では昨日のお話の通り、今日は枠を見せない手法などを。
普通、窓やドアの廻りには
この様に木枠が廻ります。
もちろんこれが基本で、これで十分美しいわけですが、別のデザイン上の意図がある場合やお客様の好みで、
こういう事もします。
入口の廻りにまわるはずの木が見えないでしょ。厳密に言うと木はあるのだけどそれをぐっと薄くして、存在を消しているわけです。
少し離れた方がよく分かるかもしれませんね。
白い壁にそのまま穴があいているような感じですね。
これは「塗り回し」といって、左官などの塗り壁で行う手法。
角の強度や手あかの問題もあるから、もちろん枠があるのが基本で、家のアチコチに使うのはなかなか覚悟がいるけれど、部分的に用いれば、美しいやり方です。
このお家の様に、独立した和室の入口などに用いると、何か雰囲気が変わって面白かったりします。
あとは、ピクチャーウインドと言って、絵の様に切り取る窓なんかにも向きますね。
まっ、どこに使ったら面白いですよ。などはこちらでご提案させていただきますし、もしお客様が好きだったら、「塗り回し」使いたいんだよ!なんて、ご提案頂いても構わないわけですが、
先ほどのT様家は、後者。
玄関ホールに現れている階段が
お客様のお好みで、この様に塗り回しの階段。
(建築界では、「バラガンの階段」などと言うと、ピンときます)
ここからホールに面している入口は「塗り回し」となっていったわけですね。
T様家の漆喰塗りもほぼ終わり。
ここまでくれば、今度は設備や照明の取付へと、家づくりは最終盤をむかえるわけですね~。
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