十万石クラブのロボット製作日誌

マイコンカー・ロボット競技・ソーラーラジコンカーの全国大会出場とロボレーブで世界一になることを目標に取組むチームの記録

アルミとステンレスと軟鋼

2009-08-17 | 加工・組立
あるところからステンレス(SUS316)の加工依頼を受け、旋盤加工をしています。

いつものアルミと違い、ステンレスは硬いです。

チップもステンレス用の「M20」の軽切削用を使っているのですが、なかなかうまくできませんでした。(推奨150m/min,送り0.1mm)

始めはサーメットの材質に従い、
・100m/minくらいの切削速度
・送りは0.1mm
で加工していました。
しかしバイトが欠け、赤くなるので、だんだんと速度は落ち
加工速度を10m/minになりテストしていました。
しかし、バイトが欠け、バイトが赤くなります。
しかし、十万石監督から遅すぎるので欠けるという指摘を頂き、カタログどおり150m/minで行くと良いとのアドバイスを頂きました。

仕切りなおしで加工すると、またバイトが赤熱します。
切込みを小さく(0.5mm)にしても変わりません。
仕方なく送りを0.05mmにすると、きれいに加工できました。

その後、恐る恐る切り込みを1.0mmに戻しましたが、難なく加工できました。

だんだんとステンレスの加工条件が分かってきました。

○アルミの加工条件は(サーメットのバイトで)
 ・切削速度250m/min   ・送り0.35mm    ・切り込み0.5mm
○ステンレスは
 ・切削速度150m/min   ・送り0.05mm    ・切り込み1mm
○ちなみに軟鋼は
 ・切削速度120~180m/min ・送り0.25~0.3mm ・切り込み2mm

アルミは粘っこいので、送りを大きくしないと切りくずが切れない
(切りくずが繋がると絡むので危険)
ステンレスは硬く脆いので、バイトに負担をかけないためにも送りは極小にすると良いようです。
(しかも脆いので切りくずは切れてくれます)

なかなか学びの多い一日でした。
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