巨樹に魅せられて

巨樹巡りを趣味としていますが、気がつくと神社巡り。その周辺の話題もココに書き留めています。

「森の聞き書き甲子園」by NHK

2013-01-10 22:57:23 | 
~番組紹介より~

森の賢者 海の哲人 ~高校生が出会った魔法の言葉~」(2013年1月3日)
全国の高校生たち100人が山や海で仕事をする「名人」を訪ねる

 「これから何を手がかりに生きていけばいいのか」「自分らしい仕事って何なのか」といった答えの見つからない問いを抱えた高校生たちが、大自然に向き合って生きてきた古老たちを訪ね、その言葉と人生にふれることで成長していく姿を追います。
 全国の高校生たち100人が、山や海で仕事をする「森の名人」「海の名人」を訪ね、その知恵や生き方を一対一で聞き取り、文章にまとめる活動が10年前から行われています。この「聞き書き甲子園」には、これまでに高校生1000人が参加しました。人生の横綱ともいえる名人たちは、高校生の心の底にある言葉にならない複雑な思いに対し、経験に基づく地に足のついた言葉で応じ、世代を超えた対話が行われます。古老の言葉は、高校生のその柔らかい心に、時にしみいり、時に摩擦を生みます。「五十年やっていても分からないことばかり、いまだに一年生よ」「仕事は好ききらいではない。そこにあるから、やることをやる。」
 今年も、富山県で合掌造りの屋根をふく80歳の名人や、新島の追込漁の老漁師、木曽のおけ作り名人を、東京や福島など各地の高校生が訪ねました。心温まる出会いの時間、珠玉の言葉の数々を、これまで「聞き書き甲子園」に参加した高校生たち1000人が作文につづった感動を織り込みながら、お届けします。


 以前から気になっていた番組ですが、今回録画してようやく視聴できました。
 いろんな達人が登場しますが、今回一番印象が強かったのは北海道の木こりのおじいさん。80歳を過ぎても現役で元気に山に登り木々と対峙しています。
 迷いの最中の高校生が気持ちをぶつけると、それを受け止めつつ淡々と話し始めます。その話し方が味わい深く、古老から昔話の語りを聞いているイメージなのです。一言一言に人生を重ねた重みを感じました。ああ、こんな人が本当にいるんだなあ。
 おじいさんはその翌年に亡くなり、本当の昔話になってしまいました。
 映画「タイマグラばあちゃん」に出てきたおじいさんを思い出しました。


参考
 「聞き書き電子図書館」が解説されています。あとでじっくりゆっくり読んでみたいですね。