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無名雇われデザイナーの流浪の日々。

地球の片隅でひらめいたことを、気が向いたときに書き綴っているページです。

F1 疾走するデザイン

2008年06月22日 | EXHIBITION
 東京オペラシティアートギャラリーで、6月29日まで開催されている企画展、F1 疾走するデザインを観てきました。今回も、会社のスタッフから招待券を頂いたので、有り難く利用させて頂きました。(しかし、、、上司より部下の方が人脈が広いのって…、普通逆だろ^^;)
 
 さて、展示会場内は撮影禁止だったので、その様子は、こちらこちらなどでご確認下さい。(また、Yahooブログ検索なぞして頂くと、非常に沢山のレポートがみられます)

 『機能美』、スピードの限界に臨む機械をデザインするプロセスで形成されて行く美しい造形、そこには、いわゆるトレンドやファッションとしてのデザインが介入する余地は無く(カラーリングを除く)、研ぎ澄まされた大自然の造形にも似た説得力がある、、などと、今更、ありきたりのコメントはしてもしょうがないので、これから、一般プロダクトに反映されそうなアイテムを1つ上げときます。
 それは、飛行機の世界から広まり、最近のF1にも応用されている空力処理『端末ギザギザ形状』。ま、超高速で動く必要もなければ、まして、ギザと言ってもしょこたんとも関係無い『ギザギザ形状』は、一般プロダクトにとって、完全にファッションですが、もしかしたら、ギザギザがギザ流行るかもしれませんよ。

 え~、高尚なモノを拝見させて頂いたにも関わらず、しょーも無い括りでスイマセン。ちなみに、このギザギザ、水方面(パワーボートの船底等)には、かなり前から採用されていたアイテムです。

 以上、疾走するデザインのリポートでした。。。

 あと、ついでなので、この週末の出来事を2、3追加しておきます。あまりマメに更新しないので、書けるときにまとめてUPです。普段片付けしないから、年末の大掃除が大変、みたいな(意味不明)

■BMW120



 実は、この週末は、家のクルマの点検の為、代車でBMW120を借りて乗り回しておりました。
 家のクルマは、LAから帰国したときに、カミさんの意向により購入した、BMW318/M-SPORT(E46)。中古で手に入れてから、もう5年以上、TOTAL6万キロ以上を走行しているのですが、これまた、欠点も故障も少なく、我等のライフスタイルに過不足無くフィットしている優れもののプロダクト。
 とは言え、時期的にはそろそろ買い替え時とは思っていて、物色してはいるのですが、新しいBMW3はデカクなり過ぎたし、1は内装が少々安っぽい。MBのNEWCクラスはそこそこ良さそうだけど、なんか踏ん切りが付かず、レクサスISか、いっそアルファあたりでも、なんて話題は出るものの、結局、ディーラーすら訪問していませんでした。

 そんな想いを見計らったようなGOODタイミングに、120のデモカーを代車として貸して頂いたので、徹底研究&家族会議と相成りました。

 結論『継続検討』

 試乗して一番気になったのは、ひょこひょこしたピッチングの動き、軽くて小さいクルマ、特に車高の高いクルマに起こりがちな欠点ですが、何故、このクルマで起るのかは分かりません。でも、自分もカミさんも、ハンドルを握った瞬間、それを理由にこのクルマを候補から外す気分になりました。個人的には、BMWにしてはダイレクト感の低いステアリングフィール等も気になるところ。

 逆に、発表時に気にしていた、現在のクルマと比較したときのクォリティーダウンですが、依然として、内装のそこかしこにグレードダウンやコストダウンの痕跡を感じるものの、実際、走ってしまえば、「まっ、いっか」と言う感じ。欲を言えば、Dカテ→Cカテにクラスダウンするとは言え、内装、特にシートの格差は極力少なくして欲しいのもです
 そして不思議なのは、前述の乗り心地、アシスタントシートでは、自分もカミさんも何故かほとんど気にならない。んなもんで、カミさん的には、アシスタントシートに移ってから、小振りで取り回しの良い点等々のポジティブな面と合わせ、M-SPORTだったら足回りのチューニングも違うから、それも試乗してから決めよう、と心変わりし、継続検討することになりました。

 スタイリングは、実はあまり気にしてない(?)。現行7/5シリーズから続く、ちょっとクセのあるデザインモティーフは、この1シリーズでも踏襲されていますが、最近馴れて来たのか、ポジティブに捉えています。(個人的に、Cカテで一番好きなデザインはAUDI-A3ですが、カミさんがAUDI顔を全く受け付けず、その時点で候補から外されています)

■スンドゥブ



 スンドゥブってご存知でしょうか? コリアンフードの豆腐チゲ鍋を、吉野家的ファーストフード店スタイルで出す店がLAで生まれ、本国への逆輸入と日本への輸入が始まり数年。
 で、F1展に行く前に、東京純豆腐と言うお店でランチしてみました。
 スンドゥブを日本で食すのは初めて、LA駐在中は個人的にも、また、日本からの出張者は1度は連れていく程、良く食べていた(つまり美味しい、しかも安い)ので、ちょっと比較してみます。

・味はほとんど同じ(と思います)
・味(具)の種類は圧倒的に東京純豆腐が豊富。さすが日本と思える食材の豊富さ。
・付け合せの種類/量は圧倒的にLAの店の方が上。おまけにLAはおかわり自由。
・LA店はご飯も石焼釜でサーブされ“お焦げ”が楽します。(LAのコリアンの方々は、最後にお焦げの残った石釜にお湯を注し、お茶付けのように食べてました)
・一番違うのは価格、写真のランチセットが1100円。前述したように、価格も含めた吉野屋的お気軽感を知っている身としては、LAの倍近い値付けにはちょっとビックリ。

 と言ったところですが、ヘルシーさが売りと言うこともあってか、女性のお一人様も多く、内装もそれを意識した作りやデザインで、LAのお店の、蕎麦やかうどん屋のようなそっけなさとは大分様子が違います。

 LAで多くの日本人(自分も含め)が、「スンドゥブは日本でも絶対受けるよ」と話題にし始めて約10年、その通り定番化するかどうかが楽しみです。

■つけ麺



 つけ麺なるものが大ブームを起こしたのはいつの頃だったでしょうか? でも、その前にも後にも、つけ麺をお店で注文したことは無かったのですが、F1展の後、生まれて始めて食したので、記念に載せておきます。
 場所は、最近TVの取材もあったとかでかなりの人気店。雨模様にも関わらず、入店待ちの行列が途絶えることは無く、お味も期待できます。
 で、注文したのは、いちばんスタンダードなメニュー。少し甘めのコクのあるつけ汁で、特に、カツオ出汁の風味と解した焼き豚、自分で入れる刻み玉葱、等々が、麺に程よく絡み合い、美味しいです。
 最後にスープをもらい、残ったつけ汁に、蕎麦湯のように注して頂きます。

 評判のつけ麺を食べた後の総括ですが、個人的には、ラーメンの方が好き^^;
世間的には定番化したメニューを、今まで食べたことが無かった理由が、やっと分かった気がします^^;


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カラーセッション2008

2008年04月16日 | EXHIBITION
 
 今年で2回目となる色と素材の見本市“カラーセッション2008”に行ってきたので、ちと遅くなりましたがリポートを。

 昨年は初めてということもあり、もの足りない(リポートはこちら)感じが否めなかったのですが、今年も、あまり良い話は聞こえて来ず、どうしたものかと考えていたものの、結局、最終日の閉会間際にさらっと見て来ました。(実ははとある理由で行く必要があったのですが…)

 全体的な印象としては、昨年よりちょっと縮小した感じかな? でも、昨年のブログで指摘したような、専門的に突っ込んだプレゼンも見られ、内容的には少し進歩しているように感じられました。

 特に目だったのは以下の展示

■JAFCA(日本流行色協会)

グリーンに着目して、グリーンを使用した優れた製品をピックアップし、カラーコンセプトや、質感表現でこだわった点、苦労した点などを、製品と共にパネルでプレゼンしてありました。(上の写真)
欲を言えば、昨年も書きましたが、CMF(カラーマテリアルフィニッシュ)協力メーカーを公開して欲しい。

■JIDA(日本インダストリアルデザイナー協会)

デザイナーとCMFメーカーがコラボした、サーフェースデザインに特化した作品のプレゼン。龍田化学や住友3M等の、普段は表に出ないCMF協力メーカーが公開されていて、これこれ、これこそカラーセッションだからこその試み、と思いました。

う~ん、でも、この2つくらいかなぁ?内容はともかく主旨に関心したのは。

 パッケージデザインの展示なんかも特集されていましたが、カラーに対する深堀りが不足、てか無い。
某弱電メーカーさんが、大々的に携帯電話のプレゼンをしていましたが、そうじゃないだろう?って感じ、
○田○も○作○学○に至っては、なんの関係があるの?

 製品以外では、カラーデザイン開発ツール(コンピューターソフト)にも、幾つか注目できそうなものがありました。
 色は単色であれば数値化が容易で、それをマッピングするアイデア次第では、非常に使い易い(ように見える)ソフトは開発可能ですが、問題は、そこに時系列的要素、つまり、流行り廃りの予測をどのように重ねるかです。
 まあ、昨年は「コンサルしますよ」、と言うPRだけのところも多かったように思いますが、今年は、ソフトを含めたプレゼンもあり、こちらも少し進歩していると思いました。

 このイベント、製品とCMFデザインの関係性と言う観点から、もっともっと発展して行くことを期待します。特に、日本のCMFメーカーの知られざる技術は、こういう場で市販製品を通し、もっと認知されるべきものと思います。
 
 などと言ってますが、実は、正味1時間しか居なかった為、見落とし誤認等はご容赦願います。


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ル・コルビュジエ展

2007年09月23日 | EXHIBITION
 六本木ヒルズの森美術館で開催されている『ル・コルビュジエ展』、9月24日までと言うことで、駆け込みで行って参りました。
 
 実は、以前もトライしたのですが、ヒルズ到着が大幅に遅れた上、空腹に耐え切れず、先ずは腹ごしらえとチンタラご飯を食べてたら時間切れ(夜10時までやってるのに^^;)で断念。で、どうしようかと思案していたところに救世主が現れ“招待券”を2枚進呈してくれたので、これは再びトライせねばと実現しました。スタッフのATさんありがとう!(って、ここ見てるのか?)

 展示内容は、数々のスケールモデルや図面、エスキースだけじゃなく、マンションのモデルルームのように、実際に中に入れる実物大模型などもあって、かなり充実しています。また、終了間近ということもあってか、熱心な来場者で混みあっていましたが、もう終わっちゃうし、写真もNGだったし、展示内容の詳細レポートは面倒なので、こちらあたりでご確認下さい。(他人任せ)

 加えて、コルビュジエさんの偉大さについても、いまさら自分が語れるような余地は残っていないと思われるため、ここら辺でご確認頂くとして、最近気になることは、クリエーターとして素晴らしい実績を残した人の“発想の根源”より、むしろネゴシエーターとしてのリレーションスキルやテクニック。
 彼がそっち方面も相当パワフルだったことの片鱗は、今回の展示会の端々から伝わって来ました。

 経営的判断や、製造技術的判断をする人、時には政治的判断をする人とも接触が必要なクリエーター(ID系もその1つ)は、インハウスでさえ、良いデザインをアウトプットするだけじゃダメで、それを貫き通す、デザインとは別のテクニックが必要なんだよね。

 と言うことで、すっかりワーキングモードになった頭を、ホリデーモードにリセットするために、スカイアクアリウムをまったり眺めてから、地上に戻ることをお勧めします。(こちらも30日までで終わっちゃいますが^^;)




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東京(植物)ファイバー

2007年04月26日 | EXHIBITION

【デレクション:原研哉の気持ち】

ミラノでも無く、ロンドンでも無く、東京から発信することにこそ意義があります。

【レセプション:列席者の気持ち】

アスパラガスだけですか?(謎)←ヒント


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カラーセッション2007

2007年04月15日 | EXHIBITION
 
 日本で始めての“カラー見本市”と銘打った、カラーセッション2007の最終日に訪問してみました。

 何事も、最初に始めるのは大変なこと。主催した、美研インターナショナルさんを始め、関係者の方々のご苦労が偲ばれますが、結論から言うと、内容の方はまだまだこれから、と言った感じが拭えません。
 実は、初日&2日目に行った、会社スタッフや取引先(出展していない)さんからも、『イマイチ』と言う評判は聞いていたのですが、個人的には、この企画に非常に興味があるので、応援の意味も込めて訪問したのでした(無料だし^^;)

 展示は大きく2パートに分けられており、1つは、『カラーソリューション』で、素材メーカーやデザインツールのプレゼン。もう1つは、『カラーデザイン』で、優れたカラーデザインを持った製品が、コンセプトを含め展示されています。

 先ず、カラーソリューションは、参加企業が圧倒的に少な過ぎます。まあ、出展には、例え無料で誘致されたとしても、それなりのコストや人手がかかるので、バブル後の収益体質をまだ引きずっている企業としては、費用対効果が見えない展示会に参加することを躊躇する気持ちも分かりますが、優秀な技術を持った素材メーカーは、日本だけでもまだまだ他に沢山あり、ここで見られたのは、その数分の1に過ぎないことは寂しい限りです。

 また、優れたカラーデザインを紹介するカラーデザインのコーナーも、カラーに焦点を当てた割には、表面的なコンセプトしか見せられていないのも物足りない。
 
 今後、特に期待したい改善点は、カラーデザインとカラーソリューションをもっと相関させること。各素材メーカーの要素技術が、企業の製品の“ココ”にこのような工夫の末使用されている、と言うことをプレゼンして欲しい。
 まあ、企業機密とかあって難しいでしょうが、例えば、吉岡徳仁氏が関わったauのメディアスキン。触感にこだわったと言いながらイマイチな感じもありますが、徳仁氏が求めたのは、こういったコンセプトの基こういった素材感で、その具体的目標(シリコンラバーとかシープスキン?)を開示して、その実現に向け、コラボした塗料メーカーの紹介や、そのメーカー塗装技術やサンプル(きっと量産化されたものよりかなり良い)のプレゼがあり、選んだ塗料タイプを、京セラの製品としての物性(耐久性等)テストを重ねた結果、こういったソリューションでこういったものが商品化できました。
 なんてプレゼンができれば、かなり見応えがあると思うのですが、無理かなぁ、、、無理かもね。うちでやれって言われても困ると思うし(笑)

 もっと無理を承知で言えば、その商品化にあたり、今回も幾つか出展のあった、カラーコンサル会社がどのように絡んでいるか、なんてのも非常に興味ありますが、そんなことは言える訳ないだろー!って、ハイ、その通りです。

 でも、なんか、その辺の関係性が見えないから、「何やりたいのか分からない」とか、「行く必要無いですよ」、とかの辛口批評が聞こえて来るのでしょうね。あと、カラービジネス上、盛り上がってるのは分かるけど、パーソナルカラー的な方向は、思い切って止めた方が焦点がはっきりしそうです。(いささか自己中ですが)

 と、偉そうなこと書いてはいますが、うち、何も出展していないし、(汗;、、次回以降、考えないといけないかなぁ、と、ちょっと反省。
 
 あと、色・素材の情報発掘ですが、こういった大規模な展示会じゃなくても、常時情報を発信するところが、海外には幾つかあります。NYで始まった、会員制のマテリアルコネクションもその1つですが、アジア地区では、日本より先にタイに作ったのは何故なんだろう、誰も作らないなら自分で作るか、と思わせる程、いま、この手の情報は需要があると思うのですが。

 とか考えながら会場を後にし、流れにまかせ(?)、竹尾ペーパーショー2007も見てきました。

 こちらは今回で42回目となる実績のある展示会で、入場整理券が配られる程の大盛況。ID系、特に硬いものばっか扱っている身としては、いままで縁が無く、今回初めて覗いてみたのですが、“素材展はかくあるべし!”といった光景が展開されていました。
 いろいろな“紙”の特性を生かした、クリエーターとのコラボ製品が、26のテーマで展開されていて、各テーマブースでの係員の説明を、来場者は皆食い入るように聞き、触り、実感し、活発な質疑応答が行われていて、その様子は、カラーセッションとは雲泥の差。
 プレゼされているものは、自分の分野とはあまり関係ないものの、明日の飯の種を発掘しようとする、グラフィック分野のクリエーターのスゴイ熱気を見れただけでも、充分価値のある訪問でした。

 ここで思ったのは、先のメディアスキンの例のような、素材メーカーと、量産化された製品との結び付きを、具体例で示すのが難しければ、ペーパーショーのように、有名なクリエーターや企業とコラボし、作品としてプレゼできれば、と言うこと。
 つまり、いままでに無い 触感塗装、加飾表現、バイオ素材、等々の新技術、新素材を彼等に渡して、その『使い方』を競ってもらう。これ、見る方だけじゃなくて、素材を提供する方にもかなりメリットあるような気がします。

 似たような企画は、繊維素材をテーマに間もなく開催される、東京ファイバー展がありますが、こちらはいささかアート寄りだったりコンセプチャル過ぎて、明日の具体的な飯の種では無いので、やはり、ペーパーショーの位置付けって、実績を積んできただけあって絶妙ですね。


 余談ですが、ペーパーショーが開催された丸ビルは、高級店からリーズナブルなものまで、今晩の飯にも困らないので、こんな日のロケーションとしては最適でした。間もなく、お隣に新丸ビルもオープンするこの界隈は、変革する「新」東京エリアの1つとして注目されてるし。
 そして食後は、綺麗にライトアップされた東京駅を、のんびりと眺めることが出来るスペースもあるのが嬉しい丸ビル。 ん?『長時間の休憩はご遠慮下さい』って、テプラで貼ってあるよ(笑)


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ニッポンのデザイナー展@イタリアか?

2007年02月25日 | EXHIBITION
 
 2002年の「カレッタ汐留」オープンを皮切りにした汐留再開発計画も、いよいよ大詰めに差し掛かっている中、シオサイト第5区イタリア街にある、汐留イタリア・クリエイティブセンターで開催されてる「ニッポンのデザイナー展」を見て来ました。

 展示会もさることながら、気になるのはイタリアを模したと言う街並み。実は、開発が進んでいることは知っていましたが、なんとなく胡散臭いイメージが先に立ち、足を踏み入れることを躊躇していたのですが、この展示会を期に行こうかなと思っていたら、ラッキーにも、去年、披露宴に招待してくれたスタッフの旦那さんが、会社で担当したプロジェクトが展示されるてるとのことで「招待状」を頂いちゃいました。

 とはいえ、何故ココで「イタリア」なのか?
JR線路の東側に位置するシオサイトの他街区は、超高層ビルが林立する近代都市でありながら、西側のこの5区だけは、テーマパークにでもしたいのか?いいのか石原都知事?本気なのか黒川紀章?とか思ってたら、このサイトによると、もっと深い志しがあるようです。
 簡単に言うと、このエリアの地権者の方々の強い思い入れを結実すべく、イタリアの街並みという外観だけでは無く、人と人との関係にまで踏み込んだ「イタリアの感覚」を取り入れ、イタリアとニッポンがコラボレートしたような街を目指しているようです。

 う~ん、そう言われると、今度は、日本人店員の妙に張り切ったイタリア語が飛び交うレストランや、大道芸人が道行く人を盛り上げてる、わざとらしい様子をイメージして引いてしまいそうなのですが・・・。

 てなことを考えながらも、まだあちこち工事中のイタリア街に到着したときの第一印象は、まあまあってとこですかね。まだ真新しい建物が、嘘臭ささを増長していますが、オフィスや住居に人が入り、街が街として機能するようになれば、それなりに馴染むような気がします。

 お店も“フェラリーニ”“アーキテクトカフェ”の2店を訪れてみましたが、心配していたようなわざとらしい演出も無く(笑)、普通に(?)良い感じでした。
 もう少し詳しく説明すると、フェラリーニは、イタリアンテイスト溢れるビビットなカラーでコーディネートされたお店で(店内の様子はこちらで)、ランチパスタを頂きましたが、パスタ、ソースとも絶妙な味で美味しかったです。また、ソーセージやサラミ、ハムの専門店とのことで、その盛り合わせとビールの組み合わせ、なんてオーダーの方も多く、こちらもかなり美味しそうでした。
 アーキテクトカフェは、モダンファニチャー系のショールームとカフェが合体したような、新感覚のお店で、のんびりとケーキとお茶を頂きながら、お店の中をウロウロして目の保養もできる、と言った、インテリア好きのウキウキ度UP確実なお店です。なにしろ、モニターで流れている映像も、インテリア関連商品のPVですから(笑)

 とまあ、割とポジティブな感想になってますが、やっぱり、何故ココにイタリアを展開するのかは、良く分からなかったです。
 在日イタリア人がリトルイタリーを形成している訳でも無く、何か歴史的な必然性がある訳でも無い、やっぱ、東京に突如現れたハウステンボスのイタリア版(しかも縮小版)の域なのでは無いかと・・・。
 でも、この街がグランドオープンを迎えるまでは、結論は保留にしておくべき、としておきましょう。

 おっと、肝心のニッポンのデザイナー展ですが、これだけの多分野に渡る日本のデザイナーの作品を、一度に見られるのは貴重だと思います。
 が、極端に言えば、『だから何?』感が拭えない。
もちろん、各々のアウトプットは素晴らしいと思います、でも、それを一同に会した意味や価値をどう見出せば良いのか、世界に対し示すことのできる、日本デザインの方向性があるのか?(なさそう…)、世界をリードし受け入れられるデザイン力が本当にあるのか?(???)
 それは見た人が感じれば良いと言われればそれまでですが、近代美術を見せられている訳では無く、ほとんどの展示物は商品な訳で、その根底に共通して流れるコンセプトや、それを受ける日本人消費者の意識等に関して、主催者側としての見解もあって良かったのかな、と。
 もしかして、アエラの本には書かれているのかもしれませんが。

 一般的にデザインが、以前に増して注目されてきて、デザイナーにスポットが当たる、このようなイベントが増えることは、非常に歓迎すべきことだと思いますので、それが、表層的な『流行』で終わらないように、デザイナー自身も頑張らないとですね。

100%デザイン東京

2006年11月04日 | EXHIBITION
 デザインと言えば、ここ数年放置状態にある本家サイトのヒット数が異常に増えている。一昨日から通常の10倍以上をカウントしている原因は、『マッハGoGoGo実車映画化』の報道。この話題が紙面(サイト面?)を賑あわせた直後から、“マッハGoGoGo”で検索をかける人が続出(特に画像検索でひっかかている模様)、その後、2chの関連スレからもリンクを貼られ、うちのサイトが久しぶり大賑わいになっている今日この頃、100%デザイン東京に行って来ました。

 ○○デザインウィークとか、100%デザイン○○(○○は都市名)は、もともと海外イベントで、今では世界のあちこちで行われているんだけど、TDWは記憶が正しければ10年以上前、100%~は昨年から東京のイベントになって、かなり盛り上がっています。
 が、、、やってる人たちは、日本もデザインを重視するようになった云々言ってるんだけど、なんかまだ上辺な感じがするんだよなぁ。
 ここでデザイン論を展開する気は無いけど、なんかしっくり来ない。まあ、これ系の海外イベント未経験の僕にとっては、それなりに楽しめるところもありましたけどね(笑)