
ライフスタイルデザインカレッジのNippon学では、例年のこの時期、藤枝市にある青島酒造で「Nipponの酒」プログラムを開催する。早、今年で3年目となった。
青島 孝さんを講師に、喜久酔という酒ができるまでの工程はもとより、藤枝で大井川の水を使った酒造りの歴史や背景をどう生かし、どういう酒をどのように造ろうとしているか、そのために自らに課す条件とは何か、旨い酒を造るための非効率的方法論などを詳しく解説していただいている。彼は、今年もごく普通に我々の訪問を受け入れ、本人以外は入らないという糀室まで開けてくれた。
一昨年よりも昨年、昨年よりも今年、変化していたこと。それは、酒造りの現場が、どんどん美しくなっていることだった。リニューアルしたわけではないのに、道具類も、空間も手入れが行き届き、見事な機能美に溢れていた。
見事な流儀、作法、所作。「巧か拙か」などと考えることなく、彼が創る小宇宙が、彼の造る酒に宿っている。
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