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DoMyBest!! (By 俊)

独立診断士を目指して、ひたすら頑張ります。その軌跡を残していきたいです。

フリーアクセス

2007-01-27 | 徒然なるままに(日記)
診断士の勉強とは全く関係ないんですが。
自分が勤めている会社は、2000年くらいから会社の自分専用の机がなく、会社に来た人から自由に席に座るフリーアクセスを採用しています。(営業だけですが)
自分の机もないので、当然引出しもなく、固定電話もありません。
会社に来たら、座る机を決めて、与えられているキャビネットからPCや書類・資料を取り出し仕事をします。電話は固定席の派遣できている営業補助の方が電話を取り、個人のPHSに転送することになります。

導入から5年たって、結局、課単位(グループ単位)に固まって座る様になり、かつ朝はミーティングをする様になりました。
結局、バラバラだとコミュニケーションが取れないし、情報共有が出来ないという事にみんなが気付き、誰も何も言わないけど、自然と元に戻りつつあります。

導入の目的は、会社としては、営業は外に出る場合が多いので、事務所のスペースを最低限にして固定費の圧縮を図りたかったんだと思います。

最初は多くの人が反対していたのですが、1年くらい経つと、会社に行かなくても仕事が出来るという事で意外と評判がよくなり、制度としては定着していました。おそらく、上長のフォローなどがしづらくなり、嫌な催促やフォローを受けなくてすむ事がわかってきたこと、自分の裁量である程度、好きな時間に仕事が出来るというのが分かってきたからだと思います。

でも、次第に次の様な問題が現れ始めました。
・コミュニケーションが取れなくなる
 同じ時期に成果主義的な給与制度も導入され、個人毎の目標や成果を明確にし始めたために、輪をかけて、グループ内の連携が少なくなった気がします。
 同じ様な事を平行して同じ課の中でやっていたりとか、ひどい時は期末の打ち上げで集まると課のメンバーが変わっていたという事もありました。
・電話の対応が極度に悪くなった
 固定席の営業補助の方が、一旦電話を受けて、各個人のPHSへ転送するのですが、どこに座っているか分からないので、そのまま転送をかけて、電話が切れてしまうとか、電話の伝言メモが残ってないとか、お客からのクレームも増えました。
・疎外感を感じる
 たぶんみんなそうだったと思うのですが、すぐに席がなくなるので、結局座れず、外に出ないといけないという変な現象が起こったりして、会社は自分たちを必要としてないのではと感じることもあり、ほとんど会社でみかけない人も多かったです。(外からPCでリモートアクセスしてメールや業務処理ができたので)

それで、最初に書きましたが、徐々に座る位置がグループ毎に固まり始め、なくなっていたミーティングも復活してきました。
やっぱり顔を合わせて、コミュニケーションを取る、それはどんなにITが進化しても重要なんだと思います。
それに合わせて、グループ内であるサブグループが予算が未達の場合は助け合ったりとか、お客からのニーズを共有しあったりとか、提案の資料を共有しあったりと以前よりグループ内の絆が強まりつつある気がします。

当時は、業績も苦しく、コスト削減の中で、考え抜いて策を講じたとは思うのですが、結果的に一時期効率が悪くなり、CSも低下して業績が低迷する結果になったのではと感じざるをえないです。
やっぱり、目先の課題だけでなく、それを実行したらどういう影響があるかも考えながら施策をうたないと、思った効果がでない場合があると感じます。

と、昨日、担当しているお客様がフリーアクセスを採用したという話を聞いて、自分の会社ではこういう感じですよと話しながら、そう思いました。