銀座大幸歯科

銀座大幸歯科院長ブログ

選挙

2007-07-24 12:59:52 | Weblog
いよいよ今週末、参議院選である。

安倍首相は勝敗ラインを明確にしていないが、そのこと自体が自信のなさを露呈しているようだ。
今回は民主党に追い風が吹いているが、仮に過半数割れしたらあらゆる法案が参議院で通らなくなる。
このことが本当に国民にとって、利益になるのだろうか疑問もあるのだが。

しかし、ろくでもない法案ばっかりだから、今回は仕方ないだろう。
住民税は恐ろしく上がったし、消費税も上げざるえない状況である。
おまけに、大臣たちの失言やスキャンダル続きで、もはや政権維持は難しい状況である。

今週中に梅雨明けして、投票率が上がれば面白くなりそうだ。

ゴルフはキャンセルだ、選挙に行こう。


インプラント治療で死亡

2007-07-14 17:15:54 | Weblog
インプラント手術受け70歳女性が死亡
東京・中央区にある歯科医院で、人工の歯を取り付けるいわゆるインプラント手術を受けた70歳の女性が死亡していたことがわかりました。警視庁は業務上過失致死の疑いで捜査しています。

 事故が起きたのは中央区・八重洲にある歯科医院です。

 今年5月22日、都内に住む70歳の女性が、人工の歯を取り付けるいわゆるインプラント手術の最中に容態が急変しました。女性は応急処置を受け、すぐに別の病院に運ばれましたが、翌朝、死亡しました。

 調べによりますと、女性はこの歯科医院の院長からインプラント手術を受けていましたが、手術中、出血がとまらなくなった上、呼吸困難状態になったということです。

 この歯科医院はインプラント治療で有名だということですが、警視庁は女性の詳しい死因を調べるとともに、業務上過失致死の疑いで捜査をしています。

 女性が死亡したことについて、この歯科医院では、「事故があったのは事実で、現在、警視庁の捜査に協力をしています」とコメントしています。(13日18:34)

安全で安心して治療が出来るようになったインプラント治療が、こういった事故で台無しにされてしまうのは、非常に残念です。











麻酔科研修

2007-07-12 22:47:50 | Weblog
三井記念病院で起こった歯科医師の麻酔科研修問題が大きなニュースとなっている。

歯科大学では口腔外科で、癌の治療もする。しかし、首から上の口腔癌や舌癌が主な治療場所である。
しかし、それらを担当する歯科医師たちは自分たちを歯科医とはかけ離れた、限りなく外科医に近い存在だと錯覚している。そして、麻酔科も自分たちの本分を完全に履き違えている。
彼らは虫歯の治療もしないし、ほとんど歯の治療をしたことがない。
医者でもないし、歯医者でもない。

要するに、驕り高ぶっている。

最近やたらと静脈内鎮静法を売りにしている歯科医院を目にする。
彼らはキチンと麻酔科研修を積んでいるのであろうか。
鎮静をかけて外科処置をするからには、当然全身管理ができるのだろう。
そうでなくては三井記念病院の二の舞である。

僕は、心電図、血中酸素濃度、血圧、心拍数などのバイタルサインだけでは心配だ。
患者さんとコミュニケーションをとり、表情を見ながら治療するのが一番だと思っている。

とても、静脈内鎮静法で、意識がぼんやりしている状態の患者さんを治療したいとは思わない。

歯科治療で鎮静をかけなくてはできない処置は、やるべきではない。

患者さんを安心させるのは、人間力だ。





Sicko (シッコ)

2007-07-10 10:53:59 | Weblog
シッコとは病気をあらわすシックのスラングで、アメリカの医療自体が病んでいるという意味である。

コロバイン高校の銃乱射事件やイラク戦争問題など、ドキュメント映画のマイケル・ムーア監督がアメリカの医療問題に着目した。
先進国で国民健康保険がないのはアメリカだけである。隣国のカナダでももちろんそうだし、フランス、イギリス、日本でも国民健康保険はある。

アメリカの健康保険は民間企業が運営している。もちろん営利目的であるから、病気の人、病気になりやすい人は保険に入れない。申し込み時にちょっとでも告知義務違反があれば保険金は一切支払われない。
しかも、担当のライフプランナーは、保険加入者が病気をしなければしないほど給料やボーナスがアップする。 医学的知識もないのに、加入者が処方を受けて薬を飲んでいると、ライフプランナーが自分のボーナスのために薬を止めさせたりしている。 黙っていると殺されかねない。

そして、平均的保険料は年間35万円位である。家族3人いれば100万円以上支払うことになる。 アメリカの低所得者層、年間所得200万円以下の人たちは8500万人いると言われている。彼らは医療保険に入ることも出来ないのだ。
仮に保険に入れたとしても、病気になったら終わりである。治療費の捻出のためにホームレスになったりしている。 これは本当の話である。

映画は日本でも8月に公開予定だが、必ず見に行ったほうがいい。

日本の良さが良く分かりますよ。

僕の医院も銀座にあるから、自費がメインで保険は受け付けていないイメージが強いが、どんなに忙しくても全体の20%は保険治療を受け入れています。
場合によっては、無料で治療することもあります。

やはり、社会に貢献し、少しでも困っている人を助けて行きたいと思っているからです。

ボランティア精神は僕の基本です。





ご冥福を祈ります

2007-07-06 23:30:45 | Weblog
全身麻酔で虫歯治療の女児、急性心不全で死亡…山梨
7月6日22時8分配信 読売新聞


 山梨県は6日、県立あけぼの医療福祉センター(同県韮崎市、佐藤英貴所長)で5日、全身麻酔で虫歯の治療を受けていた同県甲斐市の女児(9)が心停止状態となり、約6時間後に死亡したと発表した。

 死因は急性心不全で韮崎署が司法解剖を行い、詳しく調べている。

 同センターによると、治療は、5日午前10時15分に全身麻酔を施された後、同50分から始まった。午後2時ごろ、突然、女児の容体が急変、心停止状態になった。一時、心拍が再開し、甲府市内の病院に搬送されたが、同7時50分過ぎに死亡が確認された。

 治療は、県歯科医師会から派遣された男性歯科医、麻酔科の女性医師ら7人が行った。女児は重度の知的障害を持ち、手術中に動いてけがをする恐れがあったため、全身麻酔を施したという。同センターは「適切な方法で治療は終盤まで順調に行われていた。どうしてこうなったか全くわからない」としている。

こんなニュースが飛び込んできました。

ご冥福を祈ります。

おそらく神経性ショック、疼痛性ショック、アナフィラキシーショックのどれかだと思う。

数年前に埼玉県でも歯科治療中にアナフィラキシーショックになり、子供が亡くなっています。
もし、AEDがあれば助かったのかも知れません。

 AEDとは、Automated External Defibrillator(「自動体外式除細動器」)の頭文字を並べたものであり、臨床的評価によって、除細動器としての安全性と有効性が確認された器械である。器械の電源を入れると、器械から音声で操作手順、方法が指示され、救助者はそれに従った取り扱いを行うことにより、除細動を実施することができる。また、器械自体がセルフチェック機能を有し、電源(バッテリー)も約5年間の寿命となっている。

 救助者は傷病者の胸に電極パッドを装着し、音声指示に従って器械を取り扱うだけで、心電図読解をはじめとする医学的知識がなくても、器械が自動的に除細動の適応か否かを判断してくれる。つまり、救助者は、器械が除細動の指示を出した時のみ、通電のボタンを押せば良い仕組みになっている。

 AEDはコンピュータ化され、精巧で操作しやすい器械であることから、欧米では多数の公共施設に設置され、訓練を受けた市民による除細動が成功している。(ただし、現状でAED適応と認められる対象は、8歳以上または体重が25kg以上の者とされている。)



■除細動の必要
 心停止後、1分除細動が遅れるごとに7%~10%救命率が減少すると言われる。脳障害を起こさずに救命するためには、心室細動に対して心停止後5分以内にAEDによる早期除細動を行うことが必要である。もし、AEDが身近にない場合には、AEDが到着するまで心肺蘇生法を行うことにより、除細動が8分以内であれば救命率50%を期待することができる。

 AEDが認識する心室細動の波形は、心室細動発症から4分以内に見られる波形であるので脳虚血状態が4分以内あれば、除細動により心拍が再開し、それにより血液循環が再開されれば、致命的な脳障害が防げることを意味する。

 心停止後すぐさま心肺蘇生法を行って、脳と心臓にわずかでも血液を循環させておけば、脳細胞の障害を遅らすことができ。AEDが除細動を認識した場合には、心停止後の経過時間にかかわらず、除細動が可能であるばかりでなく、脳循環は維持されている証でもあり、脳蘇生も期待できる。

セコムでAEDのレンタルをしている。

大幸歯科でも、導入を検討しなくてはならない。

考えさせられるニュースだ。

イタリア人

2007-07-04 16:46:05 | Weblog
アメリカに留学していたときに、ルームシェアリングしていたのがイタリア人だった。

今でも彼のことはよく思い出す。 

彼は、良くパスタを作ってくれたのだが、スパーに買出しに行くといつも大変だった。スーパーに置いてあるオリーブオイルをどんどん開封して味見をしてしまう。
当然、気に食わないものは蓋を閉めて戻してしまう。野菜なんかも、その場で拝借して味見をしてしまう。
いつか逮捕されるんじゃないかとドキドキしていたが、店員とイタリア語で気さくに会話して笑っていた。

「イタリアでもそんなことしているのか?」と、聞いてみた。
「そんなことする訳ないだろう。」だってさ。

彼曰く、イタリアでは何がおいしいか分っているから味見をする必要性がないんだってさ。言われてみればそれもそうだ、いつも買っているものを味見するバカはいない。意外と筋が通っている。

しかし、とにかくいい加減である。 授業も何食わぬ顔して遅刻してくる。しかも「チャオ!」なんて言いながらである。

だが、彼の作ったパスタは絶品だった。

たいした奴だ。