楽園の泉

自転車とかカメラとかのブログ、たまにねこ。

復活の日

2016-08-22 | 自転車
完成させて公試完了までの期間が限られていることから、「取り敢えず組み上げろ」の厳命が下ってしまったランドナー。今日はフロントフォークを組み上げました。


今回の目標は『復旧』、つまりそのときのままに。

フレームに錆が出ていたり、塗装の傷みなどがありますが、それには手を加えず素組みします。養生させる余裕が無いこともありますが、

フレームを丁寧にリペアしても、泥除けがかなり傷んでいるので、アンバランスになってしまうから。これは何度も自問自答して、方針も二転三転しているし、頭を抱えることしきりなんですが、結局良い解決法に当たらなかったので、現状維持での動態保存としました。
(全て新品同様のパーツが手配できれば、そのときは完全リニューアルも視野に入れるか、って感じ)

フレームはディグリーザーで油汚れを洗い流し、錆止めをしたいところだけど、トップコート吹き付け程度で済むかしら。



最大の懸念はトップチューブの錆。シフトレバーを操作する際に汗が付いてしまいこの有り様。錆落とししたいけど、それは同時にトップチューブ再塗装に続きひいてはフレーム全塗装に繋がってしまうので、グリスを塗って進行を抑えるつもり。


真っ白いランドナーは、珍しい。


今回の目標その2、「輪行したいの」。
輪行ってナニ?という国から来たので、日本のランドナーなら兼ね備えている機構はありません。ATBやロード車なら車輪さえ外せば簡単に輪行のための支度はできますが、泥除けの付いたランドナーでは、前輪はフォークを抜いて、後輪は一本モノの泥除けを分割加工して輪行袋に収めます。今まではオリジナルの泥除けに手を加えるのをためらって、タイヤのサイズを小さくしてまで本所の分割機能付き泥除けを使ってました(オリジナルのタイヤに合う泥除けが無かった)が、今回の復"旧"に合わせてその辺にも手を加えることにしました。

泥除け(と荷台)を手際よく外せるように、ここには日本製のパーツを付けました。

オリジナルはネジでしっかり留めてあって、簡単には外せません。荷台の足は蝶ナットで、泥除けのステーは埋め込み式のネジで留めます。


このエンド、現行のタイプとは違い一枚の板切れみたいな作りですが、ウィングナットの場合はこの型になるとのこと。


ただ唯一リニューアルされたホイール。スチールからステンレスに、三交差から四交差になりました。


お気に入りのディレイラ、Huret Svelto。

こんな作りでも、ちゃんと変速できるw


2 コメント

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良いですね (ken)
2016-08-22 22:32:18
現状が一番カッコいいのかもしれませんが、それはオーナーのみ知るところですね(笑)
黒錆で安定化させてクリアとか。進行をとめて味のまま生かせる方法もあるかもしれませんね^^
Huret、憧れの一つですが、全く知識がなくて…。響き(憧れ)が良いです^^
そうそう、この時代のフランス車っていうと、レイノルズ531もあったりするのかなぁ~などと考えますが、フォークを抜いていたようなのでパイプが分かったりしたんでしょうか?
>>kenさま; (さくらなみき)
2016-08-23 22:42:42
使い込まれた感というか、年相応の草臥れ感というか、そもそもがエルスやサンジェとは違うマスプロ車なので、あまりにもペカペカに新しく見えるのは「プラセンタてんこ盛り婆さん」に似て薄っぺらな印象になるのが残念なんです。かっこ良く言えば『戦うランドナー』でしょうか。床の間に飾ってるものとは違うゼ、とw

『普段使い』である以上、輪行傷などはむしろ勲章なんですが、それに甘んじてフレームが腐っていくのを座視するわけにもいかないところの匙加減が難しいですね。

サンプレよりはユーレのほうが気分的に好みでユーレのフルコンポでレーサーが組めないかなぁ、と妄想することしきりです。

フレーム材は恐らくマンガン・モリブデン鋼かハイテン鋼あたりかと。1950年代の産です。

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