梅雨のようだった9月も、先週末からようやく晴れ間が続き出しましたね。週末は和歌山市加納のO様家の地鎮祭も無事に執り行われました。(O様おめでとうございます!)
今日も晴れてるし、明日も晴れ予報。このまま今週のK様家の棟上げまで行って欲しいところ。まあ予報では週中から週後半にかけて天気が悪いですが、信用しないことにします!!
さて、そのK様家。先週末にはようやく基礎の型枠が外れる所まで来ました(雨続きの中何とか段取りを上手くやってくれた基礎屋さん、ありがとうございます)。
この基礎をご覧いただくとプロなら気付くポイントが一つあります。
「それは立上り部分が継いでいないこと」
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最近は色々な理由でほとんど木造住宅の基礎は「ベタ基礎」となりました。ベタ基礎というのは土間のコンクリートと立上り部分(垂直に立っている部分)のコンクリートで構成されています。(※土間コンクリートといっても、玄関や駐車場の土間コンクリートではなくて、きっちりとしっかりと鉄筋の組まれた構造としてのコンクリートです)
だから普通は、
しっかりと鉄筋が組まれた後に土間部分のコンクリートを先に打ちます。
そして、そのコンクリートが固まった後、垂直部の型枠を組むから、
こういうこととなるわけ。(土間にはもうコンクリートが打たれているでしょ)
だから出来上がりは、
こうなって、外周部を外からみると、土間部と垂直立上り部の間にジョイントができるわけです(横線が通っていますね)
これが世間の家づくりの大多数ですし、もちろんこの基礎も十分です。弊社もずっとこの方法でしたし、綺麗な仕事をしていると思うし、全然問題ございません。
ただ、更に「より良く!」ということでいえば、ジョイントが出ない方が強度的にも、シロアリなどにも理想的なわけです。
《しつこいですが、2回で打つ従来のやり方でもきちんとやれば問題はないんです。「さらに良い」で考えてくだされば。》
しかし、この方法は技術が必要です。中途半端にやるなら施工不良が起こりがちとなりますから、やらない方が断然良いです。つまり少々特殊な技術と経験をお持ちの基礎屋さんが必要なわけですね。
《はい。これ見たらわかりますね。土間コンクリートを打っていない状態で垂直部の型枠が立っています。要は型枠を浮かしているわけ。》
その体制がここ2・3年で揃ってきたので、今は一発打ち基礎を弊社のお家は施工させてもらっています。そしてそれはちょいとした自慢です。
ならなんで皆一発打ちをしないの?って疑問が出てきますよね。
それは、まず先程いった技術がいること。そしてコチラのほうが手間がくって高くなるからです。。この辺を出来るだけ前の基礎に近づけていけるように色々と基礎屋さんと苦心しているのが今。
というわけで、今日はマニアックな話になりましたが、、、、要は自慢!ですね(笑)
そうそう、色々と基礎のことなどネットなどで質問してたりそれに答えてたりするのありますが、まあ大体はあんまりピンとこない意見。おそらく現場をあまり知らず教科書的なことに終始しているか、公共工事の話をそのまま住宅にもってきている話など、住宅現場を知らないね。という答えが多いのでその辺はご注意を。
ではまた次回。ちゃんちゃん。
ちゃんちゃん笑