銀座大幸歯科

銀座大幸歯科院長ブログ

レーシックの続き

2007-11-30 18:28:10 | Weblog
水曜日に念願の近視矯正手術を行った。

僕の裸眼視力は右目が0.8、左目が0.6であった。ちょっと近眼気味で、仕事をするにはちょうど良い焦点距離だった。
しかし、裸眼では車の運転も出来ないし、ゴルフやスキー、その他のスポーツでメガネやコンタクトは煩わしかった。
検査の結果、僕の角膜は平均よりも分厚く、右で538μミリ、左で535μミリであった。そして眼圧は右が16.4mmHg、左が15.0mmHgである。 健康そのものだ。
矯正手術後の裸眼視力は左右とも2.0である。

手術に関しては、多少の恐怖感はあったが、治療をしている患者の大半が女子である。 男として逃げるわけには行かない状況であった。
点眼麻酔をして、まずイントラレーザーで角膜を一層はがすのだが、眼球を押さえつけ眼圧が上がってくると何も見えなくなる。まさにブラックアウトである。
このまま失明するかと思う衝撃である。その後40秒間レーザーをあてるのだが、多少の痛みが眼球に走った。左右終わると白内障のように視界が白濁していた。
次にエキシマレーザーで角膜に傷をつけ屈折率を変えるのである。
頭を押さえつけられ、まぶたを器具で広げて眼球を動かさないように指示された。
時計仕掛けのオレンジみたいな状況である。21秒間レーザーを照射するのだが、多少の痛みと組織が焼き焦げる匂いがした。視界にはコンピューターグラフィックのような赤と緑の残像が鮮明に見える。マトリックスのバーチャルな世界にいるみたいである。今まで見てきたものが仮想現実のように思えてくる。
左右とも終わり、目をつぶり30分間くらい部屋で安静にしていた。
休んでいる時間にいろいろと瞑想してみた。
このまま失明したらどうなるのだろうか? など

しかし、帰りにはスキップしたい気分である。
ついでに年末ジャンボを買ってみた。
さっきまで、ビビッていたのに、
もう、3億円当たったつもりでいる。

そんなお気楽な自分が大好きでもある。


ミシュラン

2007-11-24 14:28:17 | Weblog
言わずもがな、ミシュランガイド東京が発売された。

僕は世界中旅してきたが、東京ほど広く、食べ物がおいしい都市はない。
パリでも広さにして、山手線の内側より少し狭いぐらいだし、ニューヨークのマンハッタンは中央区、港区、渋谷区をたしたくらいの広さしかない。
いかに東京が広いかはお分かりいただけただろう。
しかも、パスタはイタリアより上手いし、中華も中国より安全で上手いし、ホテルのホスピタリティーも最高である。
東京にないものはない。 すべてがパーフェクトである。

さて、そこで今回のミシュランであるが、僕的には公平な評価がなされていると思う。老舗や名店の名前にあぐらをかいてる店はキレイに排除されていた。
雑誌には大きく取材されているが、実際行ってみると高くて不味い店がある。特に銀座にはそういった店が多い。銀座だから、老舗だから、有名店だから、高級店だから、などなど理由を挙げたらきりがないのだけれども、とにかくひどい店がある。
銀座と言ったらやっぱり鮨と天ぷらだと思う。有名店だと大将は一般客など相手にせず、ひいき筋にしか接客しない。職人も二番手、三番手がいて、客は同じお金を払うのに格付けされてしまう。
それらの店は評価も低いし、肝心な料理のクオリティーも低い。

ミシュランを見て思う。フランス人の食にこだわる美意識はたいしたものである。
たとえ和食であっても、評価の基準にブレがない。

外食産業にとっては大変だろうけど、不味い店が自然淘汰されれば、結果的に東京の食文化がより良くなっていくと思う。そうなれば業界全体が良くなっていくし、東京に来る観光客も増えると思う。

しかし、麻布の「かどわき」はミシュランに載ってないけど良い店である。
どうして載らなかったのかが気になるな。






歯医者の品格

2007-11-19 12:44:30 | Weblog
歯医者の広告でよく目に付くキーワードに「無痛治療」や「一日で歯が入る」なんて代物がある。

正直にお話しすると、「無痛治療」なんてものはありえない。不可能である。
想像するよりも痛みが少ない。とか、痛みを和らげる「和痛治療」は可能である。
明らかに誇大広告だし、問題があると思う。完全な無痛治療は全身麻酔である。
例えば、産婦人科でよく見る「無痛分娩」なんていうのも、実は痛みが多少あるものだ。完全な無痛は帝王切開である。

次に、「一日で歯が入る」とか「三日で治療が可能」なんていうコピーも問題だ。
例えば、「インプラント治療でその日のうちに歯が入る。」なんていうのもあるが、手術後に仮歯を入れられる症例は限定されている。すべての症例で可能ではない。
インプラント手術後にすぐに仮歯を入れる(イミディエート・ローディング)治療のパイオニアであるポルトガルのマロ先生でも症例を選び、骨の状態が良い場合でなければそに日のうちに歯は入れないし、最終的な人工歯は5ヶ月以上経過を観察してから入れている。

商業主義的なコピーで患者を煽り、夢のような治療法を提唱するのは危険だと思う。

歯医者は決して神ではない。

レーシック

2007-11-16 19:40:12 | Weblog
視力回復治療「レーシック」をそろそろやろうと思っている。

7年前に治療しようとしていたが、もうちょっと待てば良い機械が出ることが分かっていたので見合わせていた。
その機械というのはイントラトレース社の「イントラトレースFS60レーザー」である。
検査・治療技術は飛躍的に進歩し、すべての治療工程をコンピューターの自動制御によって行う機械の出現により、治療の精度、安全性が大幅に向上した。
例えば、治療中に目を動かしてもコンピューターが目の動きを捕捉し、眼球の動きを追尾してレーザーを照射することが可能になった。
まるで迎撃ミサイルのようだ。

水曜日に症例数世界一の品川近視クリニックに行ってきた。
まず驚かされたのは、病院の広さとスタッフの多さである。
延べ床面積4000㎡、従業員数388人である。
もはや、クリニックというより工場である。

3時間にも及ぶ検査の結果、治療することが可能であった。
今月の28日に手術である。
たまには患者さんの気持ちになるのもいいもんだ。

新しいことに挑戦するのは楽しみでもある。

たとえ、痛くても。



アルマーニ 銀座

2007-11-05 16:31:02 | Weblog
アルマーニ銀座がとうとう開店した。

待ちに待った開店である。
だからと言って、ぼくがブランド品に身を包んでいるかというと、そうではない。
僕のクリニックはアルマーニビルと同じ通りにある。
この2年間、ビル工事の合間を縫って通勤していた。しかも、アルマーニビルのために、病院から一番近い地下鉄の出口が封鎖されてしまっていた。 非常に不便であったのだ。

アルマーニビルで特筆すべき点は、やはり海外初出店となるレストランであろう。
料理長は故ダイアナ妃のお抱えシェフであり、ダイアナ亡き後には米国ホワイトハウスの料理人であった人物である。
それを聞いただけでも、行く価値はありそうだ!
しかし既に予約がいっぱいである。
それにしても、近くて遠い場所だ。
しばらく評判を聞いて、落ち着いたら行ってみよう。

新規オープンは、人材を集めるのが大変である。
アルマーニはどうだろうか?
BARが朝の5時まで開いているらしい。
しかし、僕はお酒が飲めないので関係なし。

だが、気になるのも確かである。

近くて遠い場所か。

話は変わるが、小沢一郎には失望した。







スイス大使公邸

2007-11-04 22:17:17 | Weblog
昨日、スイスのインプラントメーカー主催のKICK OFFパーティーが、大使公邸で行われた。
大使館にお呼ばれしたのは久しぶりである。

スイス大使公邸は瀟洒な二階建ての建物で、調度品などもシンプルで大好きだ。
特に目を引くのが、ルコルビジェのタペストリーやリトグラフである。
僕はコルビジェが大好きで、クリニックの待合にもコルビジェの椅子を使っている。
そして、いちばんお国柄を象徴しているのがアンバサダー殿下である。
非常に聡明なお方で、私の質問に丁寧に長時間お話くださった。
一瞬で大好きになってしまった。 我ながら単純である。
しかも、当然ながら料理にも手抜きが一切ない。 完璧なホスピタリティーである。
普段は和食党であるが、改めて本物のフレンチに圧倒された。

しかし、残念なのは参加した歯科医師たちの態度である。
公邸内で写真を取りまくり、仕舞いには大使と一緒にパチリである。
それがエンドレスであるから大使もさぞかし疲れただろう。

パーティー慣れしていない日本人にありがちな、マナーセンスレスである。
しかも、レセプション中に大使閣下と話しているのは僕だけである。
もう少し何とかならないかなぁ。

久しぶりに恥ずかしかった。

まるで中学生の修学旅行のようだ。