『ナショナル・トレジャー』

　歴史を揺るがす≪伝説の秘宝≫が蘇る！！
　その封印を解く“暗号”は、アメリカ独立宣言書に隠されていた

■監督　ジョン・タートルトーブ
■製作　ジェリー・ブラッカイマー・ジョン・タートルトーブ
■キャスト　ニコラス・ケイジ、ダイアン・クルーガー、ジャスティン・バーサ、ショーン・ビーン、ジョン・ボイド、ハーヴェイ・カイテル、クリストファー・プラマー

おススメ度　⇒★★★（５★満点、☆は０．５）
cyazの満足度⇒★★★☆
　
　昨夜の先行オールナイトに行って来ました～♪
『パイレーツ・オブ・カリビアン』の製作ジェリー・ブラッカイマーがニコラス・ケイジ主演で放つ、トレジャー・ハント・ムービー！「アメリカ合衆国独立宣言書」に封印された《秘宝》の謎に、天才的歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツ（ニコラス・ケイジ）が挑むエンターテイメント巨編である。
　全米では昨年１１月１９日に封切られ、オープニング３日間興行収入で３，５１４万ドルをあげる空前のＮＯ.1大ヒットを記録。これは、輝かしいキャリアを誇るニコラス・ケイジにとっても歴代ＮＯ.1のオープニング成績にあたる
　紀元前２０００年、エジプトのファラオの墓に。　紀元７０年、エルサレムのソロモンの神殿に。　１４世紀、フランスのテンプル騎士団のアジトに。　１４９２年、コロンブスを乗せたサンタマリア号に。　そして１５２１年、アステカの太陽のピラミッドに…。　だが、幾多の戦乱を逃れきたこの太古の《秘宝》は、１７７９年、独立戦争が激化するアメリカで忽然とその痕跡を絶った。
　２００５年、伝説の秘宝を求めて闇の力が動き始めたとき 、ひとりの男が立ち上がる！歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツ（ニコラス・ケイジ）。　何世代にもわたり秘宝の謎を追い続けてきたゲイツ家の末裔(まつえい)として、卓抜した推理と行動力、そして無尽の歴史的知識を武器に、彼はついに秘宝へと導く驚くべき手がかりを発見する。　それは、アメリカの魂ともいえる一枚の文書「アメリカ合衆国独立宣言書」に隠されていたのだ！　果たして秘宝の正体とは一体何なのか？　そこに封印された、歴史を覆す驚愕の真実とは？　巨大な敵から秘宝を守るため、ＦＢＩからも追われながら、ベン・ゲイツの命をかけたトレジャー・ハントが始まった！

　とにかく楽しい映画でした＾＾　「手に汗握る！」というほどではないですが（笑） 、展開の速さと脇を固めた渋い役者たちとの会話の絡みがとても楽しめる映画でした。　映画は、テンプル騎士団の秘められた財宝の行方を探し出す冒険アドベンチャー作品で、謎解きをしながらも、逆転逆転でストーリーは進んでいきます。　手法に特に新しい物はないですが、配役の素晴らしさがこの映画に厚みを出していました。
　そもそもブラッカイマー自身、洗練されたアドベンチャーである宝探しの映画を製作したかったそうで、ベン役のニコラス・ケイジは、ブラッカイマーが最初から彼を想定して企画したそうです。　製作ブラッカイマーでニコラス・ケイジ主演の映画は、僕の記憶が間違っていなければ確かこの作品で４作目だと思います。　『ザ・ロック』『コン・エアー』『６０セカンズ』そして『ナショナル・トレジャー』。　意外とこの顔合わせは多かったんですね（笑） ？！
　アビゲイル・チェイス博士役のダイアン・クルーガー。　ブラピ主演の『トロイ』では、スパルタの王メネラウスの妻でありながらトロイの王子パリスと恋に落ち、多くの悲劇を生み出す戦の引き金にもなった美女ヘレンを演じ、また『ホワイト・ライズ』ではジョシュ・ハートネットと共演し、恋人役のリサを演じていました。　そもそも彼女はモデルとしてパリを拠点に活躍していたそうで、リュック・ベッソンの勧めで女優業に進出したそうです。　彼女はドイツ生まれなんですねぇ。　２８歳ということでこれからが楽しみな女優さんですね！
　ニコラス・ケイジと敵対し秘宝を狙うイアン役のショーン・ビーン。　彼のニヒルな存在もいい味を出していました。
　いい味と言えば、ニコラスの父親役を演じるジョン・ボイド。　最近はアンジェリーナ・ジョリーの父親みたいな言い方もされていますが、彼とニコラスの会話のやり取りも面白かったです。
　さら曲者ハーヴェイ・カイテル。　ニコラスを追うＦＢＩ捜査官役なのですが、流石その絡み具合は最高で、結構オチに部分の要所をきちっと締めています！　彼は６５歳なんですねぇ・・・若いですねぇ！　ジョンボイドが６６歳ですから＾＾
　ちと反転（ネタバレ）　
ラストシーンで秘宝を見つける場面があるのですが、火を放ち、それが広がっていくにつれて、秘宝の全体像が見える様は、なかなか秀逸な迫力あるシーンでした！！
　
　個人的にニコラス・ケイジは昔から好きな役者さんです。　ま、ご存知でしょうが血筋というかなんというか、あのコッポラを叔父さんに持ち、タリア・シャイアが叔母さん等、役者としての環境は抜群ですね（笑） ？！　彼の初期の頃の作品が好きで、シェールと共演した『月の輝く夜に』や、ショーン・ペンと共演した『月を追いかけて』は好きです。　ジョン・ウーと仕事した『フェイス・オフ』で、空港でリムジンから降り立ち、コートを翻していたシーンはかっこよかったですね！　少しおどおどしたところがあるのですが、それが妙にひょうきんで、それでいて人をひきつける魅了がたくさんある彼、今後も楽しみです！

　余談ですが、この映画の宣伝プロデューサーはあの新庄剛志選手ですが、先行オールナイトでこの映画を観ると、抽選で彼のデザインしたＴシャツが当たったり、グッズが当たったりという特典があったのですが、残念ながら僕もかみさんも外れました＞＜


≪追記≫
続編製作が決定したようです！　ジョン・タートルトーブ監督が続投し、グレゴリー・ポイリアー（「スポット」「サウンド・オブ・サンダー」）が脚本を執筆する。　主演のニコラス・ケイジ、ダイアン・クルーガーらの出演はまだ決まっていないそうです。　（6/22、eiga.com記事より）