本日のロック

酸性雨ってまだ降ってるの?って聞かれたんだ。

ブルーハーツとロック(2)

2005-07-27 18:21:33 | Weblog

下のを書いてて思い出したので書いちゃいます。

 

学生時代のバンド友達にモヒカンがいました。俺はもう辞めてたんですが、彼はバリバリにドラムを叩いてました。で、そろそろ就職活動という頃に彼とばったり会いまして。頭が良くて、かなり厳格なお父様がいらっしゃった彼は、このままバンドを続けていくべきかどうか悩んでおりました。ま、クラスも違うし、そこまで親しくもなかったので、逆にそういう話がしやすかったのでしょう。一時間くらい立ち話をしました。

彼のバンドのライブは何回か観たことがありました。彼以外のメンバーとも面識があったので、ライブのたびに誘ってくれたんですが、いつ行っても盛況なんですよ。対バンなのに彼らの出番だけは客が増えたりしてて。でも、俺は、ある理由で行かなくなったんです。



「バンドの調子はいいんだけどさ。親父が就職しろってウルサイんだよ」
「そうなあ」
「インディーズデビューも決まったしさ」
「うんうん」
「でもなんか自信がさぁ」
「わかるわかる」
「でさ、ダイスケ。お前、正直どう思う?うちのバンド」
ブルーハーツにしか聞こえない
「ああ。やっぱりそうかあ。」
「うん」
「つらいかなぁ?」
「うーん。俺ならブルーハーツ聞くよな」
「そうかぁ」


その後、見事にデビューしてしまったために、パクリだなんだと騒がれたようですが、まあ、別にいいんじゃないのという感じです。どっちにしろ今の俺は聞かないですし。考えてみれば、ブルーハーツにハマる要素を持った中学生は常に存在しているわけで、当然、商売にもなるってもんです。へー。青春パンクとか言われてんだ。

使い古された言い回しであれですが、そろそろブルーハーツをジャンルとして確立してみてはいかがでしょうか。

今年も、佳曲、名曲、話題曲が勢揃い致しました日本レコード大賞!続いては、注目のブルーハーツ部門の発表です!

みたいな感じで。そうすればパクリとか言われないですし。


ブルーハーツとロック(1)

2005-07-27 17:25:41 | Weblog

クソみたいに暑いすね。
俺、めちゃくちゃ汗っかきなんでツラいんですよ。階段をのぼっただけでダラダラですから、ほんとに。

で、汗をかきながら歌うといえば、ヒロトです。(
最近だと山口隆ですが、サンボマスターについてはまだ冷静に語れません)身も蓋もないことを言えば、ダラダラと汗をかく姿を見せることで、作り物ではないというイメージをアピールする、という意味もあるのでしょう。とはいえ、汗っかきはバンドなんかやっちゃいけないと思っていた10代の俺は、かなり励まされた覚えがあります。

俺が初めて聞いたのはファーストでした。親父のレコード棚を漁ってたらチョコンとCDが置いてあったんです。バンドの名前くらいは知ってましたから、へえ、こんなの持ってんだ、ちょっと聞いてみっかみたいなノリで。「未来は僕等の手の中」から30分間、身動きできませんでした。完璧でした。なんというか答えを教えられちゃった気分。そんで、親父に金をもらって、ちょうど発売されたばかりだった『STICK OUT』(
抽象的な歌詞が増え、ロックっぽい曲調が目立つようになったため、仲間内での評判は良くなかった後期の作品ですが、俺は今でも好きです)を買いに行きました。


それで、ひさしぶりに聞きながら書こうと思ったんですが、数分探して、全て実家に置いてきたことに気付きました。というか、家を出てからの3年間、それに気付かなかったことに驚いています。しかし、俺、思うんです。ブルーハーツは「実家に置いてくる」類の音楽ではないかと。甘酸っぱい思い出と一緒に実家に置いといて、帰省したときに記憶を蘇らせるみたいな付き合い方が個人的にはしっくりきます。
もちろん、ブルーハーツほど多くの人に認知されながら、聞き手各々の思い入れに差があるバンドも珍しいと思いますから、俺の考えを押し付けることは出来ませんけど。とりあえず、カラオケで歌うのはやめてほしいですね。イライラすっからさ。



そして、「親父が持ってた」というのは俺にとってかなり重要なことなのでは、と、いま思いました。そういえば、村八分やニール・ヤング、ジミー・クリフにダニー・ハサウェイ、すべて親父のレコードで知ったのでした