本日のロック

酸性雨ってまだ降ってるの?って聞かれたんだ。

都知事とロック

2007-02-23 12:12:50 | Weblog
この会見もそうですが、全く男気を感じないというか、どう考えても、無党派層を割るための、石原・自民党の戦略に思えるのですが。さすがにやり方が凄いですね。

物書きとロック

2007-02-22 17:03:09 | Weblog

「季節感だけで原稿用紙5枚埋められなくて、なにが物書きか!」(『本日のロック』語録⑨)

 

「ブログを再開したはいいけど、仕事以外のインプットがほとんどない現状で、何を書けばよろしいのでしょうか・・・」という、俺のヒヨった問いかけに対する、ノンフィクションライター歴20年のIさんからの返答。返す言葉もございません。いや、ノンフィクションを季節感だけで書いたらさすがにヤバいと思いますが、それくらいの文章力を持てということですね。


モラルとロック

2007-02-20 20:21:58 | Weblog

昨夜は、深夜1時に仕事が終わったと同時に、四谷のスナックへ直行。ここ数年、大変お世話になっているKさんから招集がかかったからです。Kさんには数多くの著作があり、また、多岐に渡る人脈を有しています。彼と飲むと、東の空が白むまで帰してくれないのが常で、体力的にはなかなか厳しいところがあるのですが、今の僕にとって頭の上がらない存在であるのはもちろんのこと、その特異な経歴によって培われた含蓄のある言葉を伺うことができ、また、彼自身が(失礼ながらヤクザ然とした風貌からは信じられないほど)非常に紳士的で、こちらにも気を遣ってくれる方であるため、お誘いは出来るだけ断らないようにしています。と、そのような方について書いているので、文章が多少硬くなっていることはご容赦頂きたいと。

客足も引いた深夜のスナックで、ふたりで芋焼酎をガブガブと飲みながら話すなかで、ちょっと気になる発言が。

「なぁ、ダイスケ。 最近の若いのはどうなってるの?」

「なんですか、急に」

普段のKさんなら決して使わないような乱暴な物言い。「最近の若いの」という括り方からして、らしくない。

「もうさ、話しててお手上げなんだ。『不倫は人を傷つける行為だから許せません』とか、『酔っ払って他人に迷惑を掛けるのはどうかと思いますよ』とかさ。最近の若いのにはモラリストばっかりが増えっちまった。俺はつまらないんだけどな・・・・・・」(「本日のロック語録」⑧)

 

彼が聞いた不倫や酔っ払いについての論評は、とても真っ当なことだと思います。そして、それはKさん自身も十分に承知しているでしょう。ただ一方で、それだけでは割り切れないところがあるというのも真実だと思うのです。不倫に関していえば「好きになった人に、たまたま連れ合いがいただけ」という物言いが、詭弁に近い言い訳であるとしても、実際に好きになった人物が既婚であると知ったときに、「好き」という気持ちを一切止めることが出来るのか。また、他人に迷惑を掛けるほど酔っ払っている人がいるとして、それをただの救いようのないバカと考えるのか。「街には酔っ払わなきゃならない理由もいっぱいあるんだ」(ECD)という視点は無しでいいのでしょうか。

僕やあなたが生きている世の中にあって、完全に正しいことなどありません。だからこそ、モラルが形成されるのだと思います。「ひとりひとり違う種を持つ」(SMAP)われわれが、できるだけ摩擦を起こすことなく共存していくための知恵のひとつということです。

おそらく若い奴に本当のモラリストなど増えていないのです。ただ、他人に嫌われたくないのです。好かれたら面倒くさいけど、嫌われたくはないのです。そのために、とりあえず正しそうなことにすがり、「モラルある発言」をするのではないでしょうか。そして、それが顕著に表れるのが、実社会よりもさらに不確かな世界、インターネットの世界ではないかと思うのです。ルールもない匿名が基本の世界だからこそ、ですね。そっちの世界に近い若い奴ほど、「モラリスト」が多いのは当然なのではないかと。

うーん、もうちょっと考えてみます。

 

いかんな。 硬いな。


フジムラさんとロック

2007-02-18 23:47:03 | Weblog

藤村さんから飲みのお誘いがあったのは一昨日の深夜のこと。「今日って何やってる?」という短いメールに彼の直球勝負な性格が滲み出ておりました。藤村さんは先月初めに惜しまれつつ閉店した阿佐ヶ谷のロックバー「ストロベリーフィールズ」のマスター。俺が阿佐ヶ谷に5年以上にわたって居座ることになったのは、どんなに遅い時間に帰ってもこのお店で藤村さんが「おー、おつかれー」と言って出迎えてくれたからであり、そこに素敵な出会いが待っていたからに他なりません。冗談ではなく、このお店の思い出話だけで単行本が一冊書けます。

ヒロさんのお店にいた俺は、彼のお店があった場所の近くの、元々はどう見てもいかがわしい中国エステだった場所に出来たイタリアンバーで、藤村さん(正確には、クマさんとヤマモト姉さんとコユキさんも一緒)と落ち合いました。自分のお店ではほとんどお酒を口にしなかった藤村さんと、飲みながら話すというのはちょっと変な感じだなぁ、とか思いながら。そこで聞いた一言。

 

「俺は最近まで映画館にもひとりで行ったことがなかったの。だから、バーにひとりで来るような連中ってのがなかなか理解できなかったんだよね」(本日のロック語録⑦)

 

意外な、と言うか衝撃的な告白。いや、みんなひとりで来てたでしょ。おもしれーなぁ、藤村さん。そんなあなたが阿佐ヶ谷でひとりぼっちの夜を過ごしている連中を慰めていたわけですよ。

人間、生きていれば恋もするし病気もします。失業もすれば子供が出来ることだってあるでしょう。それでも今宵この夜、何の因果か、あなたはこのバーにやってきた。私と席が隣り合ったのも何かの縁です。(立場の)上下も、(思想の)左右も関係なく楽しく飲みましょうよ、というバーにおける心構えも、藤村さんに教わったのでした。

 

 

もうひとつ。

ブログはね、俺にはちょっと高尚過ぎます。でも、貴重な話相手であるところの藤村さんがお店を閉めたということで、ちょっと再開してみます。