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幽白蔵馬受とかアイマスとか他ゲームとかたまに猫な妄想ブログです

突発SS アラサー螢子さん 9月怪談

2018-09-24 14:40:25 | アラサー螢子さん
それが、起きたのは9月も下旬だった。
殺人的だった暑さも少しずつ和らいで来て。
風も秋を感じさせてくれる頃。

来るべき食欲の秋を笑顔で迎える為私は往復徒歩一時間強の
スーパーへ向かった。
暑い夏に往復一時間も歩いたら死ぬのは自明の理。
けれど過ごしやすいこの時期なら大丈夫。
考え事も出来るし夏にちょっと太っちゃったぶんを
落とすのにも丁度良いし。

坂道を登ったからかしっかり汗も掻いた。
スーパーに着いてお目当てだった秋刀魚や果物を
買い込んだの。
お惣菜の揚げ物や新発売の缶チューハイは目を閉じて
見ないふり。
秋本番を笑顔で迎える為には今ここで踏ん張るしかない!と
心を鬼にして。
野菜も買っちゃったから帰りはバスにしようかしら?
なんて悪魔が囁いたけど天使の忠告を守ってちゃんと
歩いた私は偉いでしょ?

家に帰り着いた時は汗だくだったけど、なんだか
やりきった感がしてスッキリしたの。
冷蔵庫に買って来た物をしまって、夜は秋刀魚の塩焼きに
お味噌汁ね〜なんのお味噌汁にしようかな?
と考えながらお風呂場に向かったの。
汗でベタベタだからシャワー浴びようと思って。


「で。」
「で?」
ごくりと息を飲んだぼたんの前で暗い顔をして螢子は囁いた。
「…………服を脱ごうとしたら、肩があがらなかったの」


「け、螢子ちゃん……」
青褪めた顔で何と声をかけて良いのかぼたんは悩んだ。
明るく笑うべきか、それとも自分も最近3キロ体重が増えたんだよ〜
とカミングアウトするべきか。

どちらの選択が正しいのか解らずぼたんは先程から二人が飲んでる
ラーメン屋台の店主を仰ぎ見た。
「ゆ」
ぼたんが彼の名を呼ぶ前に店主は首を横に振る。
『思う存分落ち込ませといてやれ』
と目だけで伝えながら。




〜アラサー螢子さん一年以上ぶり?
体重増えたよりも背中に肉がついたよりも白髪増えたよりも
肩があがらなかったのがショックでした。
四十肩かい😭😭😭!



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1 コメント

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待ってました! (こりる)
2018-09-24 21:29:37
アラサー蛍子さん、待ってました!アラサーなのに四十肩なんて気の毒過ぎる……。でもあるある!白髪とかね、体重増加とかね、年齢を重ねた乙女は、戦うものが増えるんですよね!
アラサー蛍子さん、大好き♡
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