大学進学が決まり、下宿するアパートが東池袋に決まった。
東池袋は御茶ノ水にある大学から丸の内線で20分くらいで便が良い。
今から17年前の池袋は、どことなく田舎の地方都市のようで、今のようにたくさんラーメン屋がなく、食べにいくところは限られていた。
東池袋大勝軒は、安くて、量が多くて、そして旨かった。
毎日、行列が出来ていて、いつも一時間以上待たされていた。
いつの間にか、大将の山岸さんや山岸さんの奥さんとも顔見知りになった。
「お前、毎日来てるけど、うちで働きたいのか?」
毎日食べに行ってれば当たり前か。
いつも一緒に並んでいた奴が、いつのまにか長靴をはいて内弟子になっていた。
当時付き合っていた彼女も連れて行った。
その当時の彼女の顔は思い出せないが、大勝軒の甘酸っぱいスープの味は忘れられない。
残念なことに、今年の2月いっぱいで閉店してしまう。
山岸さんには後を継ぐ子供がいない。
しかし、彼には弟子が80人以上いるのである。
彼はお客さんや弟子たちに愛されている。
幸せな引退である。
もう、あの味が食べれなくなる。
残念だ、涙が出てくるよ。
東池袋は御茶ノ水にある大学から丸の内線で20分くらいで便が良い。
今から17年前の池袋は、どことなく田舎の地方都市のようで、今のようにたくさんラーメン屋がなく、食べにいくところは限られていた。
東池袋大勝軒は、安くて、量が多くて、そして旨かった。
毎日、行列が出来ていて、いつも一時間以上待たされていた。
いつの間にか、大将の山岸さんや山岸さんの奥さんとも顔見知りになった。
「お前、毎日来てるけど、うちで働きたいのか?」
毎日食べに行ってれば当たり前か。
いつも一緒に並んでいた奴が、いつのまにか長靴をはいて内弟子になっていた。
当時付き合っていた彼女も連れて行った。
その当時の彼女の顔は思い出せないが、大勝軒の甘酸っぱいスープの味は忘れられない。
残念なことに、今年の2月いっぱいで閉店してしまう。
山岸さんには後を継ぐ子供がいない。
しかし、彼には弟子が80人以上いるのである。
彼はお客さんや弟子たちに愛されている。
幸せな引退である。
もう、あの味が食べれなくなる。
残念だ、涙が出てくるよ。