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台湾自転車事情~その4

2012-01-08 22:48:56 | サイクルツーリング
 ちょうどこのタイミングで、静岡と台北が定期就航便で結ばれることが発表になった。チャイナエアラインが、この春3月25日(日)から運航を開始する。当面の運航は火、木、日 の週3便。静岡発20:00-台北着22:30、台北発15:20-静岡着19:00ということなので、金曜休暇をとり、木曜の仕事が終わってから出かけて日曜の夜帰国するというスケジュールを組めば、2日半の自転車旅ができることになる。台湾からも、同じパターンで静岡を旅することができる。

 冬、サイクリストたちには飛行機での自転車輪行で、台湾へ旅するのをお勧めしたい。もちろん、夏を除く春や秋もいい。現地のサイクリストは「春は東海岸、特に花蓮辺りがお勧め」と言う。ただし、「夏はやめておいたほうがいい」と付け加えた。やはり、よほどの暑さになるのだろう。

 飛行機輪行をお勧めするのは、今までも書いてきたように、国民の自転車への理解度の高さと、マップ、サイクルショップ、自転車専用道などのインフラ整備がすすんでいるからだ。GIANT社のレディースオンリーのサイクルショップ“LIV”では、店舗開店前でも、自由に空気入れを使えるようになっていたし、トイレにはサイクリストが自由に使えるシャワールームまで完備されていた。また、GIANT社のフラッグシップショップのトイレのサインなど、あまりにも気が利いているではないか。

 台北中心部で、われわれをガイドしてくれた陳さんが「公道上の自転車専用レーンの設定は失敗だったね」とつぶやいた。確かに、自動車の駐停車スペースと自転車レーンが干渉し合っているし、さらには尋常でない数のスクーター軍団の走り方を見ると、設定がやけに短絡的だし、修正の余地が大いにありそうだ。とはいえ、郊外の自転車専用道は、地図を見ただけでも膨大なルートが設定されている。

 ちょうど同じタイミングに、親しくしていただいている編集者でサイクリストの澤田さんが台湾へ向かうことを、出発前の中部国際空港でfacebookを開いて知った。なんとほぼ同じ日程で台湾に滞在するという。ただし、澤田さんは東海岸を旅するということで、現地では結局会えずじまいだったが、サイクリストは台湾に向かっているのだ。台湾での自転車ブームを後押しした映画があるというので、レンタルしてDVDで観賞した。タイトルは『練習曲』。ただの自転車推奨プロモーション映画ではなかった。そこにはリアルな台湾が、自転車の視点から描かれていた。

 ゆるゆる遠州サイクルツーリズムでは、3月17日(土)にロングライド、18日(日)にガイドライドというツアーイベントを開催する。そこに、台湾からのゲストサイクリストを招いている。惜しくも定期就航便のスタートに間に合わないので、那覇を経由して静岡空港に降り立ってもらおうとしている。果たして、早春のわれわれの“ゆるゆる”みちや風景資源は、台湾のサイクリストにどう映るだろうか。


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