銀座大幸歯科

銀座大幸歯科院長ブログ

CTの考察

2009-03-27 17:51:26 | Weblog
CTを導入してから早、一週間が過ぎた。
いろいろな症例を撮影して使い勝手を試し、思い通りに解析できるようになってきた。
想像していたよりも感覚的に使えるし、使用頻度が非常に高い。
インプラントの術前診査・診断をメインに考えていたが、根管治療に非常に役立つことが分ってきた。
非常に複雑な根管などは断層写真を撮ることにより、今まで不可能であった角度から根管内を診査することができる。
マイクロスコープのインパクトも凄いけれども、CTの可能性には度肝を抜かれてしまった。
いったい今まで何を見て診断していたのだろうか?
大学を卒業し、アメリカに留学し、数千人の治療を担当し、今年で臨床経験13年目である。
CTによって、今まで培ってきた経験や診断力が、いとも容易く導き出せてしまう。
しかも、より正確にである。
もの凄いブレークスルーである。
レントゲン写真をカセットテープに例えれば、CTはi-phoneである。
デジタルにアニメーションを見るかのように、骨の中や根管内部の様子を見る事ができる。
これはまさに、神の領域である。




おくりびと

2009-03-12 15:51:30 | Weblog
先日、おくりびとを見に行ってきた。
邦画を見るのは何年ぶりだろうか、いや、何十年ぶりだろうか。
そんな僕が見に行くくらいであるから、世の中的には凄いことになっているはずである。
ネタバレになってしまうので余り詳しく書けないが、納棺師が口の中に綿を入れて表情を整えるシーンがある。
専門的にはリップサポートと言い、入れ歯の患者さんに新しい歯を入れて、若々しい表情を再現する歯医者の仕事に良く似ている。
死に化粧というものに違和感があり、生前の写真と全然別人に変わり果ててしまったご遺体を見るとがっかりする。そして悲しくなる。
生前のように表情を再現できる納棺師は凄いと思う。
死んだら、あんなふうに納棺されたい。
 
僕も年をとったもんだ。

さて、来週19日にいよいよCTを導入します。
レントゲン室を工事いたしますので、来週の木曜日は休診いたします。