「マチネの終わりに」が気に入ったので、平野啓一郎の本をもう一冊。
幼子を脳腫瘍で亡くし、夫ともうまく行かず分かれ、再婚した相手は仕事中の事故で亡くす。
不幸とは何か、それに人は耐えられるのか。
それが生まれつきで、自分になんの責任もないことだったら・・・
事故で死んだ夫は、実は名乗っていた男ではなく、全くの別人で、どういう事情なのか?
主人公である弁護士が辿るミステリーでもある。
そして、明らかになっていく自分の不幸に耐え続けた”ある男”の生き方。
弁護士さんも、”ある男”もひどく優しく、思いやり深い。
事情はわかっても、解決はしない。
生き残っている”ある男”と、もう1人のヒロインはどうなった?
主人公の家庭は大丈夫なのか?
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この作家の小説をもう少し読んでみたい。