紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

無垢板が一杯。

2014年10月06日 | 家づくり。素材の話(木・左官・工法など)
 

さて今回の台風18号。和歌山市には大した被害もなかって良かったですが、丁度台風の進路上で被害に合われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

さて、河内長野市の「金剛山に開くお家」

無垢材のカウンターや地板などがどんどん登場しております。

まずは和室の地板。

「地板=じいた」というのは、床の間の床などに張られる美しい幅広の板。単板を張り合わせてつくったものなどが一般的ですが、これは無垢。ケヤキの玉杢と呼ばれる面白い模様の出た無垢板。自然ってスゴイですね。

次は、

広間にでてくるチェリー(桜)の無垢板。ここはどんな空間になるのか上手く説明できないので、仕上がってきたらご紹介しましょう。

それから、玄関の式台(=しきだい)と呼ばれる無垢板(松です)

上がり框(=あがりかまち)と呼ばれる無垢の角材(こちらも松です)

これを組み合わせて、玄関の土間から床に上がる部分となるわけで、

 

はい。出来上がってきたら、和の玄関によくある感じが分かりますね。

それから、リビングのカウンター

これはシオジ(タモ)という樹種。堅木とよばれる硬くて傷のつき難い、カウンターなどには非常にむく木ですね。

そうそう。こういう無垢の板材を使う場合は、

裏に「あり桟」とか「吸付桟」とか呼ばれる、反り止めの木を入れるのです。

さっきの松の式台などにもそれは施工されていて、こちらの方がどんな感じで無垢板に組み入れられているか。分かりますね。

「地板」や「式台」などというと、何か古くさい和風のような感じを受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは全然違う。スッキリと粋な感じに納める事も大いにできるんですよ。

 

もちろん無垢の短所もあるし、貼り物の方がよい部分もあります。(木の単板を貼ってる場合のみ。ビニールに木目を書いているってのは僕は大嫌いです)

それに無垢は扱いが難しいから、技術や経験が無い所がやると後々問題もでてくるし、、、

やっぱりその質感や風情は「ほんまもん」の良さがあるんですよね~。古くなっても美しい。傷がついても美しい。ってのはやっぱり「ほんまもん」にしかできないことですからね~。

 

 

 

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

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