銀座大幸歯科

銀座大幸歯科院長ブログ

Sicko (シッコ)

2007-07-10 10:53:59 | Weblog
シッコとは病気をあらわすシックのスラングで、アメリカの医療自体が病んでいるという意味である。

コロバイン高校の銃乱射事件やイラク戦争問題など、ドキュメント映画のマイケル・ムーア監督がアメリカの医療問題に着目した。
先進国で国民健康保険がないのはアメリカだけである。隣国のカナダでももちろんそうだし、フランス、イギリス、日本でも国民健康保険はある。

アメリカの健康保険は民間企業が運営している。もちろん営利目的であるから、病気の人、病気になりやすい人は保険に入れない。申し込み時にちょっとでも告知義務違反があれば保険金は一切支払われない。
しかも、担当のライフプランナーは、保険加入者が病気をしなければしないほど給料やボーナスがアップする。 医学的知識もないのに、加入者が処方を受けて薬を飲んでいると、ライフプランナーが自分のボーナスのために薬を止めさせたりしている。 黙っていると殺されかねない。

そして、平均的保険料は年間35万円位である。家族3人いれば100万円以上支払うことになる。 アメリカの低所得者層、年間所得200万円以下の人たちは8500万人いると言われている。彼らは医療保険に入ることも出来ないのだ。
仮に保険に入れたとしても、病気になったら終わりである。治療費の捻出のためにホームレスになったりしている。 これは本当の話である。

映画は日本でも8月に公開予定だが、必ず見に行ったほうがいい。

日本の良さが良く分かりますよ。

僕の医院も銀座にあるから、自費がメインで保険は受け付けていないイメージが強いが、どんなに忙しくても全体の20%は保険治療を受け入れています。
場合によっては、無料で治療することもあります。

やはり、社会に貢献し、少しでも困っている人を助けて行きたいと思っているからです。

ボランティア精神は僕の基本です。