩山氏「意義ある」(朝日新聞) - goo ニュース

　今年も原爆の日がやって来ましたね。　広島は今日６日で長崎は９日です。　広島では６日が学校の夏休み登校日になっているところが多く、また役所や図書館など公共施設は休みだったり早仕舞いしたりしています。　今年は”超大国”であり最大の核保有国であるアメリカのオバマ大統領が先日のプラハ演説で持論である核廃絶やかつての核兵器使用の道義的責任に言及する発言をして広島に希望をもたらしましたね。　もっともアメリカは既に核ミサイルを打ち合う”最終戦争”が非現実的なものになっている上、発展途上国が核兵器を持つ事やテロリストに核兵器が渡る危険性があるなど世界の不安定要素となりつつある中で核兵器を最終的には廃絶する方向に傾いたのだと思います。　もっともオバマ大統領自身が語られている通り、核兵器の全廃には膨大な作業と交渉と時間が掛かり、最終的な核兵器全廃は２２世紀の出来事になるかも知れませんけどね。　でも今、それに向けての方向付けをする事、歴史を動かす事なら出来ますからね。　私はスポーツと貿易で世界を結び付けて戦争の無い時代を創る理想がありますが、皮肉ですけど戦争の無い時代を目指すのなら戦いを良く知らないといけません。　平和を目指す意思を持つ者は政治・経済・軍事・外交など全てに精通した”戦争の天才”にならないといけないのかも．．．

　　　　　　　　　　　　　　　　　

　今日のカープは移動日で休みでした。　チームも北海道から広島に戻って来たみたいです。　明日からホームのマツダスタジアムでタイガースと三連戦、一日休みを挟んでジャイアンツと三連戦です。　世間は盆休みでチケットも売れているらしいですね。　私は行けませんけど満員のカープファンの後押しを受けて勝って欲しいです。　まだまだシーズンも中盤過ぎです。　現時点ではカープのプレーオフ進出の可能性は無くなった訳では無いのですから．．．

にほんブログ村



　．．．以上です。