
過去を失った国際通訳(インタープリター)
妻を失ったシークレット・サービス
「哀しみは、これで終わりにしたかった」
■監督 シドニー・ポラック
■キャスト ニコール・キッドマン、ショーン・ペン、キャサリン・キーナー、アール・キャメロン
アフリカのマトボ共和国。 独裁的な大統領ズワーニ(アール・キャメロン)が治めるこの国では、民主化を目指す多くの活動家の命が奪われていた。 マトボ生まれのシルヴィア・ブルーム(ニコール・キッドマン)は、ニューヨークの国連本部で通訳として働いていた。 ある日、彼女はズワーニの暗殺を企てる会話を偶然聞いてしまう。 すぐ当局に通報したシルヴィアだが、身辺に不穏な動きを感じるようになり、恐怖に震える。彼女の安全を守るためシークレット・サービスがつくようになる。 しかし、その中の一人がケラー(ショーン・ペン)だった。
シルヴィアの抱える"秘密"は、ケラーにとっては"嘘"でしかない。 彼女は犠牲者か? 容疑者か? それとも───? 数週間前に妻を亡くしたばかりのケラーは、かつてマトボでシルヴィアが体験した悲痛なできごとを知るにつれ、彼女を守り通すことで自分のアイデンティティと愛を取り戻そうとするが… シルヴィア自身が共謀者ではないかと疑い始める。
おススメ度 ⇒★★★(5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★☆
いやー、ニコール・キッドマンとショーン・ペン。 一見“水と油”のような二人の組み合わせ、この似合わない二人をどうシドニー・ポラック監督が料理するのか、とても楽しみでした。 なにせ二人は共にオスカーを手にしているスターであり、どんな風に絡むのか楽しみでした。 国際通訳(インタープリター)と、シークレット・サービス。 対極にある二人が対立しながら、共感し合っていく様は繊細で優しい。
抜けるような肌の白さと、エメラルド・グリーンの瞳を持つニコール・キッドマン。 映像を見ているだけで吸い込まれてしまいそうな、その美しさも益々磨きがかかっているようだ。 ただ今回の場合、アフリカのマトバ出身という設定にはかなり無理があるような気がする。 あまりにも血が違いすぎるような(笑) ?!
ショーン・ペンは以前にも触れたことがあるが、いつまでも悪ガキの一面と少年の面影を持ち続けている役者だと思う。 キッドマンとのやり取りにそんな一面が出ていて僕は楽しかった。 昔のような“動”のイメージは少なくなってきて、どちらかと最近の作品には“静”で、且つ技巧派に成長してきている。 今回も妻に先立たれた哀しさと、キッドマンを守りながらも根底に彼女への懐疑心を捨てきれない。 揺れる男の悲哀を見事に演じている。 派手なアクションはないけれど、実に上手いペンを観た気がする。
「守る方と守られる」、これは今までも多くの映画であった設定であるし、それには色んな味付けがないと二番煎じ、三番煎じになっていしまう。 互いの過去の設定を深く、そしてその環境の違いが大きいほど、ストーリーに深みが出ると、こういう設定の映画では思う。 今回もややキッドマンの生い立ちには無理があったものの、上手くポラック監督がまとめ上げている。
そのポラック監督も、自分が出たがりなのか、今回もペンの上司役で出演もしている(笑) ま、演技はともかく観てあげて欲しい。
惜しいのは、キャサリン・キーナーが演じるトッド捜査官。 彼女はキャリアもある女優さんだで、今回はペンをサポートする役で出演しているが、いまいちその存在感が薄い。 毎回わがまま希望で申し訳ないですが、この役、ジョアン・アレンのような女優さんに演じて欲しかった。 やはりペンをサポートするには、クレバーで且つ繊細な感じの捜査官役が欲しかった。
余談ですが、劇場で『奥様は魔女』の予告編が流れていました。 もちろん主演はニコール・キッドマンです。 なんだか可憐な“奥様”が観れそうで、今から楽しみです!
妻を失ったシークレット・サービス
「哀しみは、これで終わりにしたかった」
■監督 シドニー・ポラック
■キャスト ニコール・キッドマン、ショーン・ペン、キャサリン・キーナー、アール・キャメロン
アフリカのマトボ共和国。 独裁的な大統領ズワーニ(アール・キャメロン)が治めるこの国では、民主化を目指す多くの活動家の命が奪われていた。 マトボ生まれのシルヴィア・ブルーム(ニコール・キッドマン)は、ニューヨークの国連本部で通訳として働いていた。 ある日、彼女はズワーニの暗殺を企てる会話を偶然聞いてしまう。 すぐ当局に通報したシルヴィアだが、身辺に不穏な動きを感じるようになり、恐怖に震える。彼女の安全を守るためシークレット・サービスがつくようになる。 しかし、その中の一人がケラー(ショーン・ペン)だった。
シルヴィアの抱える"秘密"は、ケラーにとっては"嘘"でしかない。 彼女は犠牲者か? 容疑者か? それとも───? 数週間前に妻を亡くしたばかりのケラーは、かつてマトボでシルヴィアが体験した悲痛なできごとを知るにつれ、彼女を守り通すことで自分のアイデンティティと愛を取り戻そうとするが… シルヴィア自身が共謀者ではないかと疑い始める。
おススメ度 ⇒★★★(5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★☆
いやー、ニコール・キッドマンとショーン・ペン。 一見“水と油”のような二人の組み合わせ、この似合わない二人をどうシドニー・ポラック監督が料理するのか、とても楽しみでした。 なにせ二人は共にオスカーを手にしているスターであり、どんな風に絡むのか楽しみでした。 国際通訳(インタープリター)と、シークレット・サービス。 対極にある二人が対立しながら、共感し合っていく様は繊細で優しい。
抜けるような肌の白さと、エメラルド・グリーンの瞳を持つニコール・キッドマン。 映像を見ているだけで吸い込まれてしまいそうな、その美しさも益々磨きがかかっているようだ。 ただ今回の場合、アフリカのマトバ出身という設定にはかなり無理があるような気がする。 あまりにも血が違いすぎるような(笑) ?!
ショーン・ペンは以前にも触れたことがあるが、いつまでも悪ガキの一面と少年の面影を持ち続けている役者だと思う。 キッドマンとのやり取りにそんな一面が出ていて僕は楽しかった。 昔のような“動”のイメージは少なくなってきて、どちらかと最近の作品には“静”で、且つ技巧派に成長してきている。 今回も妻に先立たれた哀しさと、キッドマンを守りながらも根底に彼女への懐疑心を捨てきれない。 揺れる男の悲哀を見事に演じている。 派手なアクションはないけれど、実に上手いペンを観た気がする。
「守る方と守られる」、これは今までも多くの映画であった設定であるし、それには色んな味付けがないと二番煎じ、三番煎じになっていしまう。 互いの過去の設定を深く、そしてその環境の違いが大きいほど、ストーリーに深みが出ると、こういう設定の映画では思う。 今回もややキッドマンの生い立ちには無理があったものの、上手くポラック監督がまとめ上げている。
そのポラック監督も、自分が出たがりなのか、今回もペンの上司役で出演もしている(笑) ま、演技はともかく観てあげて欲しい。
惜しいのは、キャサリン・キーナーが演じるトッド捜査官。 彼女はキャリアもある女優さんだで、今回はペンをサポートする役で出演しているが、いまいちその存在感が薄い。 毎回わがまま希望で申し訳ないですが、この役、ジョアン・アレンのような女優さんに演じて欲しかった。 やはりペンをサポートするには、クレバーで且つ繊細な感じの捜査官役が欲しかった。
余談ですが、劇場で『奥様は魔女』の予告編が流れていました。 もちろん主演はニコール・キッドマンです。 なんだか可憐な“奥様”が観れそうで、今から楽しみです!

正に「静」で魅せる役者さんになりましたね。
こんな役者さんになるなんて、「リッジモンドハイ」の頃には想像も出来なかったですよ
ニコール・キッドマン、私は好きでしたよん♪
普段から感情をあまり出さない女優さんだと思うので、この役にあっていたと思います。
ところで、実は彼女のような金髪&青目(緑目)の白人こそ南アフリカ周辺に多くいるそうです。
シャリーズ・セロンみたいな・・・
昔、同僚で南ア出身の白人さんがいたのですが、彼女曰く「歴史的にオランダ系、ドイツ系の移民が多く、血統も交じり合わないケースが多いので今でも純粋な白人が多い」って言っていました(ハイ、受け売りです、笑)
今日は重箱の隅コメントでした、スイマセーン!
とショーン・ペンの演技が見事に融合して、
ひとつの作品として仕上がってましたね。
中盤あたりまでは、ふたりの心理戦?を
中心に描いて、終盤緊迫度が増す。ベタで
はありますが良かったです♪
難を言えば、反政府活動家のふたりの存
在をもうちょっと強調して欲しかったかとw
ニコールキッドマン、綺麗でしたねぇ。
奥様は魔女の予告をCMなどで見るたびにあの魔法の時の口の動き(左右に細かく早く動かす)をまねするんですが、なかなか難しいんですよ~。今度試してみてくださーい!
だからこそ元恋人と別れたわけですよね。
ちなみにシャーリーズ・セロンも南アフリカ共和国出身です。
この映画と「奥様は魔女」の予告の組み合わせって・・・(笑)
「奥様は魔女」の映像をチョコッと芸能ニュースで観ましたが、雰囲気がすんごく違いますよね。
次は、笑顔のニコールに会えるのかな?
そっちの映画も楽しみです。
こちらからもトラックバックさせていただきました。
よろしくお願いします。
アフリカには白人は多いですよ。だから、中には白人の綺麗な人もいるかと。ただニコール・キッドマンほどの人がいるかどうか(笑)。
ショーンはもういわずもがな。
謎の部分は引っ張る割りにアッサリだったけど
でもでもこの作品、好きです!
ご無沙汰をしておりました。
大先輩からのTB,嬉しゅうございます。
またまたこの頃、アタフタ連続でどこにもTB出かけられないままですが、その内に、またまた参らせていただきたいと切に願うばかり!
何卒よろしくお願い致します。
少年の面影をいつまでも残すペン、好きですねぇ!
>髪&青目(緑目)の白人こそ南アフリカ周辺に多くいるそうです
そうなんですか、これは勉強になりました!
シャーリーズ・セロンやニコール・キッドマンが山盛り(笑) ?
行ってみようかなぁ^^
>今日は重箱の隅コメントでした
いえいえ、どんどんつついて下さい!
引き出し増えますので^^