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幽白蔵馬受とかアイマスとか他ゲームとかたまに猫な妄想ブログです

昔あったかもしれない黄泉+蔵馬+黒鵺 七

2018-07-08 10:33:30 | 妄想盗賊三人組
暑い。
陽射しなんてものは分厚い雲に遮られているはずなのに
暑い。
長雨が止んだと思ったらいきなりこれだ。
いい加減にしてくれ、と額の汗を拭い黒鵺は思う。

いつもは気にもしないがこう暑いと羽根が背中に触れるのが鬱陶しいし
食事を作る為に火を焚くのも億劫だ。
夏以外の季節は快適な棲家も熱が籠もり寝苦しい。
金持ちみたいに石造りの家で氷の眷属に術を使わせる生活が
ちょっとだけ羨ましい。
いつか、そんな風に暮らせるかな。
そう考えると少し楽しい。

そろそろ棲家近くだと飛ぶ速度を緩めると歓声が聞こえた。
子供の声だ。
目を凝らすと棲家から少し離れた小川に人影。
黒髪の小鬼と銀髪の子狐。
水を掛け合い(小鬼が一方的にかけられてる気がしないでもない)
ケラケラと笑っている。

音をたてず黒鵺が降り立つと跳ねる様に小鬼が近付いて来た。
「あ!黒鵺さん!おかえり!
見てよくーのアタマ!すげえウケる!」
びしょ濡れで黒鵺の身体にしがみついて小鬼ー黄泉は笑う。
アタマ?首を傾げて黒鵺は子狐に視線を移した。
いつもはあまり感情を浮かべない顔が明らかに怒ってる。
頬を紅潮させ眉を釣り上げへの字に口を曲げて。
その綺麗な銀髪はどうしてそうなった?と聞きたいほど
ぐちゃぐちゃに一つに高い位置で結ばれていた。
さらさらの髪質は纏めるのに苦労したのだと解るがそれにしても
前衛的過ぎる。
「な?笑えるだろ!!なんだよアレ!オレのがもっと上手にゆえるぜ!」
「よみがおれより上手なわけないだろ!嘘つき!」
喧嘩が勃発しそうな空気に慌て黒鵺は笑いを堪えて蔵馬の頭を撫でる。
「まあまあくーもよみちんもただでさえ暑いんだから喧嘩するなよ、な?」
その言葉に二人は顔を見合わせた。
「暑いから髪ゆったんだよな、くー」
「うん。よみくらいに髪切ろうとしたらよみが駄目ってゆったから」
「黒鵺さんみたいにゆえば涼しいかなって」
「だからゆったのにそしたらよみが」
「だって変なんだからしょーがねーじゃん」
「変てゆうな!」
また喧嘩に発展しそうな二人の肩をおさえながら黒鵺はなんとなく
こんな日々がずっと続いたら良いな、と考える。
暑くたって。
寝苦しくたって。
ちょっと嫌な事があっても。
こうやって喧嘩する二人と止めに入る自分。
この三人で何時までもいられたらこんなに幸せな事はないなあ、と。




〜何ヶ月ぶりのSSでしょう笑
本当は畑中さんちを書くつもりが炎の絆が一日だけ上映されると聞いて
堪らず三人組。黒鵺って蔵馬を二次創作する以上避けて通れない人だと
思うのです。蔵馬受とか蔵馬攻とかBLNL関係なく。


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1 コメント

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Unknown (はとまめ)
2018-07-08 13:36:58
早速、見に来ちゃいました( *´艸`)水遊び可愛いい♥見守るスタンスの黒鵺のお兄ちゃんポジション萌えますね♪漫画も小説もどっちも大好きです♥ヒーリングな三人組♥♥
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