農家民宿 「椀de縁」 シェアハウス・ゲストハウス (バックパッカー、ライダー寝袋持参、自炊可)

漆器、茶事、田舎暮らし(河和田型グリーンツーリズム)
うるしの里で、面白いことしよっせ!

ホタルの茶事

2014-06-22 | 我流茶々


6月の、ホタルの季節になると、師匠の所へ、
県外から、ホタルの茶事がしたいとお出でになられます。

京都、大阪などの関西方面。遠くは群馬よりはるばる、いらっしゃいます。


ホタルが出る、所なら、どこでもさせていただきますが、
メイン会場は2か所。

そして皆さん、どおしても「あちらでやって欲しい・・」と
リクエストくださるのが、ここ。




師匠は、この場所を、お一人で草刈りしてしまうのよ。
写真の奥の方、緑の草萌えてますね?
あそこみたいなのを、手前のように、綺麗に勝手るのです、茶事ができるように。
いつか、苔になるのを待って・・

今回は、水屋のお手伝い。亭主は姉弟子。
岡山から、茶友と、その妹さんも、ご参列。




ここまでの準備が大変。もちここでお食事です。
軽トラック、いっぱいに機材?もってきます。

茶道具はもちろん。
日曜大工セットで、部屋のしつらえ。すだれ掛けたり、
ゴザ敷いて、毛氈しいて。蚊取り線香も用意。
竹の灯篭。
炭を熾し、汲んできた清水で湯を沸かす。
露地の準備。

暗くなる前に、どこに何があるか確認。ミニ携帯懐中電灯を、偲ばせる。


本日は、松花堂弁当と椀物(師匠、お嫁様手作り)、香の物、果物、アルコール、ソフトドリンク。






薄暮時の中、炭点前をしてから、お食事。
円座にて、皆様和やかに、過ごされてます。






メインイベント、濃茶をたてるころは、丁度、いい場面に
ピーンと張りつめた、心地よい緊張感
一碗のお茶を皆で飲み、心一つにします。
お椀でご縁が繋がりました。

これぞ、椀de縁 (手前味噌・笑)」




すだれを上げて、お薄点前になります。

山、田んぼ、川

目の前の、川べりには、無数のホタルが・・

ホタルを愛でながら、お薄茶を一府。

お客様の、歓声の声が聞えます。

ここだけ、別世界。

1年に1度、この季節にしか、お目にかかれない、非日常の一時。



河和田の片田舎で、ひっそり繰り広げられてる、夢?物語。


すばらしい景観ですよ。

草むしり、茶事で獣害対策に一役かってるのよね。

茶事は、究極のグリーンツーリズムだと思います。

















漆の話 その1・めで鯛?!

2014-06-18 | 漆の話、たまに脱線、、



1・河和田って、空の上から見ると、鯛の形してるんです


エコグリーンツーリズムを目指してる「椀de縁」としては、まず地域のことを知らなければいけないですね。
河和田に越してきて20年ほど経ちます。知ってそうで知らないことばかり・・
(知らなくていいことほ知ってても^^)

前々から、なんとなく漆の話しが出来たらいいなあ~なんて漠然と考えてました。

グリーンツーリズムの定義ですが・・
自然に恵まれた農・山・漁村に滞在して、その自然や文化
人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動・・となっているのです

田植えや稲刈りなどの、農作業体験だけがグリーンツーリズムではないんですね。
漆と農業(農家)が、深い関わり合いを持っていると知って、
漆器もグリーンツーリズムに繋がってる!と確信したのです。。


ここでは、うるしに纏わるお話しをボチボチしていこうと思います。どうぞお付き合いを・・

まずここ河和田地区(丹南地区)は地場産業が盛んな町なのです。
「うるしの里かわだ」と言うくらいだすから、ここは漆器産業の盛んな町なのです。

藩政時代から、明治時代にかけて産業が近代化される前には、庶民の生活は、自給自足(地産地消・自産自消)でした。

「うるしの里かわだ」は、三方を山に囲まれていて、耕地が少なく、現在のように農業も未熟だったので、
米の反当りの収穫量も現在の半分以下だったようです。

(余談・・ここ河和田地区は、空の上から地上を覗いてみると、丁度、魚の鯛の形をしているのですよ。







ちょっとスリムな鯛に見えなくはないでしょ!





自給自足と言っても、生活にはどうしても必要なものは、購入しなければなりませんでした。
その為には、現金収入が何としてでも、必要だったのです。

藩政時代に、自分の藩の権威や藩財政の為、藩も現金収入が必要だったようです。
その為、藩は産業を奨励しました。藩の権威を保つ為、神社仏閣の建立等も盛んに行われました。
その建築の装飾や保存に塗料としての「漆」が必要になりました。

農業だけでは、生活が苦しい農家さんが、副業?として始めたのが、
当時、需要の多かった、漆かきだったのですね。
この話しを聞いていくうち、私の知ってる漆器屋さんや、漆屋さんに、農家組合員がいなはるのが
うなずけました。私の知ってる限りでは、ほとんどですよ^^
ちなみに当店の大家さん(漆屋さん)も農家組合員で田んぼ持ってます。
私が散歩するとき見える田んぼは、ほとんどうちのや?と漆器屋さんに豪語(笑)されたことあります。




福井県丹南地方(現在の嶺北地方)には、打ち刃物や越前和紙の産地として良質の物が作られていました。
その刃物等を利用して、漆掻き(漆の採取)の道具なども、掻きての都合の良い刃物が、地の利を生かし作られました。
そのような関係で丹南地方には出稼ぎの漆掻きが多くいたそうです。漆掻集団(組織?)
(最盛期には千人近くいたとか???)


この漆掻きに関しては、お茶の師匠のお宅が深く関わっているのです。
生産高日本一のコシヒカリも。
この話しはいつかね。漆器、お茶事、農の関係(^_^)


漆の木は落葉樹で樹皮は灰色っぽい色です。
雌雄異株で雌株は白い花房が密生して咲き
秋には硬い殻の実がたくさんなります。葡萄の房みたい?かな。
その実は蝋燭の原料にもなってました。。





7月ころの漆の実






9月頃の漆の実





近所の漆器屋さんで、たわわに実った漆の実をみたことがあります。
又、田んぼ沿いの小道に漆の木が植わってます。
この漆の木から、漆の樹液を掻き出すのに、様々な鎌が必要だったのです。


今日はここまで・・続く・・
  







    椀de縁HPより





思い余って?屋久島へ・・

2014-06-07 | 気ままに・・


新緑が眩しい、爽やかな日に私は生まれました。

53年前の5月の朝、庭先で道志川で捕れた鮎を、七輪で炭を熾し、
パタパタとウチワで扇ぎ焼いていた(もう釣れたのか疑問)
臨月の母。


ちょっとしたことで足をすべらせ、蹴躓き産気づいてしまったそうです。

すぐお産婆さんを呼びに行き、「もう産まれてしまう、頭半分でてるっ!」って
かなり焦ってた父は、急がねばならぬと、ノロノロしてるお産婆さんを背負て走って
家にかけつけた。
・・らしい
(ホントかな?)

時すでに遅し、私はひとりでに産まれて、おぎゃ~おぎゃ~と泣いていた。
・・らしい
(これも、ホントかな?笑)


で、後処理が遅くなり、へその緒を切るのが遅れたから、私は出臍になったということ。
・・らしい
(今は、体脂肪に体中おわれてるから?出べそじゃありませんよ)


でも、私は、名手の橋の下で拾ってきたとか、道志橋の下で拾って来たとか、
幼少のころ聞かされたので、名手でも、道志でも、どうでもと思ってた。


そんなこんなで、53歳の誕生日を迎える、数日前に、新緑、深緑、心力?繋がりで、
果てしなく、緑ばっかりの、屋久島へ行ってきました。


はあぁ~~~、前置きが長くて、すみません


1993年に、世界遺産に登録され、樹齢7200年といわれる、縄文杉などの屋久杉が有名な屋久島。

心身ともに浄化したい。
パワーもらいたい。
これからの30年、どうやって生きていこうか(86歳まで生きる予定は未定)
どの道を進めばいいんだろ?
いったい、私は何者?何がしたいの。
やりたいのか?
やら、ねばならぬのか??

(どんなに遠くても辿り着いてみせる
石のような孤独を道づれに
空とこの道、出会う場所に・・・)と、浜省の詩を心の支えに、

余りあまって、屋久島へGO~~~っとなった。

ピーク時と値段の高い、春と夏休みを避け、ひと月に35日雨が降ると言われる
屋久島へ、梅雨が来ようとする5月後半に、雨具の用意ばっちりで出発しました。




鹿児島から約35分。日本で7番目の大きな島(東京23区ほどの大きさ)に到着。

お天気は、快晴、素晴らしいぃ~~
前々日まで、大雨で船は欠航だったらしい。



チェックインまで時間があったので、宮之浦の宿とは反対方向に南下し、しばしドライブ。
モッチョム岳(世界遺産登録地域)を右手に仰ぎ、

干潮時2~3時間しか入浴できないという、平内海中温泉へ。







ここ、脱衣所がなく、共同浴場、しかも、水着や下着での、入浴厳禁。

素っ裸で入っても、いいかな?(公然わいせつ罪には問われないと思いますが)でしたが、
次が待ってたので、足湯だけで留めておきました
時間あったら、オールヌードになってたカモかも。


はい次は、,

山・・・・でもなく、

海・・・・でもなく



これです(笑)





屋久島と言ったら、屋久杉。山岳かマリンの、エコツアーでしょうね。
でも、

山→木。

海→水。

木と水と言ったら、あと何??

あれでしょあれ、
ーーーかなり、ひっぱる??



ほれほれ、これでしょ!(笑)






陶芸体験してきました。
わざわざ、ここに来てこれかよってか?


でも「木」と「水」とくれば?

「土」でしょ~よ!

・・・そして「火」も使う・・
でしょ??

ほれほれ、わかる方はわかるわよね??



ロクロ初体験でした。自分へのお土産は自分で作る。
私の、処女作品であります・

もう2度とこの地、屋久島を訪れることも
なかろうと(いや、無いお金と、時間さえあれば又来たい)
一期一会の思いで、精神集中して作りました。

2個作ったあとは、ヘロヘロになりましたわ。
2か月後位?忘れたころに、我が家に届くとおもいます。
完成品忘れなかったらUPしますね。
(どうでもいい方はどうでもいいですね・・


あっ、体験料「お金」払ったので、、、

「木・火・土・金・水」  


となるでしょ?
(幾分、こじつけてまかね?笑)


まあ、私が、やりたい事をしたまでです。
土と水を、いじくりまわしてる時間は、なんとも言えぬ
至福のひとときでした。(安上がりにできてます、ハイ)



まだ、日没に時間があったので、も少し進み、西部林道手前の、
日本の滝100選に選ばれてる、大川の滝(おおこのたき)へ。








落差88m。滝壺の真下まで、近づけるのでかなりダイナミックでした。
(画像より、遥かにすばらしい、、やはり生が一番ねっ!)


来た道を戻り(時計と反対廻り)、北上。
水平線に、落ちる夕陽を追いかけ、

エルパソの街並みとは、ちと違うカモかもだが、(砂漠と砂浜)
夕陽のガンマンに成りきり、口笛までは吹かぬとも(ホラはよく拭く)
明日の獲物(縄文杉)を、射程圏内に抑え、夜が更けるのを
待ったのです。

(どちらかと言うと、クイント・イーストウッドより、ジュリアーノ・ジェンマ
が好き )

翌日は、朝4時起きの、4時半宿出発でした。
荒川登山口まで、GO~~~!


今日はここまで、、
長文にお付き合い、ありがとうございあした。



今、うるしの里は、ホタル舞う里になってます。
草むらで、じっとしているメスのホタル。
それを、オスのホタルが、空前の灯のように、幻想的な光を放ち
、メスの追っかけが始まります。

そう、毎年恒例の、ホタルdeホテル (笑
たま~~に、人間様も、車のテールランプで、ホタルの真似してます (苦笑





男に忘られて侍りける頃、貴船に参りて、御手洗川に蛍の飛び侍けるを見てよめる

物思へば沢の蛍も我が身よりあくがれいづる魂たまかとぞみる
   和泉式部