本日のロック

酸性雨ってまだ降ってるの?って聞かれたんだ。

ラジオとロック

2005-07-04 02:43:03 | Weblog

俺、いま25歳です。でも、ラジオで育ちました。
中学高校と水泳部をやってたせいで、学校から帰るのはだいたい8時過ぎ。そっから飯食って風呂入ってたんで、テレビのゴールデンタイムはほとんどスルーです。(
実家では食事中のテレビが禁止だったせいもあるけど
そういうわけで、その頃の娯楽といえば深夜ラジオがメインでした。インターネットとかなかったし。(
ていうか、俺が中学高校で友達と話すときの共通のバックグラウンドは大体ラジオだったけど、いまはインターネットがそれに代わっているのかしら、そうなのかしら
当時の俺のアイドルは、GAO(
『歌っていいよね』という番組をやってた。そして、GAOの登場がどれだけ衝撃的だったか、最近はあまり話題になりませんね)に始まり、伊集院光、モーリー・ロバートソン、丹下桜に千葉繁。と、もう、いま書き連ねていても恥ずかしい限りです。
そう、ラジオは当時から恥ずかしい存在でした。とてもじゃないけど女子には言えなかった。逆に、また、だからこそニキビ面で自意識過剰な男子校生にとっては重要な存在だったのです。俺たちしか知らない、とびきり素敵な話題を共有できるなんて!
てか、みんなそーいう経験ないのかしら?

で、バンプオブチキンですが、間違いなくラジオっ子です。今度、彼らに会う人はそのことを確認してみてください。(
彼らの音楽は深夜ラジオと、NHKの「みんなのうた」が基礎になっていると思います)別に「ベルトに結んだラジオ 雨は降らないらしい」(『天体観測』)と歌ってるからではないですよ。(いや、でも、天気予報を聞くためだけにわざわざラジオを持っていくかと言われると少し変な気はしますね
彼らの、特に初期の曲に目立つストーリー性のある、そしてちょっとした寓話っぽい歌詞は、ラジオドラマや、「みんなのうた」からの影響を抜きにして語れないでしょう。そして、ストレートなラブソングを歌うことに抵抗を感じているところなど、「理解して欲しいけど理解されたくない」というラジオっ子にありがちなアレを感じさせます。好きな子に対して「
僕のことなんかひとつも知らないくせに」(『ベル』)とかね。
最近のは知らないんですけど、むかし一度だけ彼らがMCを務めるラジオを聞いたことがあります。その番組内で、電話をかけてきたリスナーに自作の詩を読ませるという企画がありました。そこに登場したのが、もうなんか声だけでも分かるくらい痛い男性。ヤラセでいいからちゃんと審査しろよと思ったんですが、朗読の途中から、彼の言葉選びが所々でいい味を出していることに気づき、あ、ちょっといいかも、と。そして、彼に対するメンバーのコメントもかなり好意的で、へー、とか思ったんですね
そんな彼ら。好きなバンドには違いないんですが、去年、妹が名古屋まで追っかけてたと知ってから、ちょっと距離を置いてます。