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農家民宿 「椀de縁」 シェアハウス・ゲストハウス (バックパッカー、ライダー寝袋持参、自炊可)

漆器、茶事、田舎暮らし(河和田型グリーンツーリズム)
うるしの里で、面白いことしよっせ!

偶然??円相と十牛の図??

2011-07-02 | 我流茶々



たまには外での稽古もいいわねぇ~~・・
と言うことで、ホタルの茶会をする場所で練習することにしました。






凄いでしょ!?・・って何が凄いかっていうと、ここの整備?
師匠が一人で刈り払機で草刈ってしまうのよ。
何もしなかったら、川の左手のように、草ボーボーの状態のままです。
つくばいから、手製茶室?まで結構な距離あるのよ。
河原沿いの桜も師匠が植えたんです。一人でこつこつ・・
凡人にはとても真似できません。
茶事をするため働いてるそうです。





軽トラックに、毛氈やら簾やら、道具つぎ込んで(水は桃源郷の水汲んできます)
ほんまようやります。
今日は私がお点前するんだから、手伝わなくてはね。弟子がするのが
当たり前なんだけど、師匠は率先して準備します(笑)





ちょっと時季は過ぎてしまったけど、夜ここでホタルの茶会できますよ。
来年こそいらっしゃいませんか??







さて、稽古始めようと簾を下げて、初炭しはじめたら・・「ミシっミシミシっ・・
バサッ・・」って変な音が?!
まっ、まさか熊?・・頭の上、胡桃の木なのよ。
そ~~~っと簾あげたら、なんと牛さん。

それでも、ひぇ~~ってビックリ。





(見牛?・・あとから牛追いのオッサンも来る)



そんでもって、師匠の喜びよう??!!
「すごいすごい、まさしく、円相と十牛の図だわ。
こんなことって、ありえるの?Ahさんあなた凄いわよ、
こんな場面、作ろうたって作れないわよ~凄い、感動もの!!」







円相は解ってたけど、十牛は今回で勉強しました。
皆さん、色々な本読んだりして勉強なさってるんだろうけど、
私はそちらは手がまわりません。からっきし無知。
もちろん点前もママならず・・


まさしく実践で勉強させてもらってます。
自然の中でお稽古つけてもらい、
入門してやっと10ヶ月。

灰形、初炭点前、濃茶、お薄、ちょっと点心(生ビール付、笑)
後炭、後から来た先輩、茶通したいというので、棚とりに行って
練習再開。
私は続きお薄して退散。即仕事・・・






まるで、返本還源(へんぽんげんげん)かしら?(笑)


無謀?な茶事 その3・なぜにじり口にこだわる?

2011-06-11 | 我流茶々


腰掛待合も、蹲もニジリ口もないのだが、
やはりそこは、それ外したくないアイテムなんだわさ。




この、濡れ縁は腰掛待合に使えた。



円座はあるが、その上の煙草盆(もどき)
最後まで皆さん解らなかったみたいだが、実はこれ
すし桶と、爪楊枝入れと、湯のみなのだ(笑)

ちょっと見解らないところが、なんか鼻高々になってまう気分。

蹲と台はあんなもんじゃろ~。

飛び石もつかえましたな。

それと、にじり口。
わざわざ外に出てからまた、部屋に入るんか??って思いますわな。

木戸というか、くぐり戸というのか?
これは、濡れ縁のとこの、窓に簾をかけ、丁度前かがみするくらいのところまで、簾をおろし
戸?の代わりにした。

これは、世俗の世界から離れかし、非日常の世界えのタイムポケット?替わりかな?
身分に関係なく全員が、身をかがめて別の世界に入っていく為の演出なんだよね。

中に入ったら皆平等っ?ってことかな?
・・でも正客が一番偉くて、喋っていいのも正客だけなんだけど??
ここんとこはよく解りません。


ぬじり口から、部屋に入るとまずお床を拝見するのだが、私お茶用?の掛け軸なんぞ
持ってません。
で、掛け軸かわりに、観音様のタペストリーを掛けておきました。
なかなか趣きがあって良かったとおもいます。

初座・・炭点前、茶懐石と入っていきます。



だいたいの流れ







無謀?な茶事 その2・返事が無い、寄付(よりつき)って何?

2011-06-09 | 我流茶々

茶事に招かれた時、玄関の手かがりが開いていて、水打ちなんぞがしてあったら
どうぞお入りくださいませ、の合図なので内に入ってかまわないのである。
亭主とのご対面はマダマダ先なのである。

先日、本宅のほうで、茶事風のお気軽膳でお客を9名受けた。
きっと、解らない方達ばかりと思い、開放しておいた玄関に

「蹲(火鉢で代用した)で手を清めましたら、そのまま玄関先の
寄付にお進みください」と親切に張り紙をしておいた。

それにもかかわらず・・皆様
「すみませぇ~~ん、お邪魔しま~~す、ヨロシクお願いしま~す。あのぉ~~」

んん?返事をせず黙っていたのだが・・

「Ahさんいるのかな?返事がないよ、入っていいの?寄付(きふ、寄附)ってなあに・・」ときた。
しまったぁ~、寄付を知らなかったんだ。 

おおよその流れを書いた紙も、寄付待合の所で読んでもらってたし、
ご飯一口残しておいてねぇ~、とか、そのつどこんな感じでやってみてね・・
とは、言ったもの、汁替えでは「あっ私、今ご飯いらない後でもらうわとか、
私お替り欲しい~とかの声が飛び交う(笑)
「こっちから順番にまわってくからね」
まあ、お気軽膳はこんなとこから始めてくかあ~
一応、点心でなし、
飯、汁、向付け
汁替え、ご飯お替り、焼物、炊き合わせ、ご飯お替り(巻きすし)和え物、
吸い物、八寸、湯桶、漬物、お菓子、コーヒー、薄茶・・と出した。



今回は店の方だし、先輩も一緒だし、茶事風でなし
茶事をしたのだ。

お客は3名。4畳半なら、3~5名までが雰囲気壊さずできる範囲かな?

大体、物事するには、4名がいいそうだ。
マージャンにしろ、ゴルフも4人でするし、茶事も4人が丁度いいらしい。
時間も4時間、それ以上だとだらけてしまうらしい。
旅行なんかも4人位がいいかな?電車の席も4人掛けが一般的だもんね。

今回は、亭主を師匠に頼み、正客を先輩(姉弟子というそうな)にたのんだ。
あと2人どうすべ。
当日暇そうな、うちのバカ息子に声をかけたら
いとも簡単に「うん、いいよ・・」
息子、お茶には全く興味は無いと言ってるが、飯食えて、菓子食えるから
出席するらしい。
そして当日は、飽きもせず4時間みっちり、おば様?おおおば様?3人と
ご一緒してました。
嫌じゃないみたいです。

さてもう一方は、ちょこっと前にブログで知り合い、
お店にまできてくださったキキさんです。

茶事を世に広めたい、福井県てお茶をするためにあるような県なんですよ。
って勝手に思ってますが。
お茶と密接な関係があると思われる、禅宗の大本山永平寺はあるは、
塗り物(漆器)、焼き物(越前焼き)、和紙、打刃物・・
これ皆茶事に係わってるし・・

地場産業発展には、茶事も役立つのではと思うのよ。
だから漆器屋さんとか、職人さんもお茶習って欲しいの。
自分が作ったものが、どのように使われているか知ったらもっともっと、
販路広がるんじゃ??
何に使うのか解らないまま、何か作ってる職人さんて多いんじゃ??

茶杓は竹で出来てるけど、眼鏡の産地鯖江の技術があれば、
フレーム作る材料で、(チタン?とか、プラスチックみたいな名前解らん、セル?・)
茶杓作ってくれないかなぁ~なんても思ってるのよ。
ああ、漆器屋さんとか、眼鏡屋さん読んでくれんかな~

あっ、話がぞれてしもた。
そんな、思いもあり、キキさんにこんな茶事遊びみたいのやるけど、いつかいかがと
話たことをおもいだし、急遽メールしたら、二つ返事で快く了解してくださいました。

その時は、本名も、何処の何方かも知らなかったのです私。
ブログでチラッと顔はお見受けしてましたけど。着物が好きってのも知ってましたが。

ブログってすごいね。名前も素性もしらないのに、ああこの人なら大丈夫と
思うと、大体当たってます(笑)


また話がずれました・・・

まず、店内奥の洋間を寄付きにしてみた。
寄付とは袴付けともいい、身支度するスペースなのだ。
寄付と待合を兼ねてもいいのだけど、狭いし、テーブルも寄せてあるのでちょっと不都合であった
ので別々にした。

坪庭の前のスペースにテーブルを置いて待合とした。
待合にも、掛け物とか、煙管を2本付けた煙草盆をおくのだが、持ってない。
で、外の景色を掛け軸代わりにしてもらうことにした。
学校の写生大会なんかのとき、右手と左手の親指と一指指をL字にしたのをくっ付け、長方形にして
そこから景色を見て、構図を決めませんでしたか???(ああやった、やったの声・笑)

煙草盆の代わりは、盃洗台に水を入れ、花型の蝋燭を浮かべて置いてみた。
これは、手燭の代用にもなりました。


坪庭の前で、白湯を召し上がってもらったのち、
草履に履き替えてもらい、また玄関から外にでてもらい、
腰掛待合に見立てた、濡れ縁にて亭主の向かえを待ってもらうのです。


日常から、非日常への切り替え場所がここの露地なんだよねぇ~~。

この露地がいかに大切かを師匠は説いてます。

「市中の山居」に誘うのが露地だって!





茶事 VOL. 5 夕ざりの茶事 (無謀にも?当店で!!その1)

2011-06-08 | 我流茶々

先月の事なんですが・・・

思い付きで・無謀?にも当店で、茶事(らしきもの?)をとりおこなってしもたのです。

(注・夕ざりの茶事は本来、晩秋におこなうものです)



私まだ、お茶を習いはじめて半年を過ぎたばかりなんですが!
いいのでしょうか?

茶道具らしい茶道具なんて、入門時に必要なもの位しか持ってないし・・
はてどないしたもんか・・・





「お茶とお湯さへあれば茶は点てられる・・」と言うけどねぇ~

茶事ともなると、あれもこれも、これもあれもと、お道具の見せびらかしっこ?
みたいに思いませんか??
「会記」とかいって、掛け軸は誰それに書いていただいたとか、誰それの筆とか、
お茶入れは何だとか、お棗は何塗りとかね・・・
もうずら~~~っと、並ぶわけですよ。

だから、知識のある、お茶を知ってる方は、「おお素晴らしい、大切なものを・・(ムニャムニャムにゃ・・
ありがとうございます」  亭主も満足、客も満足・・ってなことになるのですわ。

私なんぞは、とてもとてもそんな領域ではございませんので、
こんなことしたら、絶対通の方からは、クレームがつくのでは??というのも想定内にいれ、
ミッションを実行すべく、頭攪拌したのです(笑)

そう、私のような道具も持てない貧乏人でも、茶事は出来るってとこみせてやろ~~(じゃねぇ~かと・笑)

・飯を食う
・休む
・お茶を飲む

普段日常にしてる、飯食って、お茶を飲む・・をいかにして、非日常にみせるか??
お客様に喜んでもらえる為に、どう演出」するか?
なんか総合芸術のように思えたわ。(おおげさ?・)


でもまあこともあろうに茶懐石道具が1組、多分在庫か返品されたのか
よう解らんが、先代が漆器関係の仕事をしてた名残であったのだよ。

これで、懐石(飯を食う)はどうにか、体裁とれそうだ。




これも何十年と、本宅の片隅でホコリ被ってた代物です。
20年ほどまえ福井に来て見つけた時は、何だろう何だろうって思ってたのに・・(笑)
使わなかったら、ただの邪魔な箱だったのに、なんていう奇遇?
まさか先代は、私が茶事をするなんて想いもよらなかったでしょうに・・
よくぞ、たった一組でも残しておいてくださいましたなぁ~~

爺さんが残していった形見だな!

感謝、感謝です。 

無いものは師匠にお借りする訳だが、なるべく我が家にあるもので、代用できるものは代用し、
いちかばちか、やってみることになたのだ。

言っときますが、我が家に茶室と呼べる部屋自体ありません。
ですが、4畳半の和室ならあります。お床もありませんが、茶室(らしき)として
そこで執り行う事にしました。

にじり口も、もちろん在りませんが、濡れ縁の簾をおろした窓より出入りしてもらい、
にじり口(らしき)とした。

見せ掛けではあるが、格好が付いてきたように思えて、しかも師匠に色々アドバイスうけ、
何は無くともなんとなし、なんか出来るような気がしてきてしまったのです。

知らないと言うのは恐ろしいことです。
お茶を嗜む方にとっては、「なんて無謀な!」と思われる事を、やろうというんですから・・




茶事VOL. 4 点心で正午の茶事

2011-05-15 | 我流茶々




   「薫風」  の言葉
そのものの1日ですね。

西山公園のツツジ満開で、連日家族連れで賑わってるようですよ
隣のミニ公園のツツジも咲きました








丸ぼっさんにしてしまった。生垣の山茶花も新芽がえてきました。

「新樹」ですな。







昨年10月「炉」の季節から弟子入りなので
この5月からの、「風炉」のお点前ははじめてになります。

手慣らしに、風炉の正午の茶事を、」点心で軽く?することにしました。




灰形を作るのが、非常に難しいのですわ。


こりゃ、練習日は少し早めに来ないと時間かかりそうだにゃぁ~~
師匠手製の普通のスプーンをクニャクニャと曲げたのが一番やりやすかったので
私も安いスプーンで作りますわ。

「あまり時間をかけずにさっさと形作ってね。押し付けちゃだめよ!」
炭の熾りの良し悪しは、灰でもかわるんやろなあ~と朧げに思う。







ウドの酢の物、タラの芽とコシアブラのてんぷら、カレイの幽庵焼きと
季節の物料理の持ち寄り、私は太巻きとおいなりさん作って持参。

なんてことない、普段家で食べてる料理も
こんな風に、オサレ~に盛り付けるだけで気品ただよいますよね。

注・同じものを、大皿で盛り付け後に宴会化したのは、いうまでもありません(笑)
これに、椀物、箸洗い(小吸い物)と、八寸がでて、
千鳥の盃の練習もかねました。オプションで赤ワイン。

私はお水送りの時の、「うの瀬の水」を頂戴いたしました。
亭主も正客も飲み助じゃなければ勤まりそうもないなぁ~と感じる私。
何しろ、師匠も先輩も飲むわ飲むわ・・・(笑)
今回私は、お詰役させていただきました。

風炉の点前に、置き柄杓、切り柄杓、引き柄杓なんてのがあるんだね~。
昔こんな事したような??
私は、「湯置け、水引き、茶っきり 」と覚えることにした(笑)

風炉の点前ってどんなのが、あるのかやる事成す事初めてなので面白いです。


師匠と露地の話になってなかなか興味深いものになってきました。

我が家には、茶室などもちろんないし、蹲もありません。

本格的な茶室作るとなるとちょっとした家一軒建つくらいかかるんだって!
我が家の経済情勢では、逆立ちしても無理無理・・
お金払ってまで作る気毛頭ないです。はなっから。
茶庭など、持っての外で、草ぼうぼうの草にまみれた芝生の庭があるだけです。





茶室が無くとも、どこでもお茶は点てられる。
けど、1つの採りつまされた空間がほしいのよねぇ~
築150年経つ、ただの古い家(古民家と呼べるようなものでもない)は使えそうです。


蹲は、とりあえず火鉢で代用してます。

そして露地・・・

このなんの変哲もない我が家の庭。




なんかねぇ~
フツフツと野望が沸いてきたのだよ!
露地ねぇ~~。

コツコツと、どっかで石拾ってこよっと!


シャク谷石ってのが福井で有名な石なんだって、我が家の墓石も、
店のぐるりもその石なんだってさ。





今さらに 山へかへるな 郭公 声のかぎりは 我が宿に鳴け