突発SSS 傍らに人無きが若し

あと数日で決戦の日である、という事は知っている。
去年、一昨年は師匠に手伝って貰い形はそれなりの代物を
渡したと言う事も。
だが今年は師匠が出張で国内に居ないと言う事も。
ああ、大変だな。
魔界もなんか人間界被れしちまったからなあ、と同情もした。


が。


「なんでウチに来んの、おまえ」
「キツネがいないからその代わり」
明朗な答えだがそれで納得出来りゃ警察はいらないのだ。
「おかしいだろ、なんで飛影にチョコ作んのにオレんちなんだよ」
「だからキツネがいねえからって言ったろ」
「おまえ螢子とか雪菜ちゃんと仲良いだろ、そっちでやれよ」
はあ〜っと馬鹿でかいため息を吐くと蔑んだ目で軀は幽助を睨む。
「…………なんだよ」
「分かってねぇなあ。
雪菜や螢子だとなんか痒くなんだよ、キツネが丁度良い塩梅なんだ
けど居ないからよ、幽助おまえメシ作れるだろ？」
「作れっけどよ」
「んじゃ大丈夫だな。材料はあるから宜しく！！」
宜しくじゃねえよ、何言ってんだこのオネーサン………と
幽助は肩を落として平和で平穏な休日が霧散した事を
哀しんだ。


〜コインランドリーで洗濯物乾かしてる間にSSww
ベンチがあるのは、いいですね。横にあるコンビニに
イートインスペースがあればなお良い。
今年は幽助が手伝う軀チョコはどんな出来なんでしょう？
(どんなチョコかも決めてない)