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宇宙の小さな旅 第5回「カニ星雲、超新星爆発のベールを剥ぐ」

2007年05月02日 13時25分58秒 | 星雲の画像




 蟹星雲は、これまでに観察される最も複雑な構造で、非常にダイナミックな天体の1つです。
 蟹星雲のハッブル映像は、広角フィールド・平床式マイクロ・フィルム・カメラ2(WPFC2)で24の個々の露出から集められて、蟹星雲全体の映像でこれまでに作った中でも最高の解像度です。

 蟹星雲は、星の超新星爆発の残りで6光年に広がっています。

 日本の天文学者が、ほぼ1,000年前の1054年に、この猛烈な出来事を目撃しました。

 フィラメントは、星のぼろぼろの残骸で、大部分は水素から成ります。
 かろうじてハッブル映像で見え、星雲の中心に埋まって高速で自転する中性子星は、星雲の不気味な内部の青っぽい白熱の原動力になっている発電機です。
 青い光は、ほぼ光速で中性子星の磁場線周辺を回っている電子に由来します。
 中性子星は、灯台のような放射の対の光を放出し、毎秒30回自転する中性子星のために脈うつように見えます。
 中性子星は、爆発して押しつぶされた超過密な星の核です。

 蟹星雲は、1844年にアイルランドの天文学者ロス卿の36インチ望遠鏡で観察し描いたスケッチによるその外見から、『蟹(crab)』の名前を付けられました。

 蟹星雲は、地球から6,500光年離れていても素晴らしい外見と共に、星々の死去について手掛かりを生む詳細な眺めを作り出しています。


宇宙の小さな旅 第5回「カニ星雲、超新星爆発のベールを剥ぐ」ビデオ


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