楽園の泉

自転車とかカメラとかのブログ、たまにねこ。

紅の豚

2016-03-04 | 雑記帳
「三浦半島4市1町で『域内の景勝地への誘客と周遊性の向上を促進するために記念撮影用のモニュメントを設置した』」という記事が地域紙に載っていました。自分もツーリングに行った時にこういうものがあると参考にしますし、走りに来たときに確かに走る目標があるとサイクリングしやすくなるな、と感じました。4月以降、これらを活用したキャンペーンイベントを企画、と書いてあるので定番のスタンプラリーが始まるに違いない。

自転車を趣味にするようになって5年ちょっと経ちますが、自転車のいいところといえば「自由気ままなところ」(これは「勝手に走ってよい」という意味ではない)。車で、あるいは交通機関を使って移動するときに比べて束縛が少ないというところが、そして何事も自分で対処しなきゃならないところが魅力です。道路交通法の中に組み込まれながら、結構アウトローな乗り物です。

ただこの記事を見たときに感じたのが、映画『紅の豚』の中にあった台詞「さらば、アドリア海の自由と放埓の日々」でした。自由に飛び回れなくなる時代が来ると言われたときの返事。直接結びつくこともないのかもしれませんが、自転車に乗ることが「コースをたどること」で終わることになりそうで、そこまで管理されたくないなぁ、と感じました。尤もこの辺は乗り手の考え方しだいなんですけどね。今のところ整備された専用道よりも無法地帯を走ることのほうが圧倒的に多いので、自由と放埓の日々が終わりになることは無さそうです。




環境整備といえば、自転車が(なぜか)急に大衆化してきたために急速に進んできましたけど、「駐輪ラック完備」とか「エイドステーションあります」みたいな『自転車のお客様大歓迎!』的な風潮が結構恥ずかしいです。「自転車で矢櫃峠を登りに行ったけど、途中で疲れたからタクシー呼んだ」とか「パンクして困ってたら、見かけた人が修理してくれた」とかいう人がいる以上、「自転車環境の整備」がこういったことに集約されることになるのはやむを得ないと思うのですが、それよりもアバタだらけ段差だらけの道路を、もうちょっとまともに整備してもらったほうが、どれだけ感謝されるか知れないと思います。


2 コメント

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環境整備 (ken)
2016-03-09 07:16:13
環境整備がなされることは基本的に歓迎しますが、色んな方が乗られていて乗り方も技術も体力も千差万別で、道も人も休憩場所も、万能には成り得ないと思いますが。
昔よりは色んな事(人にも、環境にも)に寛容になってきた気がします。少し余裕が出来たのかもしれません。

荒れた道…。
ロードで走ると圧倒的に綺麗な舗装路の気持ちよさが際立ちますが、最近乗り始めたATBや、それこそランドナーで荒れた舗装路を走るときには、それはそれで気分が良かったしますね(笑)
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>>kenさま; (さくらなみき)
2016-03-12 10:27:25
「自転車は自分でリスクテイクする乗り物」という意見を他所で聞きまして、基本的にはそうなんだと思ってます。

環境整備にあたって、一番気にしてほしいことは、自転車乗り一人ではどうしようもならないこと、つまり交通環境の整備だと思うのです。交通量の多さから路肩に追いやられて、でもその路肩は排水溝の蓋やタイルで凸凹、それを交わして蛇行すれば自動車からは邪魔者扱い。エイドステーションの設置も一環でしょうが、「とりあえず用意したから」では本当の意味での環境整備とは言えないと思うのです。エイドステーションが無くても自分で修理する人は修理してしまいますし、エイドステーションまで来てもできない人はできない。

ある程度のコースを設定し、そこの道路環境を徹底的に自転車でも走れるように整備することのほうが、たとえコースが短くても利用者としては感謝されると思います。

そこまで行くまでの環境が悪ければ、使う人もいませんでしょうが、駐車場とともに整備すればカーサイクリングとしての利用もありでしょう。

あとは自転車の乗り手のマナーの向上も、環境整備の枠の中に入れたいですね。

>荒れた道…。
…そこそこ整備された林道とか、自転車でなければ行けない道に入ると、ワクワク感がアップします。その昔に人が歩いた道を今になって自転車で辿る、そんな使い方が自分は好きです。乗っている時間が一番長い鉄レーサーですが、自分にとっては余技だったりするのです。
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