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お~カナダ! たてよこナナメ歩き

主にカナダ🇨🇦西海岸の生活話と少しアメリカ🇺🇸のことと音楽について

久々の図書館

2020-08-29 12:43:07 | 2020年の暮らし


ロックダウン以降初めて、久々に図書館に行った。
先月までずっと閉まったままだった。

図書館の入り口にあった大きなポスターの、黄色い星のところに、小さなビニール袋に入ったメダルが貼り付けてある。
なんのメダルかというと・・・

毎年6月の中旬以降、夏休み中に子どもたちが読書に興味をもつようにと願って、
各図書館でサマーリーディングプログラムの受付を始める。
図書館に申し込みに行くと、
テーマに合わせてきれいに切り抜いてあるカラー紙に自分の名前を書く。
それを図書館の児童書コーナーの壁に貼ってもらう。
夏休みに図書館に行くと壁にいっぱい色とりどりの、子どもたちの手書きの名前が貼りだしてある。
そして、日本のラジオ体操のカードの長いやつみたいな、カレンダーが印刷してある参加カードをもらう。
夏休み期間中、読書をした日に自分でマークしたり、シールを貼ったりする。
参加カードの裏には学校のリストが印刷してあって、自分の学校の名前に✔マークを入れる。
夏の終わりごろに、決められた日までに図書館にそのカードを持っていくと、図書館のスタンプを押してくれる。
学校が始まる前に、市で一番大きい図書館で、サマーリーディングのメダル授与式がある。
そこでパンケーキも出る!
自分で記録して、図書館でスタンプを押してもらったカードと引き換えにメダルをもらう。
イベントに行けなかった子は、スタンプ押してあるカードを図書館にもっていけばメダルがもらえる。
最後にそのカードが自分の通う学校に届き、全校集会などで名前を呼ばれる所までがセット。

しかし、
今年は何もイベントができない。
せめてもの、メダル。
手渡しできないから、手渡ししない方がいいから、ポスターに張り付けてある。
ウイルスがつかないようにビニール袋に入れてある。
2020年様式のサマーリーディング。

さて、私が図書館に行ったのはメダルをもらうためではなく(ほしいけど!)
ロックダウン中に返却できなかった貸し出し図書とを返すためと、
ロックダウン前に予約していた本の順番が回ってきたので受け取るため。
入り口には厳重な受付と消毒ステーションがあった。



中に入ると、

図書館内の人数制限:合計10人まで

との表示が。
(ちょっと写真を撮るのは憚られました

図書館はここまで厳重にやってる。
中に入れるのは予約の本を受け取る人と、あらかじめ予約を取ってコンピューター(インターネット)を借りる人だけ。

この前の記事でもぼやいてたけど、この厳重さを見ると余計思う。

どうやって安全に新学年をスタートできるの?

私がぶつくさ言ったせいじゃないけど、
バンクーバー学区では
約40%の親がフルタイムで新学年をスタートさせることに対してに不安がある
という調査結果が出て、
学校に通わなくて済む選択肢を設定すると決めた、
というニュース速報入ってた。

さあ、どうする、うちの学区

9月10日からの新学年はどうなる

2020-08-29 05:17:12 | 2020年の暮らし


ソーシャルディスタンス野球、最後の練習。
バッタも見学。
すっかり秋の風が吹いている。
明日、みんなで集まって投球速度を測ったり、ホームラン競争したりしてそれで終了。
3月中旬以降なにごとも思うようになしえない悲哀、
行き場のない不安から逃げるためと、友達とつながるためにオンラインゲームに過度に熱中する息子を見る悩み、
誰とも会って話せない心もとなさ、
そんなことを少しずつ和らげてくれたし、野球の楽しみを思い出させてくれた。

さて。
今、親たちの関心事は9月10日に始まろうとしている新学年のこと。

どのような学校運営になるのかは州政府が大筋を決めて、詳しくは各学区で詰めていく。
(この「学区」とは各学校の通学区ではなく、都市部であればそれぞれの市に一つ。
感覚では日本で言う〇〇市教育委員会みたいな感じ。機能などはちがうけれど)
すでに何通か学区の責任者からメールが来ているし、ウェブサイトですでに決まったことが発表されてる。

たとえば、隣の州では学校でのマスク着用は義務となっているが、うちの州は義務化しないという。

授業の形態は、10週間ごとに2科目履修するという・・・四学期システムに変更する。
つまり、学校に行っても接触するのは主にその2科目を履修している生徒と教える先生だけというプラン。
送られてきた時間割の説明は複雑ではっきりしない。
高校一年生(10年生)以上は学校に行く日と行かない日があるようだ。
これは実際の時間割が発表されないとわからない。

もう慣れてしまったけど、日本から来て驚かされたのは、学校が始まってみないとどの教科を履修できるのかわからないこと。
あらかじめわかるようにしてくれている学校もあるようだけど、息子の学校はわからない。
前年度に履修希望出してるけど、どれが取れているかわからないのだよなぁ。

ここでは高校受験はない。
(もっと言うといわゆる大学受験もない)
どの学校に行くかは各生徒の住所によって決まる。
親が仕事の関係で託児所などを利用している場合、子どもを預けているところ・人の住所で決まる場合などもある。

当然引っ越しなどによる生徒の転出転入の変動がある。
各学校で、夏の間にそのエリアに引っ越してきた生徒の受け入れ調整や、
ほかのエリアに転出した生徒の登録取り消しなどの作業もある。
日本の住民票のようなシステムがないので、9月に新学年が始まってみないと頭数がわからない。
だから、どういう科目が履修できて、どういう時間割になるのかは学校始まらないとわからない

小学校などでは、いったい今年は何年生の子どもが何人来て、何クラス作るのか、何人先生を雇うのかが、9月の始めに新学年が始まって、子どもの頭数を数えてやっと判明するという原始的なことになっている。

学校は生徒が休んでいる間は閉まってて、誰も働いてないから・・・。
サマースクール期間中と数日の例外を除き。

話は戻るが、
一学年を四学期に分けると、学年の始めの方で習った科目の内容は忘れてしまい、
学年末のAP試験では親の仇くらい復習しなくちゃいけなくなるんだろうな。

素朴な疑問は、なぜマスク着用を義務化、少なくとも推奨しないのだろう、ということ。
教室での着用は自由と書いてある。
もちろんマスクをつけていれば感染拡大しないと信じているわけではない。
それでも飛沫をかなり防ぐのでは? わからん・・・。

野球の送り迎えでいろんな親と話すけれども、
ほとんど心配してない人と、すごく心配している人の意見がずいぶん違うと思う。
心配していない人達はあまり感染防止対策してない傾向があるようにも思う。
学校が始まるといろんな考えの家から子どもたちが集まるわけよな・・・

色々ある中で私が一番気になっているのは、学区からのメッセージの中の
オンライン履修を選択したい親は至急決めてください
ということ。

色々調べてみると、選択肢は三つあって、
①学校に通う
②オンライン履修(先生のフォローあり)
③ホームスクーリング

簡単に言うと、
③は親が先生になるパターンで、
②はリモートで学習だけど、指定の学校が提供するオンライン授業や、メールやオンライン会議のシステムでの先生のフォローがある、ということらしい。

そして、
②の登録にはすでに何千もの空き待ちが出てるというニュース
どこの学校でも②を提供しているわけではないし、先生の数にも限りがあるから・・・。

うちの場合、家から叫んだら声が届くような近距離にElementary School(年長さんから中1)もSecondary School(中2から高3)もあるが、
上の二人の娘たちはSecondaryから越境して特別プログラムのある学校に通った。
息子はElementaryの途中からギフテッドプログラムで別の小学校に転校し、
Seconaryは越境申請して、別の学校の特別プログラムに入っている。
もし仮に、
「新型コロナ感染が心配なのでホームスクーリングします」と決めた場合、
コロナが収まったあと越境で通う学校には戻れないようだ。
それはそうだ。
「免疫が弱いので越境で入学が認められた特別プログラムに通うのを諦めます」
という子どものニュースが昨日出ていた。

先行き不明なことで悩むのは生産的ではないけれども、
あれこれ考えてしまうのは仕方ない状況かな、とも思う。
ニュース記事では、

これは子どもたちの生命を賭けて行う壮大な実験だ

と皮肉っていたけれど、親の立場になってみれば、そんな悠長な話ではない。