下のを書いてて思い出したので書いちゃいます。
学生時代のバンド友達にモヒカンがいました。俺はもう辞めてたんですが、彼はバリバリにドラムを叩いてました。で、そろそろ就職活動という頃に彼とばったり会いまして。頭が良くて、かなり厳格なお父様がいらっしゃった彼は、このままバンドを続けていくべきかどうか悩んでおりました。ま、クラスも違うし、そこまで親しくもなかったので、逆にそういう話がしやすかったのでしょう。一時間くらい立ち話をしました。
彼のバンドのライブは何回か観たことがありました。彼以外のメンバーとも面識があったので、ライブのたびに誘ってくれたんですが、いつ行っても盛況なんですよ。対バンなのに彼らの出番だけは客が増えたりしてて。でも、俺は、ある理由で行かなくなったんです。
「バンドの調子はいいんだけどさ。親父が就職しろってウルサイんだよ」
「そうなあ」
「インディーズデビューも決まったしさ」
「うんうん」
「でもなんか自信がさぁ」
「わかるわかる」
「でさ、ダイスケ。お前、正直どう思う?うちのバンド」
「ブルーハーツにしか聞こえない」
「ああ。やっぱりそうかあ。」
「うん」
「つらいかなぁ?」
「うーん。俺ならブルーハーツ聞くよな」
「そうかぁ」
その後、見事にデビューしてしまったために、パクリだなんだと騒がれたようですが、まあ、別にいいんじゃないのという感じです。どっちにしろ今の俺は聞かないですし。考えてみれば、ブルーハーツにハマる要素を持った中学生は常に存在しているわけで、当然、商売にもなるってもんです。へー。青春パンクとか言われてんだ。
使い古された言い回しであれですが、そろそろブルーハーツをジャンルとして確立してみてはいかがでしょうか。
「今年も、佳曲、名曲、話題曲が勢揃い致しました日本レコード大賞!続いては、注目のブルーハーツ部門の発表です!」
みたいな感じで。そうすればパクリとか言われないですし。