今日は保険の書類を書いてもらいに職場に。とんぼ帰りで、急いで病院へ。2時からの予約なので、採血は1時半だな、と思いつつ、車を飛ばしました。
2時前にやっと到着。駐車場から病院までも、もどかしく急いで採血室へ。
何とか間に合ったなとほっと一息。ふと診察室を見ると、主治医の名前がない。受付に聞くと、「内診のない人は、何番部屋で見てますので、その辺りでお待ちください。」とのこと。待つこと30分。何もなし…。1時間、何も無し。1時間半、何もなし。
さすがに「?」と思って受け付けに行くと、「今2番が終わったところです。」と言われ、もうちょっと待ってくださいとのこと。すでに時間は3時半。「あれ?」と思い、電光掲示板を見るといつの間にか、主治医の名前が光っていたのでした。
4時、最初に入院していた時に、同室だったCさんと目が合い、「どうですか?」などと会話。彼女は腹水がたまって大変と言っていたので、てっきり化学療法で会うかなと思っていたら、会わず、どうしているのかなと思っていたのでした。聞くと1ヶ月に1度の経過観察に来た、とのこと。良性だったのかな。
二人で「これじゃ4時半ですよねー」とぶつぶつ言いながら、待っていると日が暮れ始め…。
Cさんが呼ばれた頃には、5時頃に。あまりに遅くなるので、つい、その辺りに居る人と仲良くなる。一人は子宮体ガンで、現在観察中の方。今どうなるか分からないと言うと、「すぐに経過観察になるわよ。」と力強い一言。
この方に「排尿障害とかないんですか?」と聞くと「?」という顔をされて、「ないわよー。何人か知り合いいるけど、みんなないわよ。」などと言います。
「あれ?排尿障害なってる人何人か聞くんですけど、うちの科長腕がいいんですかね。」というと「ああ、そう聞くわね。そうじゃないのかしら。」とのこと。
ぬぬう。
さて、呼ばれたのは、なんと5時半。診察室に入って、「先生待ちましたー。」と言うと、科長が「待ったと思うけど、今日は本当に大変でね。僕らね、今日は15分ぐらいしか休んでないんだよ。」というので、「待ったー」と訴えるはずが、「それは大変ですね」モードに。医者も忙しいんだなあ。
科長「標準治療が一通り終わりました。あなたの場合は、TJ4クール後、アクトポ2クール。でも後半の副作用が思いの外厳しかったということ。この後、タキソールで地固め2週間に1回というのをお勧めする場合があります。これは、アメリカの方では1年やるんですが、うちではそれを修正して半年やってます。これは再発しない率が高くなるのですが、あなたの場合はタキソールが使えないので、これで治療は終了とします。」
ねこた「へっ」
すっかり、主治医に言われて、「アクトポの二剤投与一ヶ月に一回」というれひさんの提案を採用しようと思っていた私。まさか治療がこれで終了になるとは。
科長「自家ガンワクチンなんだけど、これちゃんとしたところのなの?どこの?」
ね「筑波の研究施設ですが。大阪大学でもやってるっていう人もいました。(yuiさん)」
科長「うーん。僕が思うに、ホルマリン漬けの臓器からタンパク質を取るていうだけで、大変そうだけどね。」
ね「はい、なんか、ホルマリン漬けにして、死んだガン細胞から、抗原を特定して、ワクチンにするらしいです。」
科長「うーん。あなたみたいな一般の方がね、そういうのにだまされないように、気をつけないといけないから、資料みたいなのはないの?」
ね「今取り寄せているので、来たら持ってきます。」
科長「そのほうがいいね。」
ね「はい。あの、丸山ワクチンやりたいんですけど。」
科長「丸山ワクチン!あれ、まだ治験とか言ってんの?もう製品化されてるよ。放射線の副作用を軽減するんだけど、えーと何だっけ。」
主治医「アンサーです。」
科長「そうそう、アンサー。大体20年前なら、治験も許されるけど、まだやってるなんて、僕には有効性が信じられない。大体僕の両親もがんで亡くなってるけど、標準医療だったよ。まだ、美味しい物食べた方がマシだよ。」
ね「はあ、なんかコラーゲンが増えるとか。」
科長「コラーゲンったってね。全身にあるんだよ。あなたのいうコラーゲンと僕らの言うコラーゲンとはまた違うからね。」
ね「まあ、やってるってことで、心が落ち着けばそれでいいです。」
科長「まだ自家ガンワクチンの方が分かるね。とにかく、一般の方がね、大金を巻き上げられないようにしないとね。」
主治医「セカンドとか、サードオピニオンってどこに行ったっけ。癌研?」
ね「癌研には行ってないです。免疫療法をやってるPクリニックと、少量の抗ガン剤で延命治療をするU医師のところです。」
主「横浜だっけ?」
ね「いえ、U医師は色々なところにつとめているので、私が行ったのはS病院です。」
科長「S病院!(何かもの言いたげ)大体、良く聞く病院名だね。さっきから聞いてると。」
ね「私はアクトポが辛くて、他に薬がないか、いろんなところに行ったのですが、U医師には卵巣腫瘍は根治が望めるから、我慢して打った方がいいって言われました。」
科長「まあ、そうだろうな。」
科長「では後は主治医と話してください。」科長退出。
電子カルテを見ると「再発の可能性はゼロじゃないことを伝える。」と思いっきり書いてある。
ね「再発の可能性はゼロじゃないって、あと3クールやったから、可能性が低くなるとかそういうことじゃないですよね。
主「そこはエビデンスのないところだからね。今度の診療は1ヶ月後です。」
ね「ええええ、突然ですか?白血球とかは大丈夫ですか?」
主「今日の数値を見ると、回復してきています。もう抗ガン剤を打たないから回復する一方のはずです。」
ね「でも、診断書とか取りに来ないと行けないし」
主「書類はいつでも大丈夫ですよ。(帰って欲しそう。)他に何か?」
ね「仕事はいつ戻れますか?」
主「うーん。治療を続けながら仕事している人ばかりだから、(おいおい初耳だよ。)いつとは言えないけど、体調次第じゃない?」
ね「じゃあ、会社にいつまで待てるか聞いてみます。」
主「それじゃ、それに併せて診断書を書きます。」
ね「ありがとうございました。」
さよならは突然に、じゃないけど、(BGM小田和正、ラブストーリーは突然に)びっくりしたよ。
いざ止めるとなったら、不安なのが化学療法。でもやってると不安なのも化学療法。
どうも、今日の午後というのは、経過観察ゾーンのようです。
折しも、念の為に入れておいた免疫療法クリニックの診察が明日あります。明日はあの4万円の血液検査の結果が出ます。また報告します。
ねこたさんと科長のやりとり・・・いろいろ考えさせられますね。
結局、患者自身が、自分に合ってるものを見極めて、それを信じて進むしかないのでしょうね。難しいことですけど・・・。
ねこたさん、一応突っ込んでおきます(笑)
深刻な話の終わりに「BGM小田和正」って・・・
噴き出しちゃいましたよぉ~もぉ~
スッキリ
これからは免疫療法をやったり温泉入ったりして頑張るんだね
アクトポさんとさよなら出来てホント良かったね
明日も病院なんだね!連チャンで疲れちゃうね!って、ねこたさんは疲れないか!
そしたら、ホステスさんにももうあんまり会えなくなるんだねちょっと淋しい・・・。(笑)
万歳三唱気分なのに、ちょっと拍子抜けって気持ちわかります~。
でも、もう終わったんですよっ!終わった!
ホントに良かった。良かったですっ!
>治療を続けながら仕事している人ばかりだから
ええっ!?今までのモジモジくんは、何処へ???
主治医の職場復帰の見解も笑いますね~。
職場復帰を熱望していたねこたん。本当に良かったですね。
って突然2月復帰とかはないよねっ。はははっ。
少しゆっくりして、体調の回復を待った方がいいと思いますよ~。(テニス6時間できるねこたんには、余計なお世話か!?)
>3月京都!?
秀吉みたく「醍醐の花見」と行きますか~。楽しみっ♪
突然の告白と卒業って感じですが、きっと医局で十分にカンファレンスがあったんですよー。
今まではきっと主治医中心の考えだったのかもしれないけど、節目節目では医局で話し合うし、その結果なのだから安心して卒業を喜びましょう^^
「科長」って助教授ですよね? 科長から直接お話があったぐらいだから、そりゃもう十分な検討があったと思いますよ。
マイ主治医も「職場復帰は化学療法が終わって白血球が回復する1か月を待ってから」とずっと言っています。
ねこたさんの主治医の前回の話(5年間?)っていうのはちょっとどうなの~?って思っていましたが、結果的に良かった♪
私には専門用語がよく分かりませんが、抗癌剤の治療が終わったでいいのですよね。
良かったですね!本当に。
しばらくはゆっくりして、体調を取り戻してくださいね。
今日の娘との話。
例によって、野球の話から始まり、最後は退院したら先ずバッティングセンターへということになりました。
1時間半のおしゃべりでした。早くそうなればと思いつつ帰路につきました。
無理はしないでくださいね。
今日はほっとした反面、不安もありました。
BGMは「ちゃかちゃん。」というあのギターの音が響いていましたよ。
科長から「一般の人はね」という言葉を連発され、代替療法は軒並み否定…。ま、そんなもんかと…。確かに抗ガン剤は効いたしね。
でも、ガン治療の問題点ってつくづく「再発防止」なんだなあと思う今日この頃。
どうやって防止するかっていう治療法は確立されてないんですよね。
みぃさんにも書いたのですが、とにかくガン治療には、再発防止の確立した標準治療がない。
「ガン細胞は今のところありません。」って放り出されて、何もしなければ再発っていう路線をそろそろ切り替えないといけないのになあ。
しかも、何もしなくてもどうもない人が多いのも事実なんですよね。難しいなあ。
あんなに戻りたいと思っていたのだけれど、やりかけの仕事が終わった今となっては、いつ戻っても同じ。ゆっくりさせてもらおうと思ってます。
医局内でちゃんと話し合ってくれたのかな、最後には主治医に「すみません。大学名を見ただけで吐き気がします。」と訴えていました。失礼?
早く退院できるといいですね。
どんなに長く感じる化学療法も、終わりが来ることがあるのだなあと思ってます。
今はとにかく自分の時間をゆっくりと過ごさせてもらおうと思ってます。
いざ自由になったら、どうしようかな、って感じなのですが…。
とにかく私の場合、スポーツかなあ。
娘さんのご快癒をお祈りします。