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今日の地球と宇宙の画像 惑星テラ見聞録

ほぼ毎日、NASA、ESA、ハッブルなどの素晴らしい画像を紹介しています。画像未表示の時には、再読込みで・・・

地球の異常気象の原因は、銀河中心に近づいたため?

2005年10月17日 20時56分05秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、私たちの天の川銀河です。
 これまでに知られていた構造よりも大きな変化がありました。
 なんと、太陽系がいつの間にか銀河中心に移動していました。
 まさに、銀河中心の巨大なブラックホールに引き擦り込まれていたのです。
 と、今日の宇宙画像を見た「東スポ」は書き立てるかもしれません。
 観測の精度が上がりまして、天の川で私たちの太陽系がようやく「正しい」位置に鎮座できました。
 居住星が少ない地方の町に住んでいたと思っていたのですが、中核都市の郊外だったのですね。
 惑星地球外の知的生命からの情報でもとりあえずは、検討の対象ですので・・・
 どなたか今直ぐにでも天の川から飛び立って、私たちの銀河を正面から撮った映像を提供していただけませんでしょうか?
 でも、東スポと日刊ゲンダイさん、扇動的なスクープは互いに控えましょうね。
 夕刊フジ・サンスポさん、珠には歯切れの鋭い内容お願いしますね。


* 棒渦状銀河天の川





 スピッツァー宇宙望遠鏡で行われた星々の最近の調査は、私たちの天の川銀河が最早(もはや、今では)紛れも無く、いわゆる普通の渦状銀河でないと天文学者に確信させています。
 銀河のディスク内から外を見たとしても、天の川の本当の構造を識別するのは難しいです。
 しかしながら、約3000万の星々の鋭い赤外線の個体調査は、長さ約27,000光年の非常に大きな中央の棒によって銀河系が識別できることを示します。
 実際、私たちの銀河を正面向きに見る遠い銀河の天文学者は、たぶんこのアーティストのイラストで提案されるように、著しい棒渦状銀河を見ます。
 以前の調査が、小さい中央の棒体系を確認した一方、新しい結果は、天の川の大きい棒が太陽と銀河中央とを結びつける線でおよそ45度の角度を作るであろうことを示します。
 天文学者は、冷静沈着に天の川の中心部を向こうにして外縁から3分の1ほどの縞範囲に太陽を位置させています。うろたえないでください。


 スピッツァー宇宙望遠鏡の助けを借りて、天文学者は、私たちの銀河を最も広範囲に構造上の分析を行って、天の川が、いわゆる普通の渦状銀河と非常に異なるという新しい証拠を見つけました。
 赤外線望遠鏡を使った調査は、天の川がありふれた月並みな渦状銀河とを区別するように、中心に長い棒特徴を持っているすばらしい詳細を提供します。
 今回の調査は、私たちの銀河の長い中心の棒に関して、これまでに無い最高の証拠となりました。
 天文学者グループは、天の川銀河平面の内側領域の詳細な肖像を確立するために、赤外線の宇宙望遠鏡を使って約3000万の星々を調査しました。
 この調査は、森の中の深い観点から森林の境界を説明する試みに似て、銀河の内側から行うのが難しいことです。
 しかし、スピッツァーの能力は、覆い隠す恒星間の塵の雲を通して天文学者が、銀河中央の数千万の星々からの赤外線の星明りを集めるを手助けしました。
 新しい調査は、天の川の内部領域の現在について、最も詳細な映像を与えると共に銀河を透き通すこれまでよりも鋭い観察力の波長は、私たちを何千万もの天体に対して僅差に近づけます。


 千年前の過去の時代の人が、これまで人間が夜空を観察した全てを得るならば、自分の銀河(天の川)がよく知られている構造と予想するかもしれません。
 しかしながら、天の川の他の星々に囲まれた私たち太陽系の場所について、私たちの理解の覆いは比較的最近、僅かに切り開かれたばかりであり、それを理解する多くは、まだ、「闇」の塵幕に隠されています。
 都市明かりを欠き従って光害の無かった古代の文化は、私たちのほとんどが今日経験する眺めとは比較できないほど、素晴らしい夜空の眺めで待遇されていました。
 古代の人々は、2つに別れて広がる光の帯が占める黒い夜空で何千もの星々を見ました。
 世界のいくつかの地域の人々は、おそらく自分の母国の大きな地球上の川の源の大河としてこの光の帯を見ました。
 他の地域の人々は、神が天を横切ったり、あるいは、天と地との間で天からの通り道の続きとして見ました。
 古代のギリシア人には、光の帯が牛乳のような外観を与えていました。
 英単語「銀河(galaxy)」は、このギリシアの根源「祭り(gala)」で重要な役目を果たした「ミルク(milk)」に由来します。


 今日の宇宙画像 2005年10月2日号 地球の異常気象の原因は、銀河中心に近づいたため? 詳細ページ


スポットライトに照らされているような佳人銀河

2005年10月17日 08時59分13秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、三佳人(かじん)渦状銀河です。
 取り上げた3つの銀河は、NGC 613、NGC 1792、NGC 3627として知られています。
 これらの銀河は、相当に進行中の星誕生活動を示す強い遠赤外線(電波放出と同様)で特徴付けられています。
 実際に、これらの映像は、全く若い星々に関連した特徴の強い星の誕生のはっきりした徴候と一緒に目立つ塵を表示します。
 前景の天の川の星が、背後からそれぞれの銀河にスポットライトを当てているようです。
 えっ、一度いいからこのようなスポットライトに照らされたいですって?
 雲ひとつない満月の夜空を背景に都会の喧騒から離れた山河の地で、心行くまで浴びられます。
 月のスポットライトが、あなたを絶世の佳人に引き立てます。
 ちょっとした例外で夜空を雲が霞ませようとも、月のスポットライトを浴びるあなたは、心の佳人です・・・たぶん・・・おそらく・・・


* 塵と星々の渦状銀河NGC 613





 暁の薄明が、チリのパラナル天文台に届いたとき、天文学者たちは、何億光年も離れている微かなクェーサーの調査を中断しました。
 そして、ホンのしばらくの間、彼らは、近くの宇宙の美しさの鑑賞でヨーロッパ南天文台の非常に大きな望遠鏡を使いました。
 1つの結果は、南の星座彫刻室座内にわずか6500万光年離れている美しい縞のある渦状銀河NGC 613のこの衝撃的な眺めでした。
 10万光年以上の範囲があるNGC 613は、顕著な中央の筋の終わり近くで領域を作る宇宙塵雲と明るい星の飾りを付ける渦状腕がかなりのシェアを占めているようです。
 電波放出は、NGC 613の中央に大きいブラックホールの存在を示します。


 NGC 613は、南の星座彫刻室座内の美しい縞のある渦状銀河です。
 この銀河は、32度の傾斜で、大部分の渦の筋が相対し触角の外観を与える多くの腕(アーム)があります。
 突出した塵通路が、大規模な筋に沿って見えます。
 広範囲な星の形成が、銀河の核と筋の端の領域で起こっています。
 電波特性と一緒に中央のガスは、NGC 613の中心部に大規模なブラックホールの存在を示しています。


 それほど遠くない昔に、望遠鏡で観察されるだけだった渦状の天体「渦状星雲(銀河)」は、その本来の自然(姿)についてあまり知られていませんでした。
 この長年の問題は、有名なアメリカの天文学者エドウィン・ハッブルが、それらの天体が私たちの天の川銀河の外に位置して、実際、それら自身「島宇宙」であるという決定的な証拠を提供した1924年に、最終的に解決できました。
 現在では、私たちは、天の川が宇宙の中の何億もの銀河のうちの1つであることを知り得ています。
 天体は、不規則、楕円、渦状など非常に異なる形で、それらの中でも特に渦状の天体は本当に美しいです。
 今日取り上げた3つの美しい渦状銀河の映像は、観察で遭遇した天文学者でなくとも、その華麗さに心惹かれるでしょう。


 今日の宇宙画像 2005年10月1日号 スポットライトに照らされているような佳人銀河 詳細ページ


原始の銀河よりも先に宇宙生命が「誕生」した!!

2005年09月27日 06時32分02秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、宇宙が9億歳だった時のクェーサーです。
 最初の星々の世代は、このクェーサーよりも数億年も早く誕生していました。
 それも、ビッグバンから2億年後周辺です。
 今回の観察では、とてつもない余禄を原始宇宙の光が伝えてきました。
 それは、豊富な鉄の存在とそれに関連する全ての元素の存在です。
 つまり、惑星の源のみならず、宇宙生物に関する基本的成分が全て含まれていたことになります。
 46億年の歴史しかない惑星地球の生命は、宇宙生命全体から見るならば、末裔に過ぎないとなるでしょう。
 これで、次回の宇宙生物学の結論が見えてしまいましたか?
 しかし、それは宇宙の謎のひとつとして残すべきですね。

* 原始のクェーサー



 最初のクェーサーは、どのように見えたのでしょうか?
 最も近いクェーサーは、現在、銀河中心の超大規模ブラックホールであると知られています。
 時々、ホーム銀河の全体の外部を輝かせて、クエーサーに落ちるガスと塵が明るく白熱します。
 宇宙の最初の10億年にクェーサーが生じましたけれども、まだ周囲のガスの性質でさえ未知で、とても謎めいています。
 この画像のアーティストの印象は、そのような原始のクェーサーが、ガス、塵、星々、初期の星団のシートに囲まれていた可能性があることを表現しています。
 3つの遠いクェーサーの厳格な観察は、現在、元素鉄の非常に具体的な色の放射を示します。
 WMAP任務から最近の結果を支えるこれらのハッブル宇宙望遠鏡観察は、星々の全部の完全な周期が生まれて、この鉄を創って、宇宙の最初の数億年以内で滅びたことを示します。

 クェーサーについてのアーティストの印象では、原始の銀河(または原始銀河)に関して、ビッグバンの後、数億年後として年代を設定しました。
 天文学者は、 そのような3つのクェーサーで鉄の相当な量の発見をハッブル宇宙望遠鏡で達成するのに慣れていました。
 これは、現在までに、誰も見つけていなかった宇宙の最初の星の世代が創ったと信じられる元素を初めて発見したことになります。

 星々の極めて最初の世代に関する情報は、宇宙の最も守られた秘密のうちの1つでした。

 最初の星々が超新星として命を終えたとき、爆発で宇宙にガスを噴出しました。
 これらの『灰』は、酸素のようなより重い元素を含んでいて、炭素、ケイ素、鉄が、核の炉がある星の中央の内部で生み出されました。
 この新しい発見は、天文学者が、宇宙の歴史に関して時間尺度の修正を組み立てることができます。

 今からおよそ137億年前、宇宙は、ビッグバンで創造されたとなっています。
 水素とヘリウムが、この大変動の熱い爆発で存在するほとんど唯一の物質です。
 ガスが冷えて、宇宙が透明になって、ガスが集結し始めます。
 星々形態の最初の世代は、それから2億年後に生じました。
 およそ5億年から8億年後に、これらの最初の星々が、超新星として爆発して、周囲に鉄や他の構成分子のような元素を分散させました。

 新しい観察は、最初の星々が、銀河中心でクェーサー・エンジンを動かす超大規模なブラックホールの前に誕生したことを示唆します。
 クェーサーからの光は、ハッブルに128億年前の宇宙を届けました。それは、ビッグバン後、僅か9億年の時代のクェーサーから去った光でした。

 ハッブル宇宙望遠鏡の観察が、最初の星々がビッグバンから僅か2億年後に誕生したことを示唆するということは、以前に考えられていたよりも非常に早期の時代になります。
 私たちは、銀河、星々、そして、最終的には惑星が、初期の宇宙でどのように誕生したのかやその時代を正確に知っていません。
 天文学者は、遠くにある天体を観察することによって、宇宙のその初期の数億年を振り返ることができます。
 しかし、それらの光は、故郷から旅立って地球へ到達するのに数十億年もの年月を必要とします。

 ハッブルで見つけた鉄は、ビッグバンの直後に誕生した星々の非常に最初の世代において創り出されたなるでしょう。
 宇宙の歴史の中でそのような宇宙の初期の鉄の検出は、深い意味を持っています。
 鉄の存在及び密接な関係がある鉄よりも軽い他の全ての元素の存在は、惑星と生物に関する基本的成分が、少なくともいくつかの場所で存在していたことであり、しかも、宇宙の歴史の非常に初期において存在したことを示します。
 これは、地球の形成があった46億年前よりも、非常に早い、正に、宇宙の初期の初期です。

 これらの結果も、最初の星々が、銀河の中心でクェーサー・エンジンを動かす超大規模なブラックホールの前に誕生したことを示唆します。
 他の観察は、最初のクェーサー・エンジンが、ビッグバンの後の僅かな時間である9億年よりもなお以前に動き出したことを示しました。
 最初の星々は、したがって、そのようなクェーサーよりも数億年、先行すると思われます。

 今日の宇宙画像 2005年9月25日号 詳細ページ

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2歳前後に第一次反抗期が起こる理由も、宇宙の申し子ならば当然のことのようですね。
億を取り離せば、ほぼ私たち生命に適合できそうな話題が、宇宙に多くあるようです。


8300ピクセル、10メガバイトで見るアンドロメダ銀河

2005年07月28日 20時31分35秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、アンドロメダ銀河です。
 私たちの近所のローカル・グループ銀河のひとつで、M31とも呼ばれています。
 ローカル・グループ銀河は、異なる環境での星の形成と星の進化を理解するために、銀河の身近な研究所です。
 現在、ローカル・グループの中の星の形態で活発な銀河は、金属量によって回転楕円体の小型銀河からIrr、Sb、Scまでの10の要素のハッブル・タイプに分類されています。
 今日から1週間ほどは、3500ピクセル以上の拡大画像と共に、素晴らしい銀河を探訪してみたいと思います。
 まずは、8300ピクセル10メガバイトでアンドロメダを旅してみましょう。

* アンドロメダ銀河



 アンドロメダ座、プリンセスの星座に位置するアンドロメダ銀河は、私たちの銀河天の川に非常に類似している大きい渦状銀河です。
 この銀河は、直径がおよそ65,000光年で、私たちから約220万光年以上の距離です。
 満月のおよそ5倍の範囲を占めていて、この画像で見られる範囲は、空でも非常に広い範囲です。
 アンドロメダ銀河のこの詳細な映像は、NOAOモザイク(繋ぎ合わせ)CCDカメラで、キットピークにある国立科学財団の0.9メートル望遠鏡で得ました。
 この天然色画像は、U(すみれ色)、B(青)、V(緑)、R(オレンジ)、I(赤)、水素アルファ(赤)、酸素[OIII](緑)の7つのフィルタで撮った映像を組み合わせることによって生み出されました。

 M31は、大きい渦状銀河でわずかに大きけれども外観上は、非常に私たちの天の川銀河に類似していて、最も近い普通の銀河仲間です。一番近いマゼラン雲は、不規則な銀河に分類されます。
 実際、遠い視点から、アンドロメダとその銀河系が、連体や二重の銀河系の一組として現れることが無ければ、かなり渦状銀河M33より小さいでしょう。
 私たちの最も近い隣人として、アンドロメダは、空で非常に大きいです。

 M31は、私たちが最も明るい内部の膨らみだけを肉眼で見るだけです。また、この銀河は、少なくともペルシャの天文学者アル-スーフィーが『ほとんど雲でない』と評した紀元964年以来、知られていました。
 私たちは、私たちから見て右になるM31の西側が、内部の螺旋腕に属する暗い塵通路が、影で核に対する側だけで現れるという事実から、私たちに近いということを知ることができます。
 アンドロメダ銀河は、まさしくその中央で非常にぴったりと詰まった星団で光の光り輝く点ですが、それは、この飽和した映像で見えません。

 全体の銀河は、宇宙で回転していて、上部が私たちから遠のく一方、下部は接近しています。
 回転は、螺旋腕で生じる『隆起』を示して、完全に滑らかでは無くて、それは多分、螺旋腕を維持する螺旋密度波によるでしょう。
 この回転に重力理論を適用することによって、M31の「体重」を計測することができます。また、巨大な濃い光の輪の中には、私たちが可視で見る10倍以上の物質が分布しているようにも見えます。


 今日の宇宙画像 2005年7月24日号が、プリンセス・アンドロメダの美しい8300ピクセル画像と共にお待ちいたしております。


合体で誕生の促進を実証する衝突銀河

2005年07月10日 21時53分29秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、銀河の合体とその因果関係です。
 古今東西、宇宙の森羅万象は、合体が必然的に誕生を促進することを立証しています。
 宇宙にも「誕生の不思議」があるのですから、宇宙を主体に取り上げている惑星テラ見聞録が「○の不思議」をさり気なく併設していることを納得されるかもしれませんね。
 一部の皆様には、的外れの過剰ブロック効果がある模様です。
 スピッツァーのように素晴らしい能力を発揮して、不思議を探求いたしましょう。

* 天の川銀河の運命を明らかにする銀河の衝突



 NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡は、その赤外線の視力を大きな銀河の衝突にセットして、私たちの天の川銀河の将来を目撃しました。
 6800万光年の彼方に位置するアンテナ銀河は、宇宙で切り刻まれぶら下がるテープの軌道と渦状腕から剥ぎ取られている星々を伴って、死の舞踏に閉じ込められています。
 今から数十億年後、アンドロメダ銀河が使用不適と言い渡された建物をぶっ壊すブルドーザーのように天の川に激突して、私たちの故郷は同じように見えるかもしれません。
 けれども、私たちが今日見るこの遠くの銀河の衝突は、死をもたらしていなくて、新しい生命をつくっています。
 スピッツァーは、熱を捜索するその眼を使って、合併しているアンテナ銀河の中心を覆う塵の暗黒の嵐を通り過ぎて、その内部で誕生している新星の隠れた集団を見ることができました。

 アンテナの中の星形成を見せるこの申し分がない映像は、衝突銀河の展開と私たちの銀河の最終的な運命について、私たちが理解するのに役立ちます。
 最新のアンテナ銀河研究では、2つの銀河が衝突する現場で、スピッツァーが星々の新世代を見つけました。
 天文学者チームは、星々がその現場で誕生していると推理しましたけれども、どの程度なのか決めかねていました。
 現在、チームは、両方の銀河の中の大多数の星形成活動が、二つが衝突する重複領域で起こっているということを確かめました。
 アンテナ銀河は、銀河の合併活動中の代表的な例です。
 6800万光年離れて位置するこれらの2つの渦状銀河は、およそ8億年前に共通の重心周辺で互いに落ち始めました。
 それらが一緒に砕け続けて、ガスの雲は衝撃を受け、新星の出生を誘発すると考えられる過程で圧縮されます。

 天文学者は、2つの銀河が最終的に様々な過去のヒントだけを残して、1つの回転楕円体を形作る銀河になると思っています。
 銀河の合併は、宇宙中至る所で一般的で、銀河がどのように成長し発展するかについて決めることで重要な役割を演じます。
 たとえば、私たちの天の川銀河は、結局、最も近い隣人のアンドロメダ銀河と衝突します。
 螺旋腕に点在している若い星々の明るいポケットと一緒に可視光望遠鏡で撮った以前のアンテナの映像は、渦巻く一対の素晴らしい概観を示します。
 二つが重なり合う一方、銀河中央では、塵の暗雲が見られるだけでした。
 新しい特徴を示すために地上の可視光望遠鏡による映像と組み合わせた偽色彩のスピッツァー映像は、星々を埋め込んでいるこの雲が明るい赤のように見えます。

今日の宇宙画像 2005年7月2日号へは、ここをクリックすると移動します。


今なお宇宙は、巨大な銀河を生み続けている

2005年06月12日 21時30分00秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、もはや誕生していないと思われていた巨大な銀河の赤ちゃんの発見です。
 ひとつふたつならば、観測の誤差ともなるでしょうが、30を越す発見は、宇宙論の見直しにつながります。
 さて、宇宙がまだ、銀河を誕生し続けているとするならば、老いた銀河の終焉も有って当然です。
 しかし、いまのところ、銀河同士の衝突による終焉と生まれ変わりの観測例はあっても、単独で終焉し消滅しかけている銀河の観測報告がありません。
 宇宙の物質に増減は無いという前提ならば、終焉なき誕生は有り得ません。
 新たなる宇宙論の課題は、銀河の単独終焉模様観測となりそうですね。

* 巨大な若い銀河を近くの世界で見つけたガレックス



 天文学者は、銀河進化探検家で高感度紫外線探知器を使って、100億年以上も前の非常に若々しい銀河のようである明るい小型の3ダースの銀河を発掘しました。
 これらの新しい銀河は、私たちに比較的近くて、20億光年から40億光年までの範囲に位置します。
 それらの銀河は、1億才から10億才の間と同じくらい若いかもしれません。
 翻って、私たちの天の川銀河は、およそ100億才です。
 最近の発見は、私たちの老化宇宙が、若人でとても賑やかなことを示唆します。
 それはまた、私たちの宇宙の初期、その幼少の時代に、私たちの銀河がたぶんそのように見えたようなクローズアップの一見を天文学者に提供します。
 新しい発見は、紫外線の明るい銀河と呼ばれているタイプです。
 銀河進化エクスプローラが、その非常に高感度紫外線探知器で空の大きい部分を調べた後で、それらの銀河が発見されました。

 老化宇宙は、まだ巨大な銀河を生んでいるかもしれません。

 NASAの銀河進化エクスプローラ(GALE X、ガレックス)は、私たちの宇宙の片隅で、巨大な「赤ちゃん」銀河と思われる銀河を発見しました。
 この発見以前に天文学者は、宇宙の出生率が格段に減少し、小さい銀河だけがまだ誕生していると思っていました。
 これまでは、本当に大規模な若い銀河が、過ぎ去った永遠の過去にあって、ほとんどの銀河は、私たちの天の川のような年老いた熟年や老年期に入ったと思っていました。
 これらの巨大な赤ちゃん銀河が、本当に新しく誕生しているならば、これは、宇宙の一部分が、まだ銀河出生の温床であることを意味します。
 今回、ガレックスが発見した明るい小型の3ダースの若い銀河は、非常に幼い100億年以上も前の今の天の川銀河のような巨大な銀河に似ていました。

 これらの新しい銀河は、私たちに比較的近くて、20億光年から40億光年までの距離範囲内にあります。
 現在、私たちは、これまでより非常に多くの詳細で、私たちの天の川のような銀河の祖先を大いに研究することができます。
 それは、遥か過去の時代の生きた化石を正に、私たち自身の裏庭で見つけることに似ています。

 このタイプの銀河が消えたと思われていたけれども、実のところ、巨大な生れたての銀河は、宇宙で元気に生きていたことになります。
 新しい発見は、紫外線の明るい銀河と呼ばれているタイプで、ガレックスが、その非常に高感度の紫外線探知器で、空の広い部分を調べた後で、これらの銀河が発見されました。
 若い星々が、大部分の光を紫外線波長に包み込んでいるように、若い銀河は、石の野原にダイヤモンドのような宇宙船として現れます。

 天文学者は、以前にこれらの稀な宝石を採掘したけれども、十分に大きくスライスした空を調査できなかったので、これらの銀河を取り逃がしていました。
 ガレックスは、これらの数ダースの紫外線の明るい銀河を見つける前に、何千もの銀河を眺めていました。
 新発見の銀河は、紫外線波長で天の川銀河よりも、およそ10倍明るいです。

今日の宇宙画像 2005年6月10日号へは、ここをクリックすると移動します。


宇宙クラゲに取り囲まれる近所のバーナード銀河

2005年06月12日 13時04分31秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、ローカル・グループ銀河のNGC 6822、バーナード銀河です。
 私たちの天の川銀河やアンドロメダ銀河もローカル・グループ銀河の一員です。
 いわゆる地元銀河グループは、乙女座銀河集団などよりもとても近いので、天の川銀河の一面を観測するように、重要な観測対象になっています。
 今日のバーナード銀河は、宇宙クラゲのような雲の中に生まれたばかりの赤ちゃん星を包んでいます。
 また、これらの雲や媒体は、HII領域とも呼ばれていて、星の誕生に欠かせない環境にもなっています。

* NGC 6822:バーナードの銀河



 彼方へ170万光年離れたところのNGC 6822は、文字通り角を曲がった右にあります。
 この銀河は、そのランクのホンの1000万の星のメンバーと一緒の小型銀河です。
 右上隅に見られるガスの「泡」に注目してください。
 この泡は、多分それらの出生のガス雲からできた星々に起因したでしょう。
 それらの出生で、雲内の余分のガスは、赤ちゃん星の精力的な星の風によって、宇宙に押し出されるように噴出しました。
 この銀河の特に上部周辺のガスの泡は、内部での移動が多いわけではないので、それを崩壊する何の影響も無しに広がり続けます。
 注意深く見るならば、この画像の中に実際に同様の泡のいくつかを見つけるでしょう。

 近くの不規則銀河NGC 6822は、また、バーナードの銀河として知られて、たくさんの熱く青い大きい星々と有名ないくつかの星雲があります。
 NGC 6822は、星座射手座内にあります。
 この銀河は、私たちの天の川銀河やアンドロメダ銀河を含む銀河のローカル・グループのメンバーです。
 NGC 6822は、1880年代初期にE.E.バーナードが発見しました。

 小型の不規則銀河は、特にOとBタイプ星々が豊富です。
 OとBタイプの星々は、HII領域を引き起こし、水素ガスを刺激し二価イオン化するのに十分な流動で、毎秒1037エルグの状態でH-アルファを放射します。
 結果として、これらの銀河は、形態学、構造、星が誕生しているHII領域の重要性の調査で優れた候補です。
 NGC6822の範囲内のHII領域は、1925年にハッブルによって最初に確認されました。
 それ以来、NGC6822の銀河のHII構造の広範囲な分析が行われました。
 1988年現在で、合計157のHII領域が発見され認められていました。
 NGC6822のHII領域の調査では、星の形成の特徴である広いガスの構造が現れます。

今日の宇宙画像 2005年6月9日号へは、ここをクリックすると移動します。


3日に1個の新星が誕生している巨大な楕円銀河

2005年05月09日 07時55分33秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、7000万光年離れた銀河で発見された「新星」についてです。
 一つ一つの星を検出できない距離にもかかわらず、本当にひとつの星の爆発を観測しました。
 私たちは、星雲という新星の名残を見て感動したりしますが、星の爆発の威力を垣間見せたのがこの銀河の新星でした。
 新星の観測は、それらの星々の形成の歴史について光を投じます。
 この欧州南天文台の新星の発見は、また、新しい強力な望遠鏡が遠い銀河内での新星の徹底的な検索に道を開いたことにもなりました。

最も遠い新星を見る



 およそ7000万年前、地球でまだ恐竜がのし歩いていたころ、一連の激しい熱核爆発が、遠い銀河内で起こりました。
 事実上、およそ7000万光年の広大な空間範囲を超える非常に長い旅行で、これらの事象に関するメッセージを伝える薄暗い光が、最終的に私たちに届きました。
 その後の分析は、観測者がこれまでに見た中でも最も遠くの新星爆発の目撃であったことを示しました。
 1つの比較的冷めた星が、その小さくて熱い仲間に物質を落とす連星系内の「星の共食い」によって引き起こされました。
 受け取る星の表層上の「水素爆弾」の点火の原因となって不安定性が起こります。

 今回、欧州南天文台のVLTで観察されたタイプの星の爆発は、ラテン語で「新しい星」を意味する「ステラ新星(Stella Nova)」と呼ばれ、また、単に「新星」とも呼ばれています。
 私たちの天の川銀河内の連星系では、星の爆発によって引き起こされる新星は、2~3年毎に見られるほど比較的頻繁で、それらの中には容易に肉眼で見るのに十分に明るいことがあります。
 私たちの先祖は、その当時に星の爆発の前の微かな連星を見る手段がなかったために、新しい星が空で生まれたように見えたので、「新星」と言う名前をつけました。

 最も一般的な新星爆発は、地球くらいの大きさで太陽の総量に相当する質量を持った小型の星で非常に濃く熱い白色矮星の表面上に、仲間の巨大な赤色矮星から水素が降着する連星系で起こります。

 水素が白い矮星の表面に積もると共に、集まったガスの底で熱核爆発に至るまで加熱されて次第に熱くなります。
 大量のエネルギーが、解き放されて、数時間以内で連星系の輝きを100万倍以上も増加させます。
 数日または数週間以内で最大の光に達した後に、供給された水素を使い尽くすと共に宇宙に吹き飛ばし弱まり始めます。
 処理された物質は、秒速1000キロメートル以上もの高速で放出されて、ガスを放出し広がる外層として、その後で見えるかもしれません。

 全体的にすさまじい新星の閃光は、数週間で約1045エルグまたは、私たちの太陽がおよそ10,000年で生じるのと同じくらい多くのエネルギー放出を含んでいます。

 新星よりも大きく質量のある星が、その生涯の終わりに完全に崩壊する超新星爆発は、さらに強力でさえあります。
 超新星と対照的に、巨大なエネルギー作品にもかかわらず新星の元祖は、爆発の間、自滅することはありません。
 新星は、何回かの爆発の後、伴星からの水素の転移が新たに始まって、およそ100,000年に一度くらいの過程で、同じような爆発を繰り返します。

今日の宇宙画像 2005年5月3日号へは、ここをクリックすると移動します。


宇宙のバニーちゃんとウルトラマンの親密な真相

2005年05月04日 20時13分32秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、うずくまっているような宇宙のバニーちゃんたちです。
 多くの塵のバニーが隠れていたり戯れているような模様を描く楕円銀河の宇宙塵です。
 可愛くイメージしようと懸命になっているうちに、この銀河の宇宙塵が、塵通路の上に正面を向いた豹あるいは猫とウインクをしているウルトラマンのマスク模様を刻んでいることに気づきました。
 宇宙画像ページでウルトラマンといえば、もうお馴染みのM87銀河です。
 この見事なウルトラマン光線を私たちも浴びているのかもしれませんよ。
 次号は、この楕円銀河NGC1316の新星特集です。
 そして、5月の宇宙画像は、皆様が壁紙として選ぶのに苦悶されるような秀逸画像のご案内を企画しています。

* 宇宙塵バニーを探るハッブル



 巨大な楕円銀河NGC 1316がその内部に隠している驚くほど複雑なループと宇宙塵の球状の塊りは、ベッドの隅や下に潜むダスト・バニー(塵のウサちゃん)の隠れ家のようです。
 NASAのハッブル宇宙望遠鏡で得たデータから作られたこの画像は、この巨大な銀河が、過去に2つのガスの豊富な銀河の合併によって作られたという証拠を与える塵通路と星団を明らかにします。
 天文学者は、これらの星団が、今日現れると共に、NGC 1316の合併形成に至った数十億年前の2つの渦状銀河の主な衝突の発生について、明らかな証拠を構成すると結論を下します。
 NGC 1316は、南の星座炉座の銀河団の周辺に約7500万光年離れて位置しています。
 この銀河は、炉座銀河集団の中でも最も明るい楕円銀河のうちの1つです。
 炉座Aとも呼ばれているNGC 1316には、ハッブル画像からかなり遠くの数度以上の空まで伸びる電波の突出部があり、空で最も強くて最大の電波源のうちの1つです。

 NGC 1316の乱暴な歴史は、各種の観測で明らかです。
 例えば、チリでCTI天文台による広視野映像は、波紋、ループ、銀河の外の層に埋没している羽飾り模様のあきれるほどの種類を表します。
 これらのいわゆる潮の特徴で、狭いものは、過去数十億年の間に、時間をかけてNGC 1316と合併した他の渦状銀河の星の残りであると思われています。
 ハッブル画像で明らかにされる銀河内部の範囲は、塵通路と小区画の複雑な仕組みを現します。
 これらは、NGC 1316によって飲み込まれた渦状銀河の1つ以上と関連した恒星間の媒体の残骸であると思われています。



 M87銀河中央から宇宙サーチライトのように流出しているのは、自然の最も驚くべき現象の1つでブラックホールを原動力とする電子と他の原子とで構成する粒子の殆ど光速のジェットです。
 このNASAハッブル宇宙望遠鏡画像で、何億もの目に見えない星々の結合した光による黄色の白熱とこの銀河を作る黄色の点のような球状星団とで、ジェットの青が対比して引き立っています。
 1918年という早い時期に、天文学者H・D・カーティスは、M87から突き出ている「奇妙なまっすぐな光線」に気がつきました。
 電波の領域が花開いた1950年代に、空で最も明るい電波源の1つである乙女座Aは、M87とそのジェットが関係すると発見されました。

 これらの発見によって促された研究の10年後、ジェットを動かしている信じられないエネルギー量の源が、明白になりました。
 それは、M87の中央にある超大規模なブラックホールでした。そして、そのブラックホールは、私たちの太陽の20億倍の質量に相当する物質を飲み込んでいます。

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ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ15周年記念号

2005年04月26日 21時07分07秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、ハッブル宇宙望遠鏡15周年記念号です。
 107MBの拡大画像は、3700万光年離れた銀河の星々を一つ一つ見定めることができるくらいです。
 36MBのワシ星雲の拡大では、太陽系が誕生していそうなディスク雲を確認することもできます。
 1.3GHz、512MBの私のコンピュータは、107MB画像でものの見事に数十秒間フリーズしました。
 それでも、イラつきを通り越した驚きは、見事以外にありません。
 鑑賞の仕方としては、数十に分割して別名保存し、それぞれの拡大画像を見るのがいいかもしれません。
 根気が要りますが、分割したのをプリントアウトしてつなぎ合わせ、天井に張って眺めるのも一興かもしれませんね。
 これが、ハッブル実力のホンの一部です。



 15年の間にNASAのハッブル宇宙望遠鏡は、地球を周回して宇宙の700,000以上の写真を撮りました。
 それらの映像は、天文学者と世間を畏敬させ、仰天させ、さらには混乱さえもたらしました。
 これらの新しい映像は、ハッブルのこれまでの最大で最も鋭い一つです。
 これらは、ハッブルの最新の調査のための先進カメラ(ACS)で撮りました。
 映像は、とても信じられらないほど大きくて、街中の広告版にも相当する大きさで、衝撃的な詳細を保持しています。
 15周年記念日の間に科学者は、不可解で神秘的な様子を見せるイーグル星雲(ワシ星雲)の新しい範囲を記録するためにACSを使いました。
 イーグル星雲映像は、星団の大きく熱い星々からの紫外線によって刻まれているガスの高く密集した塔を明かします。
 渦巻銀河(ワールプール銀河)の新しい映像では、その曲った腕に生まれたばかりの星々が散在し、古い星々は黄色がかった中央の核に居住する渦状銀河の代表的な特徴を披露しています。
 かなり興味を与える特徴は、渦状腕の1つの先に位置する仲間銀河です。



 1990年にハッブル宇宙望遠鏡が観測を開始した時、天文学者は、ブラックホールの発見や宇宙創始の数十億年後までを振り返る素晴らしい発見を予期していました。
 15年後の現在、ハッブルは、遠い銀河に謎のガンマ線爆発を追跡し、遠く離れた惑星の大気圏をサンプリングし、暗いエネルギーの存在証明の促進を含む刺激的な新しい科学を届け続けて、多用途の威力を発揮しています。
 ハッブルの15周年記念を祝う新しい息をのむような映像は、生まれたての星々で満ちている堂々とした渦状銀河、そして、ガスと塵の不気味な様子の尖塔を新たに見せています。

 映像は、ハッブルが撮った中でも最も大きく最も鮮明な眺めの一つです。

 ぜひ、107メガバイトと33メガバイトの拡大画像をご覧になってください。
 ダウンロード専用のソフトを用いるならば、ブロードバンドで数分です。ブラウザでのダウンロードは、数十分以上かもしれません。
 閲覧では、コンピュータがフリーズすることもあるでしょう。
 それでも、見て損はしないハッブルの渾身の映像です。

 惑星テラ見聞録は、サーバーのアクセス制限に困惑しても、懲りたりはしません。宇宙と地球の画像を 『ならば、さぁこれでどうだ』 と超々拡大画像のご案内を続けます。ハッブル宇宙望遠鏡等の威力を堪能していただきます。

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想定の範囲?想定外?天の川銀河の光輪の謎を探る

2005年04月23日 06時49分30秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、2つに関しての想定外号です。
 ひとつは、既にお知らせのとおりにヤフーの一般記事でのリンクによるアクセス急増です。
 激甚に指定されるほどのアクセス『被害』を皆様におかけいたしました。
 ヤフーでの記事リンクは、過去に何度もありますので、一過性と甘く見ていました。
 しかし、今回の一過性は私のサイトにとって、『スマトラ沖大津波』に相当するサーバーのアクセス規制となり、全くの想定外です。
 2つ目は、私が何気なく表示していた『ホロ』画像に関する問い合わせでした。
 宇宙画像で取り上げる予定もなかったので、お気に入り画像として採用していました。
 この画像について説明を求められことも『想定外』のことで、激甚に見舞われなければ、『想定の範囲内』として、ホリエモンのように脂汗をかきながら作り笑顔で今日の宇宙画像としてさりげなく取り上げるつもりでした。
 真っ白になった頭の中が、まだ白さを残しながらも黒を求めて灰色近くなりましたので、宇宙画像の想定外号を作りました。

* 全ての軽い星々は、何処へ?



 星々が、巨大な分子雲の崩壊によって生ずることは、かなり長い間知られていました。
 この進行が、常に重い星々より軽い多くの星々の形成につながることが、やはり言及されていました。
 ESOチームは、NGC 6712内で想定外で星が誕生したという確証がないので、観測で得た軽い星々の不足は、他の影響に起因するに違いないと結論しました。

 この画像は、科学者チームの理論を基にしたアーティストが描いた天の川内の球状星団NGC 6712の軌道についての印象です。
 天の川の影響で重力崩壊が誘発され、この星団内では、連続的に軽い星々を失います。
 この星団が、天の川銀河の大部分の星々と星雲がある銀河中面を通過するとき、特に、この軽い星々の損失過程が強められます。
 星団が、そのような銀河面通過の後、通過以前の密集状態から緩やかな集合状態で銀河面を出て行きます。
 星団が失った軽い星々は、その星団に類似した軌道で銀河の周囲を動いて、天の川の光の輪として居住します。

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近くの3700万光年に住む宇宙ヒトデ?渦巻銀河M51

2005年04月19日 18時16分44秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、渦状(螺旋)銀河の典型的な見本でもあるM51銀河です。
 シュピッツァーの赤外線映像は、宇宙ヒトデのような姿を見せているようです。
 関連の可視光画像と見比べると立体感と共にその違いが一目瞭然です。
 3枚目の関連画像では、ハッブル宇宙望遠鏡の超拡大でM51の核に迫っています。
 4枚目の関連画像では、横から見た渦状銀河NGC 5907、別名『分裂銀河』の青紫の鮮やかな映像です。
 どちらを主題にすべきか迷いましたが、かつての私が壁紙にしていた名残りと関連が豊富なM51にしました。
 人が多様な姿を見せるのは、このような銀河と一緒の宇宙に住んでいるからかも知れませんね?

* 不思議な渦巻き銀河



 NASAのシュピッツァー宇宙望遠鏡は、「渦巻き銀河」の塵の豊富な螺旋腕の隙間を埋めていながら、明るい渦状銀河とその仲間内で塵、ガスと星の個体群を描いている不思議な構造を明かすこれらの赤外線の映像を記録しました。
 シュピッツァー映像は、3.6ミクロンの青、4.5ミクロンの緑、5.8ミクロンのオレンジ、8.0ミクロンの赤の波長による目に見えない光の放出を示す4色の複合物です。
 これらは、人間の目が見る光の波長よりもおよそ10倍長い波長です。
 映像で見られる光は、非常に異なる源から生じます。
 見える波長と赤外線の波長である3.6ミクロンから4.5ミクロンの短い波長の光は、主に星々から生まれます。
 この星明りは、5.8ミクロンから8.0ミクロンの長い波長で弱まる一方、私たちは、恒星間の塵の雲からの白熱を見ています。
 この塵は、主にひとまとめにして多環式芳香族炭化水素として知られている様々な炭素基の有機分子から成ります。
 どこでこれらの化合物が見つかっても、塵粒状とガスが同様に存在していて、それは、将来の星を形成する原料の蓄積をもたらします。

 特に天文学者たちを困惑させているのは、大きい渦状銀河の腕の間に、赤外線のデータで見られる赤い発光の細いフィラメントの豊富な集団です。
 また、塵の分布状態と螺旋そしてこの銀河の微かな仲間銀河との間の星々の相違が興味をそそります。



 ハッブル宇宙望遠鏡は、先例のない詳細さで近くの銀河M51の螺旋腕と大規模な明るい星々の出生場所を見せています。
 渦巻銀河M51は、最も写真うつりのいい銀河のうちの1つで、小さな望遠鏡でも見られると共に簡単に写真を撮ることができます。
 この天空の美人は、地上の大きな望遠鏡や宇宙天文台によって広範囲の波長帯で研究されています。
 このハッブル複合画像は、白熱した水素の放射による光だけでなく、螺旋腕内で最も明るい若い星々と関係する可視の星明りを示しています。
 M51(別名NGC 5194)は、螺旋腕の縁を離れた近くの仲間銀河(NGC 5195)と接近遭遇の最中です。
 主な銀河でも見られるように、この見事な詳細画像は、若くエネルギッシュな多数の星々の発光した星団内で、伴星の引力による星の誕生の誘発を見せています。



 渦状銀河NGC 5907は、その珍しい外見のために「分裂銀河」として知られていて、星座竜座内に位置しています。
 この銀河が、地球から見るときに真横向きの配置なので、かなり明るく伸びたように現れます。
 このシュピッツァー宇宙望遠鏡映像で赤い特徴として見られるように、この銀河も塵通路の濃い集合を有します。
 この銀河の星明りが、中央の塵通路によって私たちの視界から遮るように目立って見えるので、かつてのNGCカタログでは、2つの天体として登録されていました。
 このNGC 5907銀河は、私たちに肉薄する近さとその方位で、観察の目標としてとても知られています。
 科学者たちは、最近の10年来で先進の赤外線計器によって、以前には塵で不明瞭だった銀河からの光を見ることができました。

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星の進化論でダーウィンを撃破できるかなぁ?

2005年02月15日 23時18分10秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、私たちのすぐ近くの小さな銀河にある『天の産科病棟』を覗き見した結果です。
 好奇心旺盛な天文学者は、初期の宇宙で星が誕生したような様子を見せる小マゼラン雲を観察しました。
 そこでは、天の川の『保育園』では見られない星々が誕生していました。
 遥か数十億光年離れた銀河で観察できるであろう事象を、たったの20万光年しか離れていない小さな銀河が見せてくれました。
 星の誕生は、私たちの銀河内でもすごく普通ですが、この小さな銀河は、核融合で星の世代の伝統で生産される重い元素がとても不足している点で原始の宇宙的な領域です。
 間近で鮮明な『原始宇宙的』星の形成を観察することにより、星の進化論が遠くない将来に発表されるかもしれませんね。
 もしかして、あなたが星の進化論でダーウィンの進化論を撃破できるかもしれませんよ。
 挑戦してみます?
 私は、パスですけれど・・・・

* 幼児星を近隣の銀河で見つけたハッブル


 ハッブル宇宙望遠鏡を使っている天文学者は、私たちの天の川の仲間銀河である小マゼラン雲で、初めて未発達の星々の個体群を明るみに出しました。
 ハッブルの見事な鋭さは、重力で崩壊しているガス雲から更に生まれている星雲NGC 346内に埋め込まれる未発達の星々の潜在的な個体群を引き抜きました。
 それらは、核融合を維持する水素燃料にまだ火を点けていませんでした。
 これらの幼児星々で最も小さいものは、私たちの太陽の半分の質量しかありません。

 星の誕生は、私たちの銀河のディスク内で一般的ですが、この小さな仲間銀河は、核融合によって星の連続の世代で創り出される重い元素の大きな割合を欠くという点でとても原始的です。
 SMCのような途切れ途切れの銀河は、大きい銀河の最初の基礎単位と考えられます。
 宇宙が今よりも遥かに若かったとき、銀河の大部分のこれらのタイプが遠くに存在しました。
 SMCは、初期の宇宙で星がどのように発生したか理解するために、近くでユニークな研究室を提供します。
 小さい銀河によって他の星の爆発領域の間で落ち着かされた星雲NGC 346だけは、2,500以上の幼児星を含んでいます。


 ハッブルは、近くの銀河で星の保育園を覗きました。ハッブルの目標は、小マゼラン雲の中の生まれたての星団でした。
 この画像は、星雲の中で抱きかかえられる若く光り輝く星々のN 81としてカタログに登録されているガスの雲を示します。
 N 81の内側の最近誕生したこれらの大規模な星々は、高い率で物質を失っていて、強い星の風と衝撃波を出して、周囲の星雲内部で繭をくり抜いています。
 このハッブル画像でN 81の中央の近くで非常に近いペアの2つの最も明るい星々は、おびただしい紫外線放射を発して、星雲が蛍光で白熱する原因になります。
 水素分子と塵からなる冷たい物質は、熱い強烈なガスの外側にあります。
 通常、この物質は見えないですが、長い塵通路と小さい暗い楕円に形づくられた塊りとして、それの一部が星雲から成る背景に対してシルエットで見ることができます。
 若い星々が、重力収縮によってこの冷えた物質からできたと思われます。

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数学が得意な知的生命体が多い?南空の衝突銀河

2005年02月05日 07時11分30秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、私たちの天の川銀河のほぼ4倍弱の範囲がある渦状銀河のNGC 6872とその銀河に衝突したIC 4970銀河です。
 非常に印象的な姿で輝きも一入です。おまけにアインシュタインさんのように数学が好きな知的生命体が占拠している様で、ものの見事な数学式を描いています。
 私には、遠い過去の忘却の彼方ですが・・・・
 関連は、昨日の号に引き続きヨーロッパ南天文台の渦状銀河の特選画廊です。
 ESOという固有の名称を冠した3つの銀河も、捨てがたい独特の外見で私たちに挨拶しているようです。

* 巨大な影響し合う銀河NGC 6872とIC 4970

Credit : ESO Very Large Telescope

 この画像は、数学的な「積分サイン」のように作られる素晴らしい縞のある渦状銀河NGC 6872を示します。
 この銀河は、タイプSBbで、ちょうど中央より上のタイプS0の小さい銀河IC 4970を伴って、相互に作用しています。
 銀河の右下での明るい天体は、画像に強く露出過度で、複数の光学の反射を望遠鏡と計器に見せる天の川内の星です。
 また、とても微かで遠い銀河が、多くの異なる形態でこの領域にあります。
 NGC 6872の上部左の渦状アームは、多くの星を形成する領域でかなり乱され、あり余る程の青みを帯びた天体が占めています。
 これは、最近のIC 4970の通過の過程で引き起こされたのかもしれません。
 この面白いシステムは、南の星座孔雀座にあります。
 ほぼ3億光年離れていて、比較的に遠いです。
 この銀河は、空で7弧分以上範囲があり、先端が傾斜しているために、本当の大きさはしたがってほぼ750,000光年です。
 それは、実際、最大の既知の縞のある渦状銀河のうちの1つです。

* 銀河ペアNGC 5090と5091


 この画像は、ケンタウルス座の中の一対の銀河NGC 5090と5091です。
 これらの銀河は、ESO269-57と同じ距離くらいに位置し、銀河の同じ集団に属するかもしれません。
 この画像では、右上に見えているNGC 5090によって、NGC 5091が相互作用で潮の混乱で楕円渦状になったいくつかの証拠を示しています。
 NGC 5090が3185キロ/秒の回転速度がある一方で、NGC 5091の核の速度は、3429キロ/秒とし計測されました。

* 曲がった塵通路を持つ銀河


 この画像は、独特な渦状銀河ESO 510-13を含む南星座海蛇座内の空範囲を示しています。
 それは、有名な「ソンブレロ」銀河に似ていますが、その赤道の塵面は著しく反っています。
 この銀河の回転速度は3300キロ/秒で、およそ1億7000万光年離れていて、全体の大きさはおよそ100,000光年です。
 塵帯域と他のこの銀河の部分が、ほぼ一直線に揃わないという事実は、この形付けが天文学時間尺度で最近にもたらされたという明らかな徴候です。
 塵帯域は、今でも、平らになることでより安定した状態を成し遂げる過程にあります。

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ウルトラマンの故郷は、やはりM87銀河

2004年12月13日 20時40分39秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、楕円銀河のM87のX線と電波観測によるデータの合成です。
 M87銀河から噴出しているジェットが、M78を経由して惑星地球のウルトラマン家族に届いているとでも思わせるような画像です。
 今日の号と明日の号で、このM87銀河のジェットについて取り上げることにしました。
 穏やかな爆発というものがあるとは思えませんが、この銀河のジェットを修飾するには、乱暴な爆発の過去があったとなります。
 そして、現在でも未来でも銀河中央の超大規模なブラックホールの激しい爆発があるのかもしれません。
 ブラックホールの活動が活発なことは、それを内包している銀河もまだ若いといえるのかもしれませんね。

* 巨大な銀河M87の乱暴な過去に焦点を合わせると



Credit: NASA/CXC/W. Forman et al.

 中心のジェットは、M87の摂氏数百万度の環境で、近くの明るい弧と暗い空洞によって囲まれます。
 銀河の中央からずっと遠くの外におよそ5万光年離れて微かなリングを見ることができ、二つ素晴らしい羽がリングを越えて広がっています。
 電波観察と共に見られるこれらの特徴は、中心の超大規模なブラックホールからの反復的な爆発が、1億年以上の間銀河全体に影響を及ぼしていたという劇的な証拠です。
 かすかな水平線条は、明るい源のために起こる加工現象です。
 ジェットは、画像の平面から照準線に対して小さな角度で指摘すると思われます。
 このジェットは、超大規模なブラックホールの方へディスク内で磁化したガス渦状として生じた一連のジェットの本当に最新のものであるかもしれません。

 ジェットが、周囲のガスに入って耕すとき、高エネルギーの粒子を持った快活な磁化された泡がつくられて、激しい音波が泡を広げる以前に突進します。
 これらの泡は、環境内で火または爆発による熱気のように上がって、X線像と電波映像で暗い空洞と明るい地域として現れます。
 空洞を囲んでいる明るいX線弧は、浮揚性のある泡が増大し掃かれたガスであるように見えます。
 M87で見られるそれらに類似したX線特徴は、例えばペルセウスA銀河集団の中央の他にも大きい銀河において観察されました。
 これは、巨大な銀河の中の超大規模ブラックホールからの一時的な爆発が、銀河と中心のブラックホールがどれほどの短期間で巨人に育つかについて決定できる一般の現象であるかもしれないことを示唆します。
 銀河の中のガスが冷めて、数百万年の間流入をシャットダウンする爆発を起こして、ブラックホールに供給するために中へ流れます。その位置では、繰り返しが再び始まります。

 チャンドラと他のX線望遠鏡と以前の観察によって発見されたより多くの詳細構造について、チャンドラの長い露出時間映像と電波映像で特定の比較をすることが可能になり、新しい特徴の発見と磁場において高エネルギーの電子の存在を辿ることができました。
 これらの詳細な観察で、中心にある超大規模なブラックホールが、宇宙に広大な範囲でどのようにエネルギーの莫大な量を移動しているかについて、理解への扉が開き始めました。

 他の銀河集団から生じる証拠は、中央に位置する銀河の超大規模ブラックホールによる一時的な爆発が、一般的な特徴であることを示唆します。
 高エネルギー粒子の磁化したジェットと泡を生み出すこれらの爆発は、マンモス音波とともにブラックホール周辺の冷たいブラックホールガスにガスの自己制御した流入や、流入を閉じ込める爆発を数百万年の間生み出して、ブラックホールに供給するために内部に流れる可能性があります。
 または、原因が、中央の2つの超大規模なブラックホール以降の合併による小さい銀河の共食いの様に、ずっと劇的な事象の可能性もあります。

今日の宇宙画像 2004年12月9日号へは、ここをクリックすると移動します。