少し涼しくなったきた。
もう夏も終わりである。
夏の思い出といえば、仕事でロスに行ったときに一日だけゴルフに行った事だ。
5泊3日の過密スケジュールだったが、午前中に用事を済まして、午後からAngeles National golf club に行って来た。
ロスのダウンタウンから40分くらいのところにある。ニクラウスの設計でリンクス風の難易度の高いコースである。
フェアーウェイとグリーン周り以外はゴツゴツした岩場や、サボテンとブッシュである。
面白いようにボールが無くなる。
ショットの正確性が要求されるコースである。
そこで丸山茂樹プロと内藤雄士プロにあった。
奇しくもその日は全米プロで賑わう木曜日である。
マスコミやギャラリーが全くいない郊外のゴルフ場で、ショットの精度を確かめるように、黙々と練習をしていた。
若手の台頭で、なんとなく表舞台から遠ざかってしまった感がある。
僕も同世代である。
自分自身とダブる思いもある。
声をかけずにはいられなかった。
「がんばってください。応援しています。」
彼は突然の日本語にびっくりしていた。
でもにっこりして、答えてくれた。
日本ではあまり見ることの出来ない、丸ちゃんスマイルだ。
心はまだ折れていないようだ。
偶然の出会い。
必ず試合を見に行くことを約束した。
なぜだか涙腺が熱くなった。
夏の思い出。
それは偶然やってくる。