『女の子ものがたり』

□作品オフィシャルサイト　「女の子ものがたり」
□監督・脚本　森岡利行
□原作　西原理恵子
□キャスト　深津絵里、大後寿々花、福士誠治、風吹ジュン、波瑠、高山侑子、森迫永依、板尾創路、奥貫薫

■鑑賞日　８月３０日（日）
■劇場　チネチッタ
■cyazの満足度　★★★☆（５★満点、☆は０．５）

＜感想＞

　ご存知、西原理恵子の原作の映画化。　先日観た『いけちゃんとぼく』が記憶に新しいところだが。 その西原さん、高校時代は結構ご本人もムチャして生きてこられたようなので、この映画でその片鱗が見られることを期待したりして（笑）

　ところで主人公の菜都美を演じる深津チャンを予告で何度も観て、想像を膨らませ過ぎた感は否めなかったが、もう少しおいしいところ取りではなくて、出てる時間を増やして欲しかったなぁ（笑）　もっともストーリーが主人公のそれまでの人生を回想するのだから仕方がないところだが・・・。

　それにしても、深津チャンの小学生（森迫永依）の頃と高校生（大後寿々花）の頃と、３６歳の現在のイメージが随分違っていた（笑）　森迫永依⇒大後寿々花のバトンリレーはまだ何となく許容範囲だったが、）し、大後寿々花が成長して深津っチャンってのは何となくイメージし辛いかも（笑）　しかも大後なつみは高校生の割には結構艶っぽい感じだったし。

　女性の友情というものがどういうものなのかは、男性としてはよくわからないものだが、小学生から高校生を経て大人になるまで、３人がそれなりに互いの生活の一部で関わりあってきたことでの、筋の通った何かを感じるまでにはいかなかったが、少なくとも田舎での高校時代のその年代の苦悩や機微や、ある意味、真綿で包んだ心や逆に厳しい言葉の暴力であったり、最後まで信じきれない心の隙間を、仲良しという絆創膏で一時誤魔化しているような感じも受けなかったわけではない。

　途中でこれは落しどころが難しいかもと心の中で思っていたけれど、ラストはしっかりやられてしまった。　きいちゃんの娘がなっちゃんという名前だと知ったとき、今までの蟠りが吹っ飛んだ感じで、ここで我慢していた涙が・・・。

　菜都美となつこ（字がわからないけれど）、それだけで今は亡ききいちゃんの全てを許せてしまえるようなラストシーンだった。

　ざいぜんしずお（財前静生）を”ぜんざいしるこ”　本当にいたのかな（笑）